日本時間6月11日(火)からAppleのビッグイベント「WWDC2024」がスタートします。
世界中が注目する基調講演では“今年後半にAppleプラットフォームに登場する画期的なアップデートの初披露”と案内されており、今年秋に配信されるiOS 18・iPadOS 18・macOS 15・watchOS 11・tvOS 18といった次期OSが正式発表されます。
昨年はApple Vision ProやM2チップを搭載したMacシリーズなど、多くのハードウェアが発表されましたが、今年はソフトウェアに集中し、特にOpenAIやGoogleなどに遅れを取るAIについて大きな発表があるようです。
この記事では、WWDC2024の基調講演がいつ開催されるのか、基調講演を見る方法、発表される製品・サービスをまとめています。
WWDC2024はいつ?
WWDCは毎年開催される開発者を対象にしたビッグイベントで、iOS 18など秋以降に配信される最新のソフトウェアやサービスが発表されます。
次期バージョンのOSで動作するアプリの開発やアプリのテストなど、新機能の追加に向けて準備が必要な開発者はもちろん、一般利用者にとっても新機能をいち早くチェックできるイベントです。
WWDC2024は日本時間6月11日から15日まで開催されます。
最も注目度の高い初日の基調講演は日本時間6月11日(火)午前2時から午前4時まで行われ、基調講演の模様はApple公式サイトやApple Developerアプリケーション、Apple TVアプリ、YouTubeで配信。
基調講演終了後にはアーカイブも公開されます。
WWDC2024 | |
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開催日時 | 2023年6月11日(火)〜 2023年6月15日(土) |
参加費 | 無料 |
内容 | iOS、iPadOS、macOS、tvOS、visionOS、watchOSに登場する最新技術、ツール、フレームワークの情報を披露。1週間を通じて、開発者は100を超える技術セッション、コンサルティング、ライブフォーラムを通してAppleのエンジニアやデザイナー、その他エキスパートから話を聞き、アプリやゲームを構築するためのガイダンスに参加できます。 |
WWDC2024を見る方法
WWDC2024を視聴するためにいくつかの方法が用意されています。
Apple公式サイトおよびApple TVでは日本語字幕付きで楽しめます。
Apple公式サイトで見る
Apple公式サイトでWWDC2024を見るには、iPhone、iPad、Macなどの対応デバイスから配信ページにアクセスするだけです。
開始時刻が近づくと再生ボタンが表示されて基調講演を視聴できます。
Apple公式サイトの映像は日本語の字幕つき。英語がわからなくてもイベントを楽しめます。日本語の字幕を表示するには、iPhoneの画面をタップして字幕アイコンをタップ後、日本語を選択するだけです。
また、ピクチャ・イン・ピクチャを使えば、小窓でWWDC2024の映像を確認しながら、XなどのSNSに感想やメモを投稿できるので便利です。ピクチャ・イン・ピクチャの使い方はこちらの記事で詳しくまとめています。
Apple TVで見る
Appleのストリーミングデバイス「Apple TV」、Amazonの「Fire TV Stick」でApple TVアプリにアクセスすれば、イベントの映像をテレビの大画面で楽しめます。
Apple TVでは、App Storeで公開されているAppleイベントアプリから視聴できます。イベントの開始時間が近づくと、WWDC2024のサムネイルが出てくるのでリモコンで選択後、イベントを視聴しましょう。
Fire TVでは、アプリストアで公開されているApple TVアプリから視聴できます。
- Apple TVの操作手順
- Apple TVを起動
- 「App Store」を選択
- 「検索」をクリックして“Apple”で検索
- 「Apple イベント」をダウンロードする
- 開催時間が近づいたらホーム画面で「Apple イベント」を選択
- 再生ボタンをクリックすると視聴開始
YouTubeで見る
YouTubeでもWWDC2024の基調講演が配信されます。
最も視聴者数が多くなるかもしれません。リマインダーを登録すれば、配信直前に通知が届くため見逃すことなくオンラインイベントが楽しめます。
ただし、日本語の字幕付きで楽しみたいのであれば、Apple公式サイトまたはApple TV、Apple TVアプリで視聴するのがおすすめです。
