何が違う?iPad Pro(M4)とiPad Air(M2)を比較
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Appleが最新のiPad Air(M2)とiPad Pro(M4)を発表しました。両機種ともすでに予約注文がスタートしていて5月15日に発売されます。
2年ぶりにアップデートされたiPad Air(M2)は、新しい大画面の13インチを選択可能に。パワーアップしたM2チップによって4Kの動画編集やゲームなど高負荷なアプリも快適に操作できます。
新型iPad Pro(M4)は、最新のM4チップと高画質な有機ELディスプレイを備えた最上位モデルです。
iPad Air(M2)とiPad Pro(M4)のどちらを購入しようか迷っている人も多いはず。この記事では購入を迷っている人のために、両機種の違いを比較しているので、ぜひ購入の参考にしてください。
iPad Pro(M4)とiPad Air(M2)を比較
| iPad Pro(M4) | iPad Air(M2) | |
|---|---|---|
| デザイン |
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| ディスプレイ |
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| 大きさ |
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| 重さ |
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| カメラ |
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| フロントカメラ |
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| LiDARスキャナ | ○ | X |
| チップ | Apple M4 | Apple M2 |
| メモリ帯域幅 | 120GB/s | 100GB/s |
| メモリ |
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8GB |
| 生体認証 | Face ID (顔認証) | Touch ID (指紋認証) |
ディスプレイ

最新のiPad Pro(M4)は、iPadシリーズとして初めて有機ELディスプレイを搭載しています。
液晶ディスプレイのiPad Airでは、不可能な“真の黒”を表現し、高いコントラスト比による優れた映像体験が楽しめます。ドラマや映画はもちろん、映像編集においても最適。
また、1TBと2TBモデルは画面の映り込みを抑えるNano-textureディスプレイガラスをオプションとして16,000円で追加できます。
スピーカーはiPad Airがステレオ仕様、iPad Proが4スピーカーオーディオのため、より良い画質と音質でエンタメを楽しみたい場合はiPad Proがオススメです。
リモート会議/ビデオ通話
リモート会議やビデオ通話で利用することが多いフロントカメラは、どちらも12MPの超広角レンズを搭載しています。
機械学習によってタブレットの前で動いても動きを追従してフレームの中心から外れないよう調整する「センターフレーム」に対応。また、他の人がフレームに入った場合は、複数人が1つのフレームに収まるよう自動で調整します。
センターフレームが利用できるのは、FaceTimeだけではなく、Zoom、Slack、Google Meetなどでも利用できます。

嬉しいアップデートはiPadを横向きにした時にフロントカメラがベゼルの左横から上部に移動したこと。
これまでは左側に搭載されていたため、通話相手と目線が合わず、特に面接などではiPadを敬遠する人もいましたが、最新のiPadならば問題ありません。
なお、iPad Air(M2)のデュアルマイクに対して、iPad Pro(M4)はスタジオ品質の4マイクアレイを搭載しているため、自分の声をよりクリアに届けたい場合はiPad Pro(M4)がオススメです。
iPad Pro(M4)のメインカメラは、アダプティブTrue Toneフラッシュに対応。書類をスキャンする際に影が写り込む場合は、複数の写真を瞬時に撮影して合成することで影を消してスキャンできます。
M4 vs M2

ディスプレイと並ぶ最大の違いはパフォーマンス・性能です。
iPad Pro(M4)には、最新のApple M4チップが搭載されました。これまでApple Mシリーズのチップは、Macに搭載され手から少し時期を置いてiPadにも導入される形でしたが、今回はひと足先にiPad ProにM4チップが導入されています。
M4チップは、前世代のiPad Pro(M4)に搭載されたM2チップに比べてCPUは最大1.5倍高速。GPUの性能は最大4倍高速。電力効率も優秀でM2のわずか半分の電力で同じパフォーマンスを発揮できます。
Neural Engineも史上最もパワフルで、毎秒38兆回の演算処理が可能。例えば、Final Cut Proのシーン除去マスクで1回タップするだけで4Kビデオの被写体を背景から簡単に分離することもできます。
外部ディスプレイや外部ストレージと接続できる端子はどちらもUSB-Cを採用。
iPad ProはThunderbolt/USB 4にも対応しているため、iPad Airに比べて最大4倍の40Gbpsによる高速データ転送が可能です。
映像編集や写真編集のために、SSDやSDカードに保存された動画や写真を大量に転送する場合はiPad Pro(M4)がオススメです。
大きさ・重さ

