今年秋に公開予定のiOS 15で超安全なコピー&ペースト機能「セキュアペースト」が追加される。
iOS 14では、アプリでコピーした情報に別のアプリがアクセスすると「」といった通知が表示される変更が加わったことで大きな話題になったが、iOS 15ではさらにコピペの安全化が進む。
ユーザーの許可を得るまでクリップボードを封鎖
iOS 15のプレビューページによると、新機能「セキュアペースト」が追加されるiOS 15では、他のアプリケーションでコピーした情報を別のアプリに貼り付ける場合、ユーザーがアクセスを許可するまで開発者はコピーした内容(クリップボード)にアクセスできなくなるという。
Secure paste
Developers can allow you to paste content from another app without having access to what you’ve copied until you want them to have access.
上で書いたとおりiOS 14では、アプリでコピーした情報が保存されているクリップボードという領域に別のアプリがアクセスすると、通知でユーザーにお知らせする変更が加わった。
この変更によってTikTokやCoD Mobile、Googleニュース、Redditなど多数のアプリが頻繁にクリップボードにアクセスしていることが判明しユーザーから批判が続出。TikTokはスパム対策のためと説明し、多数のアプリがクリップボードにアクセスする機能を削除した。
これまで見えていなかったものを見える化したiOS 14だが、注意を促すだけでクリップボードへのアクセス自体は制限していない。対してセキュアペーストが追加されるiOS 15では、ユーザーがペーストするまでアプリはクリップボードにアクセスできなくなる。
これまでは注意こそ促すもののユーザーの許可を得ずにクリップボードにアクセスしてサーバーに情報を送信するといったことも可能だったが、iOS 15ではクリップボードにアクセスする場合はペーストという操作でユーザーの許可を得る必要があるということだ。
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