「iOS 11」ではコントロールセンターでWi-Fi/Bluetoothのボタンをタップしても“未接続”となって完全にオフすることができなくなった。
この“未接続”がどういった動きするのかわからないまま使っている人も多いはず。Appleは「iOS 11.2」でポップアップメッセージによって動作内容を案内することを決めたようだ。
「iOS 11.2」、Wi-Fi/Bluetoothが“未接続”の説明を表示
現在、開発者向けにベータ3版が公開されている「iOS 11.2」では、コントロールセンターからWi-Fi/Bluetoothのボタンをタップすると、ポップアップメッセージが最初の1回のみ表示されるように変更された。ポップアップには“未接続”の動作内容が書かれている。
メッセージによれば、Wi-Fiを未接続にすると、明日まで近くのWi-Fiとの接続が解除されるが、AirDropやインターネット共有、位置情報の精度を向上する目的など限定的にWi-Fiは利用される。
Bluetoothを未接続にした場合は、明日までBluetoothアクセサリとの接続が解除されるが、Apple WatchやApple Pencil、インターネット共有、Macに作業を引き継げるHandoffなど限定的にBluetoothが利用できるようだ。
Image by MacRumors
「未接続」が役に立つ時
コントロールセンターからオフにできなくなったことで特に批判されているのは利用頻度が高いWi-Fiだ。
自宅や職場でWi-Fiを未接続にすると、近くのWi-Fiには接続しなくなるものの、最寄り駅についた途端に無料Wi-Fiに接続されてしまう。無料Wi-Fiがスグに利用できるものならいいが、ほとんどがメールアドレスの登録が必要だったり、Safariを起動したりと接続までに手間がかかるものだ。
ただ、これが役に立つこともある。例えば駅で通信速度の遅い無料Wi-Fiを利用したくないことを理由にWi-Fiを未接続にしても帰宅した時には自宅のWi-Fiに自動接続されるため、Wi-FiがオフになったままYouTubeで動画を再生して速度制限にかかってしまった、という事象を回避することができる。
さらに、位置情報の精度向上にはWi-Fiが利用されるため、GoogleマップやPokémon GOなどGPSを使うアプリを起動した時に「位置情報の精度を向上するため、Wi-Fiをオンにしてください」といった邪魔なポップアップも表示されなくなっている。
「iOS 11.2」は例年どおりであれば12月上旬にアップデートが配信される予定。未接続のポップアップに加え、iPhone X/iPhone 8/iPhone 8 Plusで利用できる高速ワイヤレス充電も追加される。
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