7月13日、メタップスがGoogleによるお金コミュニケーションアプリ「pring」(プリン)の全株式取得の意向を明かし、同社が保有する全株式をGoogleに譲渡することを決定したと正式発表した。
メタップスが譲渡するpringの株式は全体の45.3%で譲渡額は4,921,000,000円ーー約49.2億円に及ぶ。Pringは「現時点でpringのサービスへの変更はございません。」とコメントしている。
Google Payに独自の送金・決済機能を追加か
メタップスは2017年5月にみずほフィナンシャルグループ、みずほ銀行、WiL(World Innovation Lab)とともににエムウォレット設立準備株式会社(現pring)を設立。2018年3月にメッセージアプリ感覚での送金や、バーコードを使ったスマートフォン決済を提供する“お金のコミュニケーションアプリ”プリンの提供を開始した。
Googleがプリンを買収する理由は日本における金融への本格参入でGoogle Payに独自の送金・決済機能を追加すると見られている。国内では携帯電話事業者がスマホ決済で熾烈な争いを繰り広げているがGoogleが参戦することで勢力図に変化が起きるかもしれない。
プリンのユーザー数は数十万程度で楽天ペイは5000万人、PayPayは4000万人、d払いは3500万人、au PAYは2630万人と桁違いのユーザーを抱えているが、Androidスマートフォンに標準されるGoogle Payは全世界で1億5000万人が利用している。
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