Appleが今年9月に配信を開始した「iOS 15」の普及率・インストール率は例年に比べて低調で、11月下旬になってようやくiOS 14の普及率を上回ったことがわかりました。
iOS 14のインストール率がiOS 13を上回った期間に比べて1ヶ月以上も長くなっています。なぜ、iOS 15のインストール率は低調なのでしょうか。
ウィジェット追加→ホーム画面のアレンジのようなインパクトなし
データ分析企業のMixpanelによると、昨年配信されたiOS 14のインストール率は1週間後に30.80%、1ヶ月後に43.02%、2ヶ月後に74.80%に到達。2ヶ月足らずでiOS 13のインストール率を上回っています。
現地時間9月20日に配信されたiOS 15のインストール率は1週間後に16.79%、1ヶ月後に29.94%、2ヶ月後に45.95%に到達。2か月以上経過した11月28日にようやくiOS 14のインストール率を上回りました。
前バージョンのインストール率が1ヶ月以上も遅くなるなど、iOS 14に比べてiOS 15がかなり低調なことがわかります。
iOS 15 | iOS 14 | |
---|---|---|
1週間後 | 16.79% | 30.80% |
1ヶ月後 | 29.94% | 43.02% |
2ヶ月後 | 45.95% | 74.80% |
インストール率が伸びない理由はやはりアップデートが小規模であることが理由の1つに挙げられます。ホーム画面が大幅にアップデートされたiOS 14では、好きな場所に配置できるウィジェットの導入によってホーム画面のアレンジが世界中でトレンドになりました。
iOS 15では、Safariの検索バーが画面下に移動し、ジェスチャー操作に対応するなど大規模アップデートがあったものの、通知の刷新や集中モードの導入など全体的にはマイナーアップデートでインパクトのある新機能が追加されたわけではありません。
もう1つはそれほど魅力的ではないiOS 15にリスクを取ってわざわざアップデートしなくても、セキュリティアップデートを適用可能になったことも低調な理由の1つに挙げられます。
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