スマートフォンでキレイな写真が撮れたと思ったけど、いざアップしようと思ったら全体的になんか暗い、くもり空であまり映えない、いつも同じ写真加工アプリ使ってるけどもっとたくさんのフィルタを使いたい、といった時にオススメのアプリが「VSCO」です。
「VSCO」はかなり前からApp StoreやGoogle Playストアで公開されている老舗アプリですが、インスタグラムのフォロワー数が780万人を超え、国内トップのフォロワー数を誇る渡辺直美さんが2018年3月28日に日本テレビ「今夜くらべてみました」で紹介したことでApp Storeの総合ランキングで4位、写真/ビデオカテゴリで1位を獲得するなど再び注目を集めています。
そんな「VSCO」ですが、シンプルなインターフェースと豊富なフィルターで人気の高い写真加工アプリ「Foodie」と比べると機能が多いため使いこなすのが難しいかもしれません。この記事では「VSCO」の使い方をわかりやすく解説します。
目次
- 「VSCO」の特徴、アプリのダウンロード
- 写真を加工する
- 2-1. 画面の説明
- 2-2. 写真を追加して加工する
- 2-3. 写真にフィルターをかける
- 2-4. 明るさ、コントラスト、彩度、色温度などを変更する
- 2-5. 傾きを「調整」する
- 2-6. 不要な部分を「トリミング」で切り取る
- 2-7. 歪みを補正する「X-スキュー」「Y-スキュー」
- 2-8. 加工を取り消す、元に戻す
- 2-9. 加工内容を再利用できる「レシピ」として保存する
- 加工した写真を保存する
- 写真をVSCOで公開する
豊富なフィルターと編集ツールを収録。SNS機能も備える人気アプリ「VSCO」
「VSCO」の特徴は、あらゆる写真をおしゃれに加工できる豊富なフィルターや仕上げを細かく調整できる編集ツールなど充実した加工機能はもちろん、インスタグラムのようなSNS機能も搭載しているため、参考になる写真の撮り方や加工方法、おしゃれなスポットを探すこともできます。
App Storeでは730件のレビュー評価を集めながら5段階評価中★4を獲得。「素人写真でもいい感じにできて満足」「操作もすごく簡単」「フィルターがとにかくオシャレ」と評価される人気の加工アプリです。
VSCOをダウンロード
VSCOの始め方
「VSCO」をダウンロードしてアプリを起動するとサインアップ画面(登録画面)が表示されます。写真の加工だけする場合は左上の「×」をタップします。
VSCOには無料で使える機能と有料で追加できる優れた加工機能、そして有料の機能をすべて利用できる年間2,000円のメンバーシップ「VSCO X」が用意されています。最初に「VSCO X」を30日間無料で体験できるトライアルの案内が表示されるので気になる方は試してみましょう。無料で使う場合は左上の「×」をタップします。
さらに、通知の許可メッセージが表示されますが、加工機能だけ利用する場合はほとんど必要ないので「許可しない」を選択しましょう。これでとりあえずの初期設定は完了です。
写真を加工する
あらゆる写真をおしゃれに加工できる10種類のフィルター、19種類の加工ツールの使い方を解説します。
画面の説明
「VSCO」を起動すると4つのボタンが配置されたツールバーが表示され、各ボタンをタップすると以下4つの画面が表示されます。
○フォトストリーム
VSCOにアップされた写真が表示されるフォトストリーム
○見つけよう
VSCOにアップされたおしゃれな写真を検索できる
○スタジオ
VSCOで写真を加工できる「スタジオ」。加工した写真の編集内容・過程まで保存されるため加工し直すこともできる
○プロフィール
VSCOにアップした過去の写真が表示される
写真を追加して加工する
VSCOでは写真を加工する前に「スタジオ」に加工する写真を追加する必要があります。
写真を追加するには画面右上の「+」ボタンをタップします。
加工する写真を選択したら右上の「○」をタップします。
スタジオに追加された写真を選択してツールバーの左から2番目にある編集アイコンをタップします。
写真にフィルターをかける
編集画面でツールバーの1番左にあるボタンをタップするとフィルターをかけることができます。無料で使えるフィルターは全10種類。優れたフィルターは随時追加され、複数のフィルターが1パックになって120円から購入できます。
なお、年額2,000円の「VSCO X」を契約している場合または無料トライアルの期間中はすべてのフィルターを利用できます。
編集画面でツールバーの1番左にあるボタンをタップするとフィルター画面が表示されます。
フィルターが表示されているバーは左右にスライドできるので好みのものを選択してフィルターを適用しましょう。
