今年夏に日本で発売されたFirefox OSを搭載したスマートフォン「Flame」には日本語入力アプリがインストールされておらず、日本語を入力することはできませんでしたが、ようやくオムロンソフトウェアより日本語入力アプリの「iWnn IME for Firefox OS」がリリースされました。
早速、インストールしてみたので、画像付きでわかりやすく「iWnn IME for Firefox OS」の導入手順を紹介したいと思います。
用意するもの
まずは、以下のリンク先からFirefox OS 2.0と日本語入力システムをダウンロードしましょう。
- Android SDK
- iWnn IME for Firefox OS(試用版)
- Base image v188
Android SDKのインストール方法についてはこちらのエントリーで詳しく紹介しています。
Firefox OS 2.0へのアップデート
Android SDKのインストールが環境したら、FlameをFirefox OS 2.0にアップデートしましょう。「iWnn IME for Firefox OS」は、Firefox OS 2.0がインストールされた環境でしか動作しません。
ダウンロードしたBase Image v188を解凍します。で、なぜかv188には「flash.sh」が含まれておらず、Macでベースイメージのアップデートができないので、まずはflash.batの拡張子をshに変更します。その後、ターミナルから「chmod +x flash.sh」を実行してファイルの実行権限を付与したあと、「./flash.sh」を実行します。
Windowsならファイルに手を加えずコマンドプロンプトを起動してflash.batを実行すればOKです。
すると、Flameのベースイメージが最新版に更新されて再起動します。
Nightlyビルドへの更新
今度は、最新版のビルドに更新します。
Nightlyビルドに更新する前の下準備として、Flameの設定画面にて「Device information」→「More Information」と進んで、
Developer Menuにチェックを入れましょう。
さらに、設定画面から「Developer」に進んで、「Disabled」をタップします。
「ADB and DevTools」を選んで「OK」をタップします。これで下準備は完了です。
以下のリンク先から「b2g-32.0.en-US.android-arm.tar.gz」と「gaia.zip」をダウンロードします。
- Firefox OS 2.0 Nightlyビルド
Macなら以下のリンク先からshallow_flash.shをダウンロードしてgaia.zipと同じフォルダに保存します。
あとは、ターミナルを起動して「./shallow_flash.sh -g gaia.zip -G b2g-32.0.en-US.android-arm.tar.gz」を実行します。
Windowsなら以下のリンク先からshallow_flash.batをダウンロードしてダブルクリックで実行します。
すると、Flameのビルドが更新されて再起動するので、セットアップの画面で「日本語」を選択すると、Flameが日本語化されます。あとは通常通りセットアップを進めます。
iWnn IME for Firefox OS(試用版)をインストールする
iWnn IME for Firefox OSをインストールする前の下準備として、Flameの環境設定(設定画面)にて「端末情報」→「その他の情報」と進んで、
開発者メニューにチェックを入れましょう。
さらに、設定画面から「開発者」に進んで、「無効」をタップします。
「ADBとか開発ツール」を選んで「OK」をタップします。これで下準備は完了です。
まずは、iWnnServerをインストールするため、ダウンロードした「iWnn IME for Firefox OS」を解凍して、Windowsならinstall.bat、Macならターミナルからinstall.shを実行します。
今度は、以下のリンク先からFirefox(ブラウザ)をインストールします。
インストール後、アドレスバーに「about:config」を入力して、検索バーに「webide」を入力。さらに、「devtools.webide.enabled」の項目をダブルクリックして値をtrueに変更します。
メニューバーから「ツール」→「Web開発」→「WebIDE」をクリックします。
WebIDEが起動したら、「Select Runtime」をクリックして、「USB DEVICES」に表示されている項目名をクリックします。
Flameに以下のような警告が表示されるので「OK」をタップします。
さらに、WebIDEにて「Open App」→「Open Packaged App」をクリックします。
「keyboard-iwnn」を選んで「開く」をクリック。
実行ボタンをクリックすると、Flameに「iWnn IME for Firefox OS」がインストールされます。
Flameに以下のような画面が表示されるので、「セットアップ」をタップします。すると、フリックの感度やユーザー辞書の登録など各種設定が行えます。
あとは、Twitterなどの投稿画面にアクセスすると、Firefox OS標準のキーボードが表示されるので、「En…」をタップすると「iWnn IME for Firefox OS」で文字入力が可能になります。
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