12億ものアクティブユーザーを抱えるGoogleのメールサービス「Gmail」には、メールと返信メールを1つにまとめて表示する「スレッドビュー」がデフォルトでオンになっている。
スレッド表示によって受信トレイが見やすくなる効果がある一方で、受信したメールを見落としてしまう致命的なデメリットがある。
この記事ではウェブ版のGmailはもちろん、アプリ版のGmailでもスレッド表示を解除・オフにする方法を紹介する。
Gmailの「スレッドビュー」とは
一般的なメールサービスでは、受信したメールを1件ずつ個別に表示するが、スレッドビューが導入されているGmailでは、メールに関する情報が記述されているメールヘッダを参照して返信元やタイトル、送信元などをもとにメールをまとめて表示する仕様になっている。
つまり、宛先が同じでも話題が異なる場合はスレッドにまとめられることはない。
スレッドでまとめられたメールの宛先欄には「5」などと表示されるため、何通のメールがまとめられているかをカンタンに確認できる。なお、スレッドには送信メールも表示されるため、「5」と表示される場合は受信メールと送信メールの合計数が5ということになる。
スレッドにおけるメールの表示順は一番上が元のメールで、一番下が最新のメールとなる。受信トレイからメールを選択すると、最新のメール以外は非表示になるため、メールを見落としてしまうデメリットがある。
2010年にはスレッドビューをオフにできる機能が追加されたが、対応しているのはウェブ版のみでアプリ版では利用できなかったが、2018年8月7日、Googleはようやくアプリ版のGmailでもスレッドビューをオフにできる機能を提供すると発表した。なお、アプリ版Gmailにおけるスレッドビューのオフ機能は段階的な公開となっている。
Gmailのスレッドビューをオフにする方法
ウェブ版Gmailでオフにする
- 1. Gmailにアクセスする
- 2. 右上の設定アイコンをクリックする
- 3. 「設定」をクリックする
- 4. 「スレッド表示」までスクロールする
- 5. 「スレッド表示 OFF」を選択する
- 6. ページ下部にある「変更を保存」をクリックする
アプリ版Gmailでオフにする
- 1. Gmailアプリを起動する
- 2. 左上のメニューアイコン「≡」をタップする
- 3. スレッドビューをオフにするメールアドレス(アカウント)を選択
- 4. 「スレッドビュー」をタップする
なお、上述のとおり、スレッドビューの表示オプションは順次公開中のため、アカウントによっては設定オプションが表示されない場合があります。
初出時、Gmail以外のアドレス使用時におけるスレッド表示をオフにする方法のみ記述していました。お詫びして訂正・追記いたします。
アプリ版Gmailでオフにする(Gmail以外のアドレス使用時)
- 1. Gmailアプリを起動する
- 2. 左上のメニューアイコン「≡」をタップする
- 3. 「設定」までスクロールする
- 4. 「設定」をタップする
- 5. 「全般設定」をタップする
- 6. “スレッド表示”のチェックボックスをオフにする