Simejiは人気アニメやバラエティ番組とコラボしたきせかえ機能、豊富な顔文字、アスキーアートをカンタンに入力できるほか、病欠時などの言い訳やフリマの出品・落札など様々なシーンで使える定型文を収録、日本語を韓国語・英語などに翻訳して入力できるなど、便利な機能が充実している人気の文字入力アプリです。
AppApeが月間利用者数を計測可能な全Androidアプリを対象に調査(2021年5月時)したところ、10代の割合が最も高いなど特に学生ユーザーに高い人気を誇っています。
この記事では文字入力アプリ「Simeji」(しめじ)のキーボードの画像・動画の変え方、日本語を韓国語に翻訳して入力する方法など使い方をまとめています。現在はAndroid版のSimejiの使い方のみ紹介しています。
目次
Simejiとは?危険?安全?
2011年に中国のバイドゥが買収
Simejiは元々、日本人の個人デベロッパーによって開発されていた文字入力アプリで、まだAndroidでフリック入力ができなかった2008年に登場し当時から絶大な人気を誇っていました。
人気の理由はフリック入力やケータイ入力、ポケベル入力など豊富な入力方法をサポートしていたことや文字入力を補助するマッシュルーム機能、ネットワークから変換候補をダウンロードすることで最新単語もすぐに変換できるSocial IMEに対応していたことなどがあげられます。
その後、2011年に中国のBaiduが買収すると翌年にスマートフォンで入力した文字をバイドゥのサーバに送信しクラウド上で変換して結果を返す「クラウド変換」をリリースしました。
「クラウド変換」等の無断送信問題
中国企業の買収と入力した文字をサーバーに送信するクラウド変換に対してネガティブな印象を抱く人も少なくありませんでした。
バイドゥは「クラウド変換」をリリースする際に、サーバーに送信するのは日本語のみで、IDやパスワード、カード番号などの重要な情報の入力に利用する半角英数字や記号は対象外と説明し、通信内容はSSL暗号化されるためプライバシーが守られると安全性をアピールしました。
しかし、2013年にユーザーに無断で入力した文字が外部に送信されていると報じられます。
問題の対象となったのは変換精度の向上やアプリ開発のための基礎情報として活用される「ログ情報」と、入力内容をサーバーに送信して変換内容を返す「クラウド変換」の2つ。
調査の結果、ログの送信を拒否しても一部のログデータがサーバーに送信されていたことが判明し9ヶ月も放置されていた実装バグが原因と発表。クラウド変換入力は機能がオフにも関わらず入力内容がサーバーに送信されていたと説明されました。いずれも報道後に修正されていてクラウド変換入力はユーザーの意思を明確に確認するために、デフォルトオフに変更されました(現在はダウンロード時に有効にするかユーザーに問う形ですがチェックはデフォルトオンになっています)
上記に加えて英語予測変換をオンにするとユーザー名やクレジットカードの番号・名義・セキュリティコードなど英数字が送信されると報じられましたが、当時のプレスリリース(1,2,3,4)を読む限りバイドゥはこの件について説明していません。
ただ問題発生後に英語予測変換は日本語予測変換と統合したとのこと。現在は英語予測変換という項目自体が存在しません。
Simejiの安全性
Simejiの無断送信問題は当時のテレビでも大きく取り扱われたこともあって、8年経ったいまでもSimejiの安全性について不安を抱いているユーザーは少なくないようです。
そこで、Simejiは「Simejiの安全への取り組み」といったページで、サーバーが日本国内で管理されていることやアプリが取得している情報なども公開しています。安全性に疑問を感じてSimejiを使うことを躊躇している人は一度目を通しておくといいでしょう。
- Simejiのバージョン番号
- Simejiで入力操作中のアプリの種類
- 確定キーの状態(確定,改行or検索)
- OSのバージョン
- キートップのタップ位置座標
- 検索窓にユーザーが入力した文字列とユーザーが実際に検索した獄都の関連性に関する情報
- ランダムにサンプリングした一部の入力後(ログセッション統計情報)
- UUID
SimejiはApp Store、Google Playのガイドラインに従った審査に合格し、公開しています。ユーザーの情報を無許可で収集するアプリは公開できません。(中略)Simejiは入力の際に、ユーザーの利用情報を個人を特定できる情報と合わせて取得することはありません。
パスワード、クレジットカード番号その他の秘匿性の高い情報については、自動判別機能を用い、原則として取得しません。
Simejiのキーボードに画像を設定する
Simejiのキーボードきせかえは、推しの芸能人やスポーツ選手の画像等をキーボードの背景に設定できる「写真・動画きせかえ」とボタン1つ1つに画像を設定できる「ボタンきせかえ」の2種類があります。
自分の好みに合わせて以下の手順を参考にカスタムしましょう。カスタムするにあたって以下の画像で各場所の名前を確認してください。
キーボード画像を設定する「写真・動画きせかえ」のやり方
- STEP 1
写真・動画のきせかえを始める
Simejiアプリを起動して「写真.動画きせかえ」をタップします。
