日本時間1月28日、Appleが開発者向けにベータ版のiOS 15.4を提供しました。
先日提供されたiOS 15.3は、不具合とセキュリティの脆弱性を修正する全ユーザーにアップデート推奨のマイナーバージョンでしたが、iOS 15.4では、マスク着用時かつApple Watch不要でも顔認証「Face ID」で画面ロックを解除できる新機能が追加されるなど、ビッグアップデートになりそうです。
UPDATE:2022/01/28 16:30その後のレポートで顔認証Face IDのマスク対応はiPhone 12以降に発売されたモデルに限定されることが明らかになりました。iPhone X|XS|11シリーズでは利用できないようです。
マスクとメガネ同時着用時の顔認証も
Mac RumorsやYouTuberのBrandon Butchによると、ついにiOS 15.4でFace IDがマスクに対応します。
iOS 15.4 ベータ1にアップデート後、Face IDの新しいセットアップ画面が表示されて、マスク着用時にFace IDを使用するか、これまでどおり使用しないかを選ぶ必要があると報告されています。
「マスク着用時にFace IDを使用する」を選んだ場合は、マスクを着用したままでも顔認証でiPhoneの画面ロックを解除できます。
新機能の仕組みですが、顔全体ではなく目の周りの特徴を認識することで認証すると説明されています。注意が必要なのは顔全体を認識するよう設定されている場合のみ最も正確に機能するということ。つまり、新機能をオンにすることで精度は低下します。
なお、アップデート後のセットアップをスキップした場合は、設定画面の“Face IDとパスコード”に進んで「マスク着用時にFace IDを使用」をオンにするとセットアップを再開できるようです。
Appleが昨年4月にリリースしたiOS 14.5とwatchOS 7.4では、事前にApple Watchのロックを解除すると、マスクを着けたままでもパスコードを入力せず、iPhoneの画面ロックを解除できる新機能が追加されました。
これはこれで便利な機能ですが、多くのiPhoneユーザーがApple Watchを所有しているわけではなく、Apple Watchを常に手首に巻いているわけでもありません。iOS 15.4 ベータ1で追加された新機能は多くのiPhoneユーザーが大喜びする機能になるはずです。
マスクとメガネ着用時の顔認証も改善されます。
新機能の「マスク着用時にFace IDを使用する」をオンにすると、「メガネを追加」のオプションが出現してメガネを着用した状態の顔を登録することで、顔がメガネとマスクで覆われている状態でもスムーズに認証できるようです。
iOS 15.4のリリース時期がいつになるのかはわかりません。ベータ1がリリースされたばかりなので、正式版がリリースされるまでにはまた時間がかかりそうです。また、開発中に何らかの問題が発生した場合は、これらの機能が先送りになる可能性もあります。