WWDC2024の発表予想まとめ
WWDCは開発者向けのイベントのため、iOS・iPadOS・watchOS・macOS・tvOS・Appleが提供する各種アプリとサービスなど、ソフトウェアの話題が中心になります。
秋の正式公開より前に、アップデート内容を明らかにすることで、開発者に対して新機能の提供をスムーズに促したり、開発者が持つアイデアを実現するための支援を行うことが目的です。
ここではWWDC2024で発表が予想されるものをまとめておきます。
Apple Vision Proの販売拡大
昨年のWWDCで発表され、2024年2月に米国で販売を開始した空間コンピュータのApple Vision Pro
米国以外での発売時期は2024年末までと案内されており、WWDCでの販売国の拡大発表が噂されています。
拡大対象のリストには日本も含まれているようです。最大の注目は価格になるでしょう。
米国価格は3,499ドル。単純に日本円にすると548,000円前後と、興味を持っても購入したくても巨額で買えない人がほとんどになるため、どれぐらい安く設定されるのか注目です。
iOS 18・iPadOS 18
iOS 18はここ数年で最大のアップデートになると報じられています。
Apple Intelligence
ChatGPTによって火がついたAIブームをキャッチアップするために、大量のAI機能が発表されるほか、ユーザーのプライバシー保護やセキュリティを他社よりも優先してきたAppleのAIに対するポリシーなども打ち出されることが予想されます。
以下は「Apple Intelligence」として発表が噂されているAI機能です。
- メール
- Gmailのような受信メールの自動分類
- 絵文字
- 入力中の単語や文章を元にAIが生成されるカスタム絵文字
- ボイスメモ
- 音声の文字起こし機能
- 写真
- Google消しゴムマジックのような不要な被写体を消去する機能
- 文字入力
- メールやメッセージの返信文をAIが提案
- 通知
- 見逃した通知のキャッチアップ機能
- Siri
- メールの削除、写真の編集、ニュース記事の要約指示
- 1つのリクエストで複数コマンドを組み合わせることも可能
- 提供時期は来年以降
- Xcode
- GitHub Copilotのようなコードの自動生成機能(サードパーティには来年公開?)
ついに空白も許されるホーム画面の大規模刷新
ホーム画面はiPhoneの17年の歴史の中で最大のアップデートになる予定です。
発売初期からiPhoneやiPadのホーム画面には、左上詰めのルールがあり、空白を作ることは一切許可されていませんでした。
iOS 18とiPadOS 18では、Androidのように空白を設けながら好きな場所にアプリアイコンを配置できるほか、アイコンのカラーをSNSは青、金融関連は緑といったようにカスタマイズできるようになります。
コントロールセンターもボタンの配置が自由に
iOS 11で導入されたコントロールセンターは、画面の下半分にある懐中電灯やタイマー、画面録画、計算機などのショートカットボタンを削除したり、位置を変えることが可能です。
しかし、次期コントロールセンターでは、ホーム画面と同様にそれ以外のボタンやスイッチも好きな場所に移動したり、入れ替えることが可能になります。
その他
その他のiOS 18の機能は以下のとおりです。
- ミュージックアプリの新しいウィジェット
- スマート家電を操作するためにアップデートされたUI
- 設定アプリ
- ナビゲーションの改善
- 信頼性の高い検索機能の導入
- メッセージ
- iOS 10で導入されたメッセージエフェクト。メッセージ全体ではなく単語ごとにエフェクトを適用可能に
- ハートや!などの文字を素早く返信できる「Tapback」にカラフルなアイコンが追加(現在は単色)
- 好きな絵文字でTapbackが可能に
- 予約送信機能
- Androidとのやりとりが簡単になるRCSを導入
- パスワード管理
- iCloudキーチェーンのアプリ版を初提供。Windows対応
- 計算機
- iPadに初導入
- カレンダー
- リマインダーアプリからのデータ取り込み機能を追加
- ヘルスケア
- 血圧データの管理機能を改善
- 高血圧検出機能が搭載される次期Apple Watchへの備え
- AirPods
- 聴力検査に対応
- 補聴器機能(今年後半の可能性)
- 新しい壁紙
- 昔ながらのアイコンやスローガンをモチーフにした壁紙
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