- STEP 2
写真または動画を選択する
- STEP 3
写真の表示範囲を選択する
- STEP 4
明るさとぼかしの調整
- STEP 5
ボタンの形状を選ぶ
- STEP 6
フォントと文字色を変更
- STEP 7
ガイドの種類と色を選択
- STEP 8
キー音など選択する
- STEP 9
カスタムしたキーボードをシェアする
- DONE
1つ1つのボタンに画像を設定する「ボタンきせかえ」のやり方
過去に作ったきせかえに戻す・変更する
- STEP 1
Simejiアプリを起動する
Simejiアプリを起動して画面右上のアイコンをタップして“マイきせかえ”を表示します。
- STEP 2
変更したいきせかえを選択する
- STEP 3
きせかえの変更を完了する
- DONE
Simejiの便利な使い方
Simejiには便利な文字入力の機能がたくさん搭載されています。
翻訳アプリを使わずに日本語を英語や韓国語に翻訳して入力したり、画面をタップするだけで豊富なAA(アスキーアート)や病欠・遅刻の言い訳やフリマの出品や落札、先輩や上司に使える定型文を入力できます。
日本語を韓国語に翻訳して文字入力する
ダウンロード直後の状態では利用できず、事前に設定が必要なので以下の手順を参考に設定を行うと翻訳機能が使えます。
- STEP 1
リアルタイム翻訳の設定を始める
Simejiアプリを起動して「設定」をタップして設定画面を表示します。
- STEP 2
翻訳の設定をオンにする
- STEP 3
翻訳言語を変更
- STEP 4
日本語を入力して翻訳する
- DONE
Simejiで人気の顔文字を入力する
- STEP 1
入力モードを顔文字に変更
文字入力時にキーボードの上に表示される左から3つ目のアイコンをタップします。
- STEP 2
顔文字のアイコンをタップ
- STEP 3
顔文字のカテゴリを選択
- STEP 4
人気の顔文字を入力する
- STEP 5
よくつかう顔文字を保存する
- DONE
AA(アスキーアート)を入力する
- STEP 1
入力モードをアスキーアートに変更
文字入力時にキーボードの上に表示される左から3つ目のアイコンをタップします。
- STEP 2
アスキーアートのアイコンをタップ
- STEP 3
AAのカテゴリを選択
- STEP 4
よく使うAAを保存する
- DONE
休みの言い訳にも使える定型文を入力する
- STEP 1
入力モードを定型文に変更
文字入力時にキーボードの上に表示される左から3つ目のアイコンをタップします。
- STEP 2
定型文のアイコンをタップ
- STEP 3
定型文のカテゴリを選択して入力
- DONE
Simejiのおすすめ設定
Simejiはカスタマイズ性にも優れた文字入力アプリで、快適に文字入力するために様々な設定を変更できます。以下の手順を参考に自分の好みの文字入力アプリに仕上げてください。
フリックで同じ文字を連続入力する
Simejiのキーボードはフリック入力とケータイ入力が両方オンになっているので「ああいった」など同じ文字を入力すると「ああ」と入力できず「い」が入力されてしまいます。同じ文字を連続で入力したい場合はケータイ入力をオフにしましょう。
- STEP 1
文字入力時にSimejiのアイコンをタップ
文字入力中にコントロールパネルに表示されるSimejiのアイコンをタップします。
- STEP 2
設定画面を切り替える
- STEP 3
「フリックのみ」をオンにする
- DONE
キーボードの大きさを変更する
Simejiのキーボードが小さくて文字入力が小さい、またはキーボードが大きくて画面が見にくい場合は大きさを変更できます。
- STEP 1
文字入力時にSimejiのアイコンをタップ
文字入力中にコントロールパネルに表示されるSimejiのアイコンをタップします。
- STEP 2
設定画面を切り替える
- STEP 3
キーボードのサイズを変更する
- DONE
片手入力をオンにする
画面サイズの大きなスマートフォンを使っていて、片手入力時に持ち手と反対側のキーに手が届かない場合は片手入力を利用しましょう。
- STEP 1
文字入力時にSimejiのアイコンをタップ
文字入力中にコントロールパネルに表示されるSimejiのアイコンをタップします。
- STEP 2
設定画面を切り替える
- STEP 3
片手入力をオンにする
- STEP 4
キーボードを反対側に移動する
- STEP 5
キーボードのサイズを変更する
- DONE
文字入力中にホームに戻るなど誤操作を減らす
Simejiで文字入力している時にホームに戻るなど誤操作が起きることがあります。これを解消するには「全画面ディスプレイ最適化」をオンにする必要があります。
- STEP 1
文字入力時にSimejiのアイコンをタップ
文字入力中にコントロールパネルに表示されるSimejiのアイコンをタップします。
- STEP 2
設定画面を切り替える
- STEP 3
全画面ディスプレイ最適化をオンにする
- STEP 4
ナビバーとキーボードの間に余白ができる
- DONE
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