Appleが数週間後に発表する可能性が高い新型iPhone(仮称:iPhone 13)は、Touch IDを画面に内蔵したディスプレイ指紋認証に対応すると報じられていたこともあったが、残念ながら今年は実現しないようだ。
ディスプレイ指紋認証は要望の多い機能だが、Appleは顔認証「Face ID」の画面内蔵化を長期的に計画しているのかもしれない。
上位モデルのiPhoneは顔認証の搭載を継続する
BloombergのMark Gurmanによると、Appleは次期フラグシップモデルのiPhone向けに、画面内蔵のTouch IDをテストしていたものの、今年実現することはないとのこと。
また、今後も上位モデルのiPhoneにはFace IDの搭載が続くとし、AppleがFace IDの画面内蔵化を長期的な目標としていることも伝えている。
While Apple had tested in-screen Touch ID for the next flagship iPhones, it won’t make the cut this year.
I believe Apple is all-in on Face ID for its higher-end iPhones and its long-term goal is to implement Face ID in the display itself.
実現するためにSamsungのGalaxy Z Fold3、シャオミのXiaomi MIX 4のようなフロントカメラの画面内蔵化をあげているが、そうカンタンにはいかないはず。
理由は顔の凹凸を識別して高いセキュリティを実現するFace IDは、フロントカメラだけでなく赤外線センサーや投光イルミネータ、ドットプロジェクタなど多くの部品によって実現されている。Mark Gurmanのレポートどおり“ディスプレイ顔認証”が実現するのはまだ先になりそうだ。
今後、Appleがどういった形で顔認証「Face ID」と指紋認証「Touch ID」を使い分けていくのか気になるところだが、考えられるパターンとして以下、2つの可能性があげられている。
- ハイエンドモデルにディスプレイ顔認証を搭載。ローエンドモデルに現行と同じノッチ&顔認証を搭載
- ハイエンドモデルにディスプレイ顔認証を搭載。ローエンドモデルにディスプレイ指紋認証を搭載
なお、iPhone 13シリーズの新機能に最も期待するものをアメリカ在住のユーザーに調査したところ、1位が高リフレッシュレートのディスプレイ、2位がディスプレイ指紋認証、3位が常時表示ディスプレイとなっているが、まだマスクを外せそうにない日本ではディスプレイ指紋認証が1位になりそうな気もする。
これまでの噂によれば、iPhone 13は昨年と同じ4機種がラインナップされ、ディスプレイのノッチが幅8.6mmも小さくなり、なめらかな映像表示を実現するリフレッシュレート120Hzに対応。より高速な最新のA15チップを搭載し、バッテリーの大容量化で電池持ちが改善されるという。
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