Appleが2024年初頭に発売予定の空間コンピュータ「Apple Vision Pro」。WWDCでの発表後、Appleがテスト人員を拡大したところ重さの課題が見つかったとBloombergのMark Gurmanがレポートしています。
Appleは高級感と高い耐久性を得られるアルミニウムフレームとガラスを採用しつつ、バッテリーを外付けにすることで軽さを得ようとしたようですが、それでも足りないのかもしれません。
そこでAppleは顔にかかる重量を軽減するために2つ目のストラップを開発したとのこと。ただし、この2つ目のストラップはパッケージに同梱されず、別売りにするようです。
Apple StoreでApple Vision Proの試着が可能に?
AppleはWWDCで素晴らしいApple Vision Proのプレビューを行いましたが、重要な装着感、フィット感は実際に頭に装着してみるまではわかりません。
特に重さについては数十分程度の装着ではわからず、WWDCでApple Vision Proを体験した人たちも現時点では評価できないものです。
約50万円のデバイスを購入するにあたって装着感やフィット感は大きな懸念になりますが、Appleは正しいサイズのバンドやヘッドセット内に光が侵入するのを防ぐための最適なシールドも選べるように店舗内で試着できるスペースを設けるほか、顔をスキャンして正しいサイズを計測できるアプリも開発したようです。
もしかするとApple Watchが発売された時と同じように、発売日の数日前からApple Storeで最適なサイズのバンドやシールドを見つけるための試着が行えるかもしれません。
一方、Apple Vision Proのソフトウェアについては、まだまだこれからの段階で空中に浮いたキーボードを使った文字入力など多くのユーザーインターフェースがまだ完成していないとのこと。
Appleは発売時期を2024年初頭と案内しており、発売日に間に合うのか心配なところですが、Mark Gurmanは初頭は2024年5月までを意味すると推測しています。
来年6月開催のWWDCにてM3チップを搭載したMacシリーズが発売されることも予想されますが、50万円のM2チップを搭載したApple Vision ProがM3チップを搭載したMacと同時期に出ることはないだろうという見立てのようです。