- EpicがiOS版フォートナイトの配信を年内再開すると発表。
- AppleがApp Store以外からのダウンロードを可能にする方針を発表。
- 日本でもAppleにアプリストアと決済システムの開放を義務付ける動きがある。
人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」を開発するEpicが、欧州にてiOS向けフォートナイトアプリの配信を年内に再開すると発表しました。
2020年8月、Epicはフォートナイトに独自の課金システムを導入し、メガプライスダウンと称して最大2割引でアイテムを購入できる新価格を大々的に発表したものの、App StoreおよびGoogle Playのポリシー違反であることから両ストアから強制的に削除されました。
その後、EpicはAppleを提訴。Appleは大部分で勝利を収めたものの、Epicの勇気ある行動をキッカケにEUでは今年3月からApp Store以外のアプリストアからアプリを入手することが可能になります。
日本でも配信再開の可能性
Epicはフォートナイトおよび同社が提供するアプリストア「Epic Games Store」等のXアカウントにて、iOS版フォートナイトの配信を年内に再開することを明かし、詳細が決まり次第、お知らせするとしています。
Remember Fortnite on iOS?
— Fortnite (@FortniteGame) January 25, 2024
How bout we bring that back.
Later this year Fortnite will return in Europe on iOS through the @EpicGames Store.
(shoutout DMA – an important new law in the EU making this possible). @Apple, the world is watching. pic.twitter.com/VdHWTe8i1c
同日、AppleはEUのデジタル市場法(DMA)にもとづいて3月のiOS 17.4アップデートでApp Store以外からアプリのダウンロードを許可する方針変更を発表。iOS版フォートナイトの配信再開はこれによって可能になるものです。
Appleはアプリストアだけでなく決済システムも開放しますが、Appleは新たな手数料として年間100万回以上ダウンロードされる人気アプリを対象に、新規ダウンロード1件(再ダウンロードは含まれない)につき0.50ユーロを請求するとしています。
これに対してEpicのCEOであるTim Sweeneyは、Appleが関与していないにも関わらず、手数料を課し続けることに対して拒絶を示しています。
なお、日本でもアプリストアおよび決済システムの開放をAppleに義務付ける方針を示しています。昨年示された最終案は今回発表された内容をほぼ満たすものと考えられ、もしかすると早期に日本でもフォートナイトの配信が再開するかもしれません。
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