今月発売されるiPadシリーズ初のM1チップを搭載した新型iPad Pro(2021)は、AppleいわくA12Z Bionicを搭載した前世代のモデルに比べて処理性能が最大50%高速、グラフィックス性能も最大40%高速化されていて“どんなタブレットよりも高速”になっている。
今回判明した最新のiPad Proのベンチマークスコアによればそれ以上のパフォーマンスを持っているようだ。
M1 MacBook Air/Proに匹敵するCPU性能
GeekBenchで記録された12.9インチ iPad Pro(2021)平均のベンチマークスコアは、シングルコアが1,719ポイント、マルチコアが7,326ポイントを記録。同じM1チップを搭載したMacBook Airとほぼ変わらず、Intel Core i9を搭載MacBook Proを大きく上回る。
1つ前の世代の12.9インチ iPad Pro(2020)が記録したシングルコア1,121ポイント、マルチコアが4,656ポイントと比較してもM1チップを搭載した最新のiPad Proはシングルコア・マルチコアともに50%以上も性能が改善されていてAppleの説明通りの性能アップが実現しているようだ。
それ以上に大きな性能アップを遂げたのはゲームやAR、クリエティブなPro向けの利用で重要なグラフィックスの性能。Metalスコアで20,578ポイントを記録するなどiPad Pro(2020)に比べて73%も向上するなどこれまでのiPadを寄せ付けないスコアとなっている。
チップ | シングルコア | マルチコア | グラフィック(METAL) | |
---|---|---|---|---|
iPad Pro(2021) | M1 | 1,719 | 7,326 | 20,578 |
iPad Pro(2020) | A12Z | 1,121 | 4,656 | 11,875 |
iPad Air(2020) | A14 Bionic | 1,585 | 4,214 | 12,488 |
MacBook Air(2020) | M1 | 1,701 | 7,378 | ー |
MacBook Pro(2020) | M1 | 1,702 | 7,362 | ー |
MacBook Pro(2020) | Core i7 | 1,235 | 4,501 | ー |
MacBook Pro(2019) | Core i9 | 1,091 | 6,845 | ー |
昨年発売されたiPad AirはA14 Bionicチップを搭載することでPro並みの性能を実現し、iPad Proの性能が見劣りしていたが、M1チップを搭載した最新モデルは群を抜いたパフォーマンスでMacBookシリーズにも匹敵するパワーを持っているようだ。
Appleが5月21日以降に出荷を開始するiPad Pro(2021)は、チップの高速化以外にも超高速通信の5Gや史上最速のThunderbolt / USB 4対応のUSB-C端子を搭載するなど大幅なスピードアップが図られている。
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