auが2015年春モデルとして発表し、2月20日にも発売される「AQUOS K SHF31」は、従来の携帯電話で多く採用されていた折りたたみ式のボディにスマートフォン向けのOSであるAndroidを搭載したことで話題となりましたが、NTTドコモもこれを追従してAndroidを搭載した従来型の携帯電話――いわゆる「ガラホ」を発売することになりそうです。
ドコモ社長「ボタン操作で、小さくて、そんなに高機能にはしない。スマホと明確な違いがあって良い」
朝日新聞の報道によれば、ドコモの加藤社長は、Androidを搭載したガラケー(ガラホ)を発売する方針を明らかにしたとのこと。
NTTドコモが、従来型の折りたたみ式の携帯電話「ガラケー」の形のまま、スマートフォンと同じ米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」で動く端末を売り出すことがわかった。加藤薫社長が17日、朝日新聞のインタビューで明らかにした。
(中略)
加藤社長は新端末について「ボタン操作で、小さくて、そんなに高機能にはしない。スマホと明確な違いがあって良い」と話した。
引用元:ドコモも「ガラホ」発売へ アンドロイドに対応:朝日新聞デジタル
既に明確なコンセプトや概要なども語っていることから近いうちに発表されることが予想されます。例年どおりであれば、ドコモは5月に夏モデルの新製品発表会を開催しますが、その場で「2015年夏モデル」としてのお披露目となるかもしれません。
ガラケーの需要が高まるなか、ドコモが発売するガラホはどういったものになるか
MM総研の調査によれば、2014年のスマートフォンの出荷台数は約5%減となった一方で、フィーチャーフォン(ガラケー、従来型の携帯電話)の出荷台数は約5%増となっています。出荷台数には倍以上の差があるものの、消費者のフィーチャーフォンに対する需要が高まっていることがわかります。
消費者の需要が高まっている要因としては、各社がスマートフォンにシフトして以降フィーチャーフォンの開発を絞っており、かつては20機種以上も発表されたこともありましたが、最近では数機種程度に留まっており、買い換えたくても買い換えられない、でもスマートフォンには使い勝手や料金面で抵抗のあるユーザーが増えていることが挙げられます。
自分も実際にガラケーの購入を検討しましたが、選択肢が狭く、「買いたい、使いたい」と思える機種がないことから、結局はスマートフォンへの買い替えとなりました。
ドコモが発売するガラホについては、auが国内初のLTE対応ケータイとして売りだしたことから、同じようにLTEに対応することが予想されます。
それに伴い料金プランも基本的にはスマートフォンで提供している料金と同じものになり、買い換えることで毎月の料金が値上げとなることも予想されますが、auのように最大4年間、毎月の使用料金から1000円の値引きする割引キャンペーンやシニア向けのプランなども提供されるのではないでしょうか。
ちなみに、ガラホはシャープ側からキャリアに提案した企画となっていることから、おそらくはシャープ製の端末が発表、発売されることになるかと思います。他のメーカーが追従することになれば、かつてのようにメーカがハードウェアに独自の強みを持ったガラホも見られるかもしれません。
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