どちらもフラットな100%再生アルミニウムフレームに、フラットなディスプレイを組み合わせたオールスクリーンのデザインを採用しているため、見た目に違いはありません。
ただし、iPad Pro(M4)はガラス板のように薄くわずか約5mm。iPod nanoよりもさらに薄い、Apple史上最も薄い製品です。
また、軽さも11インチモデルが444g、13インチモデルが前作から100gも軽量化された579gで、いずれもiPad Air(M2)よりも軽量。
それでも重さの違いは最大38gなので、外に持ち運んで軽度な作業をこなすことが多いのであれば、iPad Air(M2)で十分でしょう。動画編集など負荷のかかる作業をするのであれば、iPad Pro(M4)をオススメします。
Apple史上最薄のiPad Pro(M4)については、耐久性が気になるところですが、Appleはこれまでと説明しています。
Magic Keyboard

どちらもキーボード付きケースのMagic Keyboardに対応しています。
iPad Pro(M4)は、画面の明るさなどをすばやく変更できるファンクションキー、MacBookのようなアルミニウム製の美しいパームレスト、触覚フィードバックに対応した大型トラックパッドを搭載した新型Magic Keyboardにも対応しています。
容量・価格を比較
容量は128GB/256GB/512GB/1TB/2TB。128GBはiPad Air(M2)のみ、2TBを選べるのはiPad Pro(M4)のみです。
Apple公式サイトの価格はiPad Pro(M4)が168,800円から、iPad Air(M2)が98,800円から。同じ容量での価格差は54,000円から116,000円とかなり幅広くなっています。
以下のとおり、キャリア版ではiPadの返却を条件に毎月の支払額を大幅に抑えることが可能です。
11インチ、iPad Air (M2)の価格
| docomo | ||||
| 容量 | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
|---|---|---|---|---|
| 機種代金 | 135,850円 | 161,700円 | 198,880円 | 249,700円 |
| 負担金 | ▼23ヶ月目に返却59,290円毎月の支払額2,577円/月 | ▼23ヶ月目に返却74,580円毎月の支払額3,242円/月 | ▼23ヶ月目に返却97,240円毎月の支払額4,227円/月 | ▼23ヶ月目に返却126,940円毎月の支払額5,519円/月 |
| au | ||||
| 容量 | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
| 機種代金 | 149,600円 | 168,600円 | 211,200円 | 253,800円 |
| 負担金 | 端末返却で77,970円毎月の支払額3,390円/月 | 端末返却で87,860円毎月の支払額3,820円/月 | 端末返却で109,940円毎月の支払額4,780円/月 | 端末返却で132,020円毎月の支払額5,740円/月 |
| Apple | ||||
| 容量 | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
| Wi-Fi | 98,800円 | 114,800円 | 150,800円 | 186,800円 |
| Cellular | 124,800円 | 140,800円 | 176,800円 | 212,800円 |
13インチ、iPad Air (M2)の価格
| docomo | ||||
| 容量 | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
|---|---|---|---|---|
| 機種代金 | 185,680円 | 199,430円 | 245,300円 | 286,880円 |
| 負担金 | ▼23ヶ月目に返却89,320円毎月の支払額3,883円/月 | ▼23ヶ月目に返却96,470円毎月の支払額4,194円/月 | ▼23ヶ月目に返却123,860円毎月の支払額5,385円/月 | ▼23ヶ月目に返却148,280円毎月の支払額6,446円/月 |
| au | ||||
| 容量 | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
| 機種代金 | 185,400円 | 204,400円 | 247,000円 | 289,600円 |
| 負担金 | 端末返却で96,600円毎月の支払額4,200円/月 | 端末返却で106,260円毎月の支払額4,620円/月 | 端末返却で128,570円毎月の支払額5,590円/月 | 端末返却で150,650円毎月の支払額6,550円/月 |
| Apple | ||||
| 容量 | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
| Wi-Fi | 128,800円 | 144,800円 | 180,800円 | 216,800円 |
| Cellular | 154,800円 | 170,800円 | 206,800円 | 242,800円 |
11インチ、iPad Pro (M4)の価格
| docomo | ||||
| 容量 | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB |
|---|---|---|---|---|
| 機種代金 | 239,910円 | 284,900円 | 369,380円 | 448,360円 |
| 負担金 | ▼23ヶ月目に返却119,790円毎月の支払額5,208円/月 | ▼23ヶ月目に返却146,300円毎月の支払額6,360円/月 | ▼23ヶ月目に返却196,460円毎月の支払額8,541円/月 | ▼23ヶ月目に返却243,760円毎月の支払額10,598円/月 |
| au | ||||
| 容量 | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB |
| 機種代金 | 245,400円 | 288,600円 | 370,200円 | 440,200円 |
| 負担金 | 端末返却で127,650円毎月の支払額5,550円/月 | 端末返却で150,190円毎月の支払額6,530円/月 | 端末返却で192,740円毎月の支払額8,380円/月 | 端末返却で229,080円毎月の支払額9,960円/月 |
| SoftBank | ||||
| 容量 | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB |
| 機種代金 | 256,320円 | 300,960円 | 385,920円 | 470,880円 |
| 負担金 | 端末返却で107,760円毎月の支払額4,490円/月 | 端末返却で131,760円毎月の支払額5,490円/月 | 端末返却で179,760円毎月の支払額7,490円/月 | 端末返却で227,760円毎月の支払額9,490円/月 |
| Apple | ||||
| 容量 | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB |
| Wi-Fi | 168,800円 | 204,800円 | 272,800円 | 340,800円 |
