NTTドコモは2016年第2四半期(7月〜9月)よりドコモショップにて生命保険の販売を開始することを正式発表しました。
携帯電話と生命保険の最大手が事業提携
ドコモの発表によれば、2016年第2四半期より複数の保険会社の商品を販売する乗合の生命保険募集代理業務を開始するとのこと。窓口は全国に約2,400店舗をかまえるドコモショップとなりますが、当初は数十店舗で取り扱いが開始。順次拡大されます。
ドコモは生保販売業務への参入にともない、生保最大手の日本生命との事業提携も発表しています。
ドコモショップでの生命保険の販売はドコモショップのスタッフが行いますが、事業提携によって日本生命はノウハウの提供やスタッフ育成、人材派遣を行うことで安定的なサービス体制を築くとしています。
さらに、保険商品・保険関連サービスの共同開発の協議も検討しているとのことで、生保と携帯料金の支払い方法を一本化することで実質的なセット割の提供やドコモのスマートフォンと連携した新サービスの提供がされる可能性も考えられます。2016年第2四半期という時期を考えると来夏の新商品・新サービス発表会にて何らかの説明があるかもしれません。
今回のドコモの生命保険販売は携帯電話・スマートフォンよりも契約期間の長い生命保険の販売により、既存の顧客を囲い込む狙いがあります。
一方、生保事業で国内最大手の日本生命は昨年一時期の新契約と保険料等収入で業界第2位の第一生命に戦後初めて抜かれたことをキッカケに国内首位を守りぬくために攻めの経営を見せており、ドコモとの中長期の事業提携はその一環ではないでしょうか。
ちなみに、2016年春からは電気の販売、2017年春にはガスの販売も始まることが予想されます。通信、電気、ガス、保険などキャリアショップで販売されるものは多様化され、ショップ店員の負担はより一層増えることになりそうです。
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