iOS向けの2chブラウザ「BB2C」の最新版となるVer.1.3.52がApp Storeにて公開されました。今回のアップデートは、先日2chが発表したウェブスクレイピングを利用したアプリの開発を禁止する方針に対応するものとなっています。
BB2Cが2ch APIに対応:ウェブスクレイピングの利用禁止に対応
2chは、2月16日にウェブスクレイピングを用いた2ch関連ソフトウェアやアプリケーションの開発を禁止とする方針を発表。方針内容には、3月3日以降は2chが提供するAPIを利用してソフトおよびアプリを開発する必要があるとの記載も含まれていました。
また、APIを利用するには、2chの所有者であるRaceQueen社または2ch専用ブラウザのJane Styleを開発する株式会社ジェーンの許諾が必要であるとされており、APIの使用許諾が得られないアプリや開発がストップしているアプリについては、今後利用できなくなる可能性があると見られていましたが、「BB2C」は無事、APIの使用許諾を得られたようです。
これまでBB2Cには広告が表示されていませんでしたが、2ch APIへの対応にともなって、3月以降はアプリ内に広告が表示される可能性があるとのこと。
広告および個人情報の取り扱いについては、BB2Cが個人情報を取得および送信をすることはなく、書き込み履歴や閲覧履歴が広告に利用されることもないとしています。ただし、iOSが提供している追跡型広告(ユーザーの興味関心に合う広告を配信する機能)が利用される可能性もあるとのこと。
BB2C Ver.1.3.52★広告及び個人情報の取り扱いについて
BB2Cは個人情報を取得または送信しません。また、閲覧履歴、書込履歴などを広告に利用することはありません。→つづく
— INFOCITY広報 (@INFOCITY_PR) 2015, 2月 20
追跡型広告をオフにするには、設定アプリから「プライバシー」→「広告」と進んで、
「追跡型広告を制限」をオンにする必要があります。
2ch APIの導入によって無料で提供されてきた2chアプリが有料となる可能性も?
2ch専用アプリは、App Storeの審査でも厳しく取り締まられる傾向があり、開発中止を余儀なくされたアプリも多数あるなど、開発者には色々な問題が降りかかっていますが、さらに2ch APIによる広告配信が新たな問題として降りかかることになりそうです。
特にアプリ内に広告を表示して開発費用を得ることで、無料でアプリを提供してきた開発者は、2ch APIによる広告と開発費を得るための広告の2重広告に悩まされることになるかと思います。2重広告を避けるために、無料アプリが有料化されるケースも出てきそうですが、有料のアプリでも2ch APIによって広告が表示されるということになれば、ユーザーから不満の声があがる可能性が高そうです。
複数のアプリを開発中止に追い込んだApp Storeの審査と同じく、2ch APIは開発者を苦しめることになるかと思います。
カテゴリ:エンターテインメント
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