iOS 15 パブリックベータ版をインストールする方法を解説

Yusuke Sakakura公開日：2021/07/01 5:15

7月1日、Appleが2021年秋に正式配信を予定している「iOS 15」と「iPadOS 15」のパブリックベータ版の配信を開始しました。

既に開発者向けに提供されている通常のベータ版は年額12,980円を支払ってデベロッパープログラムに登録する必要がありますが、品質向上を目的としたパブリックベータ版は誰でも無料でインストールできます。

この記事ではiOS 15 パブリックベータ版のインストール方法を画像付きで詳しく紹介します。

パブリックベータとは？

パブリックベータ版は開発中のプレリリース版を先行的に体験できるソフトウェアです。

正式版ではないため動作は不安定です。強制終了などの不具合が発生したり、アプリやシステムが正しく動作しないことを理解して利用する必要があります。

日常的に利用しているiPhoneやiPadにはインストールせず、今は使っていないiPhone／iPad、比較的安く購入できるiPod touchや整備済み製品を利用することをおすすめします。

ベータ版とパブリックベータ版の違いは？

ベータ版はアプリを開発するデベロッパー向け。パブリックベータ版は誰でも参加できるテスター向けです。アップデートはベータ版への提供が早く、パブリックベータ版には少し遅れて提供されます

アプリが正常に動作しません。

先述したとおりアプリだけでなくシステムも含めて正常に動作しない可能性が高いのがパブリックベータ版です

電池持ちが悪いです。

パブリックベータ版では目に見える不具合だけではなくシステム内部の不具合も発生していてバッテリーに影響を与えている可能性があります

スクリーンショットなどをSNSなどで公開しても大丈夫ですか？

パブリックベータ版のインストール時に求められる利用規約および契約（NDA）で禁止されています。契約には「確定が困難なほど取り返しのつかない損害および甚大な被害をAppleに及ぼし得ることを、ここに理解します。」との一文が記載されています。

不具合を発見しました。

Feedbackアプリから不具合の報告を行うことで、問題の特定・修正・品質向上に役立てられます

パブリックベータ版をやめたいです。

プログラムの脱退申込みページにアクセスして「Apple Beta Software Programから脱退」をタップしたあと「プログラム脱退」を選択するとやめることができます

パブリックベータ版から正式版にアップデートできますか。

アップデート可能です。設定画面から「一般」＞「プロファイル」と進んでインストールしたパブリックベータ版のプロファイルを削除してください

iOS 15の対応機種

iPadOS 15の対応機種

パブリックベータ版をインストールする流れはバックアップを取る→プログラムに登録→プロファイルのインストール→パブリックベータ版にアップデートになります。

各項目ごとに詳しく紹介していきます。

パブリックベータ版をインストールする前にかならずバックアップを取っておきましょう。

iOS 14に戻す時はデバイスを初期化する必要があるため、バックアップがない場合はパブリックベータ版をインストールする前の状態に戻すことができなくなります。

なお、AppleはiCloudバックアップではなく、PCを使ったiTunesバックアップを推奨しています。バックアップは方法は以下の記事で詳しく解説しています。

STEP 1
ベータプログラムにアクセスする
Apple Beta Software Programにアクセスして「登録」ボタンをタップしましょう。
STEP 2
Apple IDでログイン
Apple IDを入力してログインします。FaceIDでログインする場合は「続ける」ボタンをタップしましょう。
STEP 3
ベータプログラムに登録する
画面を下にスクロールして「お使いのiOSデバイスを登録」をタップします。
STEP 4
プロファイルをダウンロードする
画面を下にスクロールして「プロファイルをダウンロード」ボタンをタップします。ポップアップが表示されたら「許可」を選択しましょう。
STEP 5
画面を閉じて完了
“プロファイルがダウンロード済み”と表示されたら「閉じる」をタップします。
DONE

STEP 1
iPhoneの設定画面を開く
iPhoneの設定画面を開いて「プロファイルがダウンロード済み」をタップします。ポップアップが表示されたら画面右上の「インストール」をタップ後、パスコードを入力します。
STEP 2
プロファイルのインストール（1）
承諾の画面が表示されたら画面右上の「インストール」をタップしましょう。さらに画面下の「インストール」をタップします。
STEP 3
プロファイルのインストール（2）
“再起動が必要です”が表示されたら「再起動」をタップします。再起動したらこちらの手順を参考にiOS 15にアップデートします。
DONE

STEP 1
iPhoneの設定画面を開く
iPhoneの設定画面を開いて「一般」に進み、「ソフトウェア・アップデート」を選択します。
STEP 2
iOS 15をダウンロードする
「ダウンロードしてインストール」が表示されている場合はタップして、“アップデートを要求...”または“ダウンロード中...”と表示されるので待ちます。
STEP 3
iOS 15をインストールする
ダウンロードが完了したら「今すぐインストール」をタップしてiOS 15のインストールを始めましょう。
DONE