Appleが昨年6月に発表した「AirPlay 2」、iOS 11で提供される機能だったがリリースから5ヶ月が経過した現在もAirPlay 2は実装されていない。
今春、正式リリース予定の「iOS 11.3」でようやく追加される見込みだったが延期になる可能性がある。
AirPlay 2、バグが原因で提供時期を延期か
AirPlay 2は、複数の対応製品をコントロールできるマルチオーディオ機能で別々の部屋に設置されたApple TVやHomePodを操作して同じ楽曲を流すことができる。Googleのスマートスピーカー、Google Homeに対抗した機能だ。
HomePodの発売に合わせることはできなかったが、今月開発者向けにリリースされたベータ版のiOS 11.3でようやく実装。しかし、2月21日にリリースされた最新のベータ版ではAirPlay 2が再び削除されてしまった。
9to5MacはAirPlay 2が削除された理由としてベータ版で不具合が多かったとしている。おそらく、今後配信されるベータ版で復活することが予想されるが、Appleが今春正式リリース予定のiOS 11.3での実装は間に合わないと判断した場合、リリース時期が大幅に遅れる可能性もある。
なお、Appleが公開するHomePodのウェブページにはAirPlay 2の対応は今春ではなく今年後半と案内されているため、iOS 11.3に実装されたとしてもHomePodをマルチオーディオ機能は利用できない。
たった1文字を受信するだけでiPhoneがクラッシュする、「i」を入力するとなぜか「A」と変換される、特定のアプリをダウンロードするとiPhoneが再起動を繰り返すなど、iOS 11の品質はかなり酷いレベルにある。Appleは「iOS 12」で実装する予定だった多くの機能を2019年に先送りし、品質やパフォーマンスを優先することを決めたと報じられているが、同じようにAirPlay 2も先送りとなるかもしれない。
コメントを残す