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Apple、iOS 18のAI機能は「Apple Intelligence」として登場か。ChatGPTのようなチャットボット提供も

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Yusuke Sakakura公開日:2024/06/07 23:43
Apple、iOS 18のAI機能は「Apple Intelligence」として登場か。ChatGPTのようなチャットボット提供も
3行まとめ
  • 今回はAppleがAI機能を標準アプリに導入する計画についてです。
  • 主な機能としては、ウェブページの要約やメールの返信文の提案などがあります。
  • この機能はベータ版で提供され、精度の高いリアルタイム書き起こしも期待されます。

Appleが日本時間6月11日2時から開催するWWDC2024の基調講演では、iOS 18など今年秋に発表される次期OSが登場する予定です。

最大の注目機能がAIになることは必然。OpenAIのGPT、GoogleのGemini、SamsungのGalaxy AI、MicrosoftのCopilotといったAI機能がAppleからも出てくることになります。

BloombergのMark Gurmanによれば、MacやiPadでも利用できるAI機能は「Apple Intelligence」として登場し、Safari、メール、ボイスメモ、写真などのアプリやSiri、XcodeにAIを導入するようです。

WWDC24の基調講演、約1時間はAI発表に

最新レポートによれば、Apple Intelligenceは、OpenAIのようにAIを活用した画像や動画生成に重きを置かず、Appleの標準アプリに導入することで日常生活を容易にするものになるとのこと。

具体的には、Safariで表示したウェブページや会議のメモ、テキストメッセージ、メールの要約や見逃した通知のキャッチアップ機能、AIが提案するメールやメッセージの返信文などが利用できるようになります。

これらはGoogleなどが既に提供しているものであり、ただのキャッチアップになることから驚くべき機能にはなり得ません。注目は日本語に対応するかどうかでしょう。

なお、ベータ版として発表され、一部機能については来年提供となるようです。

Apple Intelligenceの機能
  • メール
    • Gmailのような受信メッセージを自動分類機能
  • 絵文字
    • 入力中のフレーズや単語から生成されるカスタム絵文字
  • ボイスメモ
    • 文字起こし機能
  • 写真
    • Google消しゴムマジックのような消去や加工機能
  • Siri
    • メールの削除、写真の編集、ニュース記事の要約指示
    • 1つのリクエストで複数コマンドを組み合わせてることも可能に
    • 提供時期は来年以降
  • Xcode
    • GitHub Copilotのようなコードの自動生成機能(サードパーティの開発者には来年公開?)

文字起こし対応のボイスメモ

ボイスメモの文字起こし機能は取材で大活躍する機能で筆者も期待している機能の1つ。

この機能のパイオニアはGoogleで、素晴らしい精度とリアルタイム性が高く評価されており、最近ではGoogle Pixelのレコーダーアプリを使って音声を記録する記者の姿をよく見るようになりました。

欠点はGoogleが優秀なタブレットやPCを販売していないこと。

AppleがGoogleと同じ精度かつリアルタイム書き起こしに対応した機能をiPadやMacに提供できるのであれば、キーボードから手を離してスマホを手に取ることなくチェックできるため、かなり便利になりそうです。

AI生成のカスタム絵文字

Appleらしい機能は入力した単語や文章を元にAIが生成するカスタム絵文字機能です。

Googleも選択した2つの絵文字を1つの絵文字に合成するステッカー機能を提供していますが、入力した文章や単語から絵文字を生成することはできません。

おそらく絵文字として送受信できるのはiPhone同士のメッセージアプリに限定され、それ以外ではGoogleと同じように画像として送受信することになるでしょう

ChatGPTのようなチャットボットも

Appleはキャッチアップのために、OpenAIまたはGoogleと提携すると報じられていましたが、最終的にはOpenAIを選択したようです。

これによって会話をしながらAI機能を利用できるChatGPTのようなチャットボットが搭載されるとのこと。

WWDCの基調講演は約2時間行われる予定ですが、Appleは半分の時間を使ってApple Intelligenceを発表するようです。

上記に挙げた機能に加えて、iPhone 15 Pro/Pro Max、M1以降のチップを搭載したiPadやMacが必要になることや、AIにまつわるセキュリティやプライバシーの不安を解消するためにオプトイン形式になること、オンデバイスAI/クラウドAIの使い分け、データの取り扱いについても発表される見込みです。

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