UPDATE:2023/08/29 11:27ASUSがZenfone終了報道を否定しました
日本でもなじみのあるASUSのスマートフォンブランドZenfone。かつては高いコストパフォーマンスで勝負して評価もされていましたが、利益率を高めるために方針転換を行い、現在はコンパクトフラグシップに注力しています。
ASUSに限らずスマートフォン全体でコンパクトフラグシップを求める声は根強く(膨大ではない)、Zenfoneも高い評価を得ていますが、Appleさえも撤退したほど成功が難しいカテゴリーです。
そういった中でASUSは今年6月に発表した「Zenfone 10」を最後にZenfoneブランドをたたみ、コンパクトフラグシップを終了させるかもしれません。
今後はゲーミングスマホに注力か
TechNews 科技新報は関係者から得た情報として、ASUSのZenfoneブランドを終了させると報じています。
ASUSはもともとPC部門の社員数を減らして、スマートフォン部門に移す計画だったものの、どういった流れかZenfoneブランドも終了することになったそう。Zenfoneの開発チームに所属していた社員はゲーミングスマートフォンも展開するROGの開発チームや他の部門に吸収されたようです。
とりあえず一部で報じられているスマートフォン事業からの撤退は誤報です。
チームが1つになっただけであれば、Zenfoneブランドが今後も継続する可能性もありますが、同メディアはZenfone 10が最後のZenfoneブランドのスマートフォンになると報じています。これが事実であれば、ASUSはコンパクトフラグシップに見切りをつけてゲーミングスマートフォンに注力することになります。
ROGブランドでコンパクトスマートフォンが出る可能性はゼロではありませんが、一般的にゲーミングスマホとコンパクトスマホは相反するもの。だからこそASUSは2つのブランドを展開していました。コンパクトゲーミングスマホの可能性は低いように感じます。
なお、Android Authorityは、ASUSがブートローダーの解除ツールを提供していたものの、利用できなくなったこと(ASUSは現在ツールが利用できないだけと説明)や、数週間前にはZenfoneの古いファームウェアが削除されていた(ASUSは最新のファームウェアバージョンによってセキュリティを最新の状態に保つためと説明)ことを指摘しています。
これらはZenfoneブランドの終了を裏付けるものではありませんが、もし本当にブランドがなくなった場合は、これらの行為がブランド廃止の前兆だったのではないかと捉えられるかもしれません。
いずれにしてもASUSから公式発表を待ちたいところです。