MMD研究所が1月に実施した「2021年1月スマートフォン決済(QRコード)利用動向調査」の結果を発表した。
調査結果によると普段の支払い方法(複数回答)は9割が現金、7割がクレジットカード、4割がタッチ式やQRコード/バーコード式を含むスマホ決済と回答。昨年の緊急事態宣言中は現金の利用が7割に減っていたが解除後に増加し、現在も高い利用率を維持している。
スマホ決済の利用増加続くもQRコード決済は停滞
「2021年1月スマートフォン決済(QRコード)利用動向調査」は、18歳〜69歳の男女45,000人を対象に2021年1月1日〜1月4日に実施された。
普段の支払い方法に関する調査では90.8%で現金がトップ。クレジットカードが73.9%、スマホ決済が41.2%と続いた。昨年6月実施の調査と比較すると、現金やクレジットカード、デビットカードについては大きく変わらなかったが、スマホ決済は3.4%増加。1年前と比較すると11.6%と大幅に増加している。
SuicaやQUICPay、iDなどタッチ式を含むスマホ決済においてPayPayなどのQRコード決済に限定すると、前回調査から認知・サービス名認知・内容理解・利用検討・利用経験のすべてが増加したものの、「現在利用している」と答えたのは33.3%で微増となった。
利便性の観点から利用が増える一方で、特にQRコード決済においてはキャンペーンの縮小によって利用を辞めてしまうユーザーも多いのかもしれない。
QRコード決済で最も利用されているのは43.1%の「PayPay」となったが、前回の調査から5%以上のダウンとなった。数字を大きく伸ばしたのは定期的にキャンペーンを実施しているドコモの「d払い」で5%近く増加し、楽天ペイを抜いて2位にランクイン。「au Pay」も数字を伸ばした。
一方でLINE Payやメルペイなど非携帯電話会社系のサービスはいずれも5%未満で苦戦が続いている。
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