| Cellular | 204,800円 | 240,800円 | 308,800円 | 376,800円 |
13インチ、iPad Pro (M4)の価格
| docomo | ||||
| 容量 | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB |
|---|---|---|---|---|
| 機種代金 | 298,870円 | 345,840円 | 424,820円 | 482,900円 |
| 負担金 | ▼23ヶ月目に返却154,990円毎月の支払額6,738円/月 | ▼23ヶ月目に返却183,480円毎月の支払額7,977円/月 | ▼23ヶ月目に返却229,460円毎月の支払額9,976円/月 | ▼23ヶ月目に返却263,780円毎月の支払額11,468円/月 |
| au | ||||
| 容量 | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB |
| 機種代金 | 305,200円 | 348,200円 | 422,200円 | 492,200円 |
| 負担金 | 端末返却で158,930円毎月の支払額6,910円/月 | 端末返却で181,240円毎月の支払額7,880円/月 | 端末返却で219,650円毎月の支払額9,550円/月 | 端末返却で255,990円毎月の支払額11,130円/月 |
| SoftBank | ||||
| 容量 | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB |
| 機種代金 | 318,240円 | 363,600円 | 448,560円 | 533,520円 |
| 負担金 | 端末返却で131,760円毎月の支払額5,490円/月 | 端末返却で155,760円毎月の支払額6,490円/月 | 端末返却で203,760円毎月の支払額8,490円/月 | 端末返却で251,760円毎月の支払額10,490円/月 |
| Apple | ||||
| 容量 | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB |
| Wi-Fi | 218,800円 | 254,800円 | 322,800円 | 390,800円 |
| Cellular | 254,800円 | 290,800円 | 358,800円 | 426,800円 |
iPad Air(M2)を選ぶ理由
多くの人はiPad Air(M2)で十分です。
今年は13インチもラインナップに加わったので、大画面のタブレットが欲しいためだけに高いお金を払う必要はありません。
チップは性能や電力効率も劣るApple M2です。
筆者はM1チップのiPad Airを約2年使いましたが、Safariを使ったブラウジングやゲーム、Lightroomを使った写真編集ぐらいであれば、ストレスを感じることはありませんでした。
強いて言えばRAW撮影した大量の写真がもっと高速に転送されたら嬉しいな、ぐらいのもの。映像編集などを行わないのであれば、iPad Air(M2)でも十分だと思います。
iPad Pro(M4)を選ぶ理由
最大16GBのメモリと2TBのストレージ、なめらかな120Hzのリフレッシュレート、高い表現力が魅力の有機ELディスプレイ、最新のM4チップを搭載したiPad Pro(M4)は最高/最強のタブレットです。
ここまで来るとタブレットとしてはオーバースペックかつMacBookの方がコスパが高いような気もしますが、タッチ操作できるディスプレイやLiDARスキャナを備えたメインカメラ、Apple Pencilによるペン入力など、タブレットならではの使い方、iPadOSのインターフェースを好む人はiPad Pro(M4)を選ぶことになるでしょう。
スペックを全比較
| iPad Pro (M4) | iPad Air (M2) | |
|---|---|---|
| デザイン |
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| 素材 | 100%再生アルミニウムボディ | 100%再生アルミニウムボディ |
| サイズ |
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| 重さ |
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| ディスプレイ |
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| カメラ |
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| フロントカメラ |
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| 写真機能 |
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| 動画機能 |
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| ビデオ通話 |
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| チップセット |
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| メモリ |
| 8GB |
| スピーカー | 4スピーカーオーディオ | ステレオスピーカ(13インチは低音が2倍) |
| マイク | スタジオ品質の4マイクアレイ | デュアルマイク |
| バッテリー |
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| SIM |
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| 5G | Sub6 | Sub6 |
| Wi-Fi |
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| Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
| USB |
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| セキュリティ |
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| センサー |
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| 同梱品 |
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- ドコモの「いつでもカエドキプログラム」の負担金は24回払いで購入後、23ヶ月目までの特典利用の申し込みとスマホの返却が条件です。
- auの「スマホトクするプログラム」の負担金は、24回払いで購入後、13カ月目~25カ月目までの特典利用の申し込みと機種返却が条件です。
- ソフトバンクの「新トクするサポート(スタンダード)」の負担金は48回払いで購入後、25ヶ月目に特典利用を申し込みとスマホの返却が条件です。























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