Googleが今年発売する「Pixel 4」は複数の回線およびSIMカードを同時利用できるデュアルSIMをサポートするようだ。
昨年発売された「Pixel 3」ではSIMカードとは別にeSIMをサポートしている(日本版はeSIM非対応)ものの、同時に利用することはできなくなっている。
Android QでデュアルSIMを正式サポートか
XDA DevlopersによってGoogleが来年発売する「Pixel 4」がデュアルSIMをサポートすることが明らかになった。
情報源となっているのはAndroidのソースコード管理プロジェクト「AOSP」。2月9日に“デュアルSIMモードをサポートするためのプロパティ値を追加する”とのタイトルでAndroidのソースコードに変更を加えたことが記録されている。
追加されたプロパティは、2つ以上のSIMカードを搭載したデバイスでデュアルSIMモードを有効化できるか、できないかを区別できるという。つまり、複数のSIMカードまたはeSIMを装着可能なデバイスにおいてデュアルSIMも利用できるデバイスとPixel 3のようなデュアルSIM機能を備えていないデバイスをソフトウェアで明確に区別できるというわけだ。
さらに、Google社員のMichele Berionneは、“2019 Pixel”とされるデバイスでは追加されたプロパティがTRUEにデフォルト設定され、デュアルSIM機能を備えていることを明かしている。
デュアルSIMには海外版のPixel 3が該当する2枚のSIMカードを切り替えて使うDSSS、2枚のSIMカードによる同時待ち受けが可能なDSDS、同時通信も可能なDSDAといった3種類が存在しているが、XDA developersは「Pixel 4」でiPhone XS/XS Max/XRがサポートするDSDSに対応すると予測。
また、このプロパティは限定された環境下で提供されるアップデートによって更新できることからPixel 2/Pixel 3でもDSDSが利用可能になるかもしれない(残念ながら日本版のPixel 3はeSIMに対応していないシングルSIM仕様のため不可)。
なお、Googleは既に実機動画が流出している「Pixel 3 Lite」(またはPixel 3a Lite)を現地時間5月7日から開幕するGoogle I/O 2019の前後に発売すると噂されており、低価格版のPixel 3もDSDSに対応する可能性はある。
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