選択したフィルターのアイコンをもう一度タップすると強弱のスライダーが表示されます。スライダーを左右に動かして調整しましょう。
明るさ、コントラスト、彩度、色温度などを変更する
「VSCO」ではフィルター機能以外にも写真を細かく加工できるツールが用意されています。編集画面に表示されるツールバーで左から2番目のアイコンをタップしてツール画面を表示しましょう。
ツール画面が表示されたら各アイコンをタップします。ここでは「露出」を選択します。
調整スライダーが表示されるので左右に動かすと明るさを調整できます。なお、コントラストや彩度、色温度なども同じような操作方法で調整できます。
各加工を施すとどうなるかを以下にまとめています。
- コントラスト:明暗の差をハッキリさせる
- シャープ処理:輪郭などをシャープにする。シャープを強くするとノイズが強調されるため注意が必要
- 明瞭度:弱くするとやわらかい写真に、強くするとかたくクリアな写真になります
- 彩度:色の鮮やかさ、強さ。例)真っ赤→彩度が高い、朱色→彩度が低い
- ハイライト:暗い部分だけ明るくする
- シャドウ:明るい部分だけ暗くする
- 色温度:あたたかみがある暖色系またはクリアな仕上がりになる寒色系に
- ティント:青み、赤みの調整。小さくすると青みが増し、大きくすると赤みが増します
- ビネット:写真の四隅周辺の明るさを変更できます。強くするとトイカメラのような仕上がりに
- 粒子:写真に粒子を加えてザラっとした質感に。強くするとフィルムカメラのような仕上がりに
- フェード:強くすると白い霧のような加工に
- シャドウティント:シャドウ部の色合いを調整
- ハイライトティント:ハイライト部の色合いを調整
「傾き」を調整する
写真を回転させたり傾きを付けるには「調整」をタップします。
調整スライダーが表示されるので左右に動かすと傾き調整できます。回転させる場合は右端のアイコンをタップすると90°ずつ写真が回転します。
不要な部分を「トリミング」で切り取る
写真の不要な部分を切り取るには「トリミング」をタップします。
縦横比の違う7つのトリミングサイズを選択したり、プレビュー画面で四つ角にある白い○を動かして好きなサイズに切り取ることができます。
歪みを補正する「X-スキュー」「Y-スキュー」
写真の歪みを補正するには「X-スキュー」または「Y-スキュー」をタップします。Xは横方向の歪みを、Yは縦方向の歪みを補正できます。
縦横比の違う7つのトリミングサイズを選択したり、プレビュー画面で四つ角にある白い○を動かして好きなサイズに切り取ることができます。
加工を取り消す、元に戻す
一度加工した内容を取り消したり、元に戻すにはツールバーの右から2番目にあるアイコンをタップして取り消したい加工を左にスワイプしてゴミ箱のアイコンを選択します。
加工内容を再利用できる「レシピ」として保存する
「VSCO」では加工内容を違う写真で再利用するために「レシピ」として保存することができます。
レシピとして保存するにはツールバーの右から2番目にあるアイコンをタップして“現在の編集からレシピを作成”をタップします。
なお、保存できるレシピは1つだけで年額2,000円の「VSCO X」メンバーシップに登録すると最大10個まで保存できます。
加工した写真を保存する
加工を終えたら画面右上の「保存」をタップして加工内容を保存します。この時点ではスマートフォン内に写真は保存されません。
スマートフォン内に写真を保存するにはスタジオ画面で写真を選択したあとツールバーの一番右のアイコンをタップします。
「カメラロールに保存する」をタップします。
最後に保存する写真サイズを選びます。
写真をVSCOで公開する
「VSCO」にはインスタグラムのようなSNS機能が用意されていて加工した写真をそこで公開することができます。Twitterのリツイートのような再投稿機能は用意されていますが、「いいね」のような評価機能はないので気軽に投稿できます。
加工した写真をVSCOで公開するにはスタジオ画面で写真を選択したあとツールバーの右から2番目のアイコンをタップします。
なお、写真をVSCOで公開するにはアカウントの登録が必要になります。「OK」をタップして画面の案内に従って登録してください。
あとはキャプションとハッシュタグを追加して画面右上の「○」をタップするだけで写真がVSCOで公開されます。
タイムラインに投稿された写真はこんな感じで表示されます。
写真をタップすると加工に使用したフィルターが表示されます。これは他のユーザーの写真も同じなので素敵な写真を見つけたら使っているフィルターを確認して加工の参考にすることができます。