Appleが2021年の新型iPhoneとしてiPhone 13シリーズを発表。画面サイズや性能、機能の異なる全4機種のラインナップで2021年9月24日(金)に発売されました。
最も画面サイズが小さく片手で快適に操作できる「iPhone 13 mini」や、ゲームや動画を見るのにちょうどいいサイズの「iPhone 13」と「iPhone 13 Pro」、iPhone史上最大の画面で長時間の動画視聴に優れた「iPhone 13 Pro Max」のどれを購入するか迷っている人も多いはず。
「どのiPhone 13を購入しよう。。。」そんな頭を悩ませている人のために、この記事ではiPhone 13シリーズ4機種にどういった違いがあるのか、画面サイズやカメラの画質、電池持ち、販売価格などの違いを徹底的に比較します。
目次
- iPhone 13の共通点
- iPhone 13の違いを比較
- 画面の大きさ・重さを比較
- デザインとカラーを比較
- ディスプレイ・画質を比較
- カメラを比較
- 電池持ちとバッテリーを比較
- パフォーマンス・性能・5Gを比較
- Face IDがついにマスク対応!!
- 販売価格と容量を比較
- まとめ:iPhone 13シリーズの選び方
iPhone 13の共通点
スペック | |
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ディスプレイ |
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メインカメラ |
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メインカメラ (ビデオ撮影) |
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フロントカメラ |
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フロントカメラ (ビデオ撮影) |
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チップセット | A15 Bionic |
5G | Sub6 |
Wi-Fi | MIMO対応Wi‑Fi 6(802.11ax) |
Bluetooth | 5.0 |
高速充電 | 30分で最大50%充電 (20W以上のアダプタ使用時) |
ワイヤレス充電 | MagSafeおよびQiワイヤレス充電 |
センサー |
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防水・防塵 | IP68等級 (最大水深6メートルで最大30分間) |
デュアルSIM | nano-SIM eSIM |
充電端子 | Lightning端子 |
Face ID | ○ |
空間認識のための 超広帯域チップ | ○ |
iPhone 13の違いを比較
iPhone 13 mini | iPhone 13 | iPhone 13 Pro | iPhone 13 Pro Max | |
---|---|---|---|---|
デザイン | ||||
カラー | グリーンピンクブルーミッドナイトスターライト(PRODUCT) RED | グリーンピンクブルーミッドナイトスターライト(PRODUCT) RED | アルパイングリーンシルバーゴールドグラファイトシエラブルー | アルパイングリーンシルバーゴールドグラファイトシエラブルー |
価格と容量 |
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サイズ |
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重さ | 140g | 173g | 203g | 238g |
画面の大きさ | 5.4インチ | 6.1インチ | 6.1インチ | 6.7インチ |
ディスプレイ |
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チップ | 新しい4コアGPU | 新しい5コアGPU | ||
メインカメラ |
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ビデオ撮影 |
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フロントカメラ (ビデオ撮影) |
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LiDARスキャナ | X | X | ○ | ○ |
電池持ち |
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MagSafe | 12W出力 | 15W出力 |
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画面の大きさ・重さを比較
全4機種を大きさ順に並べると、iPhone 13 mini < iPhone 13 = iPhone 13 Pro < iPhone 13 Pro Maxになります。
縦と横の大きさは昨年発売されたiPhone 12シリーズから変わっていませんが、厚みが増して重量も重くなっています。
4機種のなかで最も小さい「iPhone 13 mini」の画面サイズは5.4インチ。4.7インチの画面を搭載した旧デザインのiPhone SE(第2世代)に比べて、ふた周りもサイズが小さいので快適に片手操作できます。
「iPhone 13」と「iPhone 13 Pro」の画面サイズは同じ6.1インチです。NetflixやYouTubeなどで動画を見るのに最適な大きさでちょうど良いサイズ感で動画やゲームを楽しめます。
ただし、iPhoneを持つ手と対角に表示されるボタンには指が届きません。例えば、スマートフォンを右手で操作する場合、左上に表示されたボタンには指が届かないのでストレスを感じることもあります。片手操作は可能ですが、快適な片手操作は難しいサイズ感です。
「iPhone 13」と「iPhone 13 Pro」の両方を購入して半年が経過しましたが、現在は「iPhone 13」をメインで使っています。13 Proを使わなくなった主な理由は重さでした。やはり200gのスマートフォンはケースなしでも重すぎて手が疲れます。
「iPhone 13 Pro Max」の画面サイズは6.7インチ。これまでに発売されたすべてのiPhoneのなかで最も大きなディスプレイを搭載しているため、とにかく大画面で動画や電子書籍、ゲームを楽しみたい人にオススメのモデルです。片手操作は不可能な大きさで、重さも226gと非常に重いので、片手操作を重視したい人にはおすすめできません。
iPhone 13 mini | iPhone 13 | iPhone 13 Pro | iPhone 13 Pro Max | |
---|---|---|---|---|
縦 | 131.5 mm | 146.7 mm | 146.7 mm | 160.8 mm |
横 | 64.2 mm | 71.5 mm | 71.5 mm | 78.1 mm |
厚さ | 7.65 mm | 7.65 mm | 7.65 mm | 7.65 mm |
重さ | 140 g | 173 g | 203 g | 238 g |
片手操作 | ◎ | △ | △ | X |
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デザインとカラーを比較
iPhone 13シリーズは、4機種すべてフラットな形状の新デザインを採用することから、過去イチ高く評価されたiPhone 5を彷彿とさせるデザインに仕上がっています。
ボディの素材は、iPhone 13|iPhone 13 miniの通常モデルと、iPhone 13 Pro|iPhone 13 Pro MaxのProモデルで違いがあります。
通常モデルのiPhone 13|iPhone 13 miniは、側面のフレームに航空宇宙産業で使われるレベルのアルミニウムを採用しています。サラサラな質感で指紋の目立ちにくい仕上げですが、背面は光沢のあるガラスで覆われていて、やや指紋が目立ちます。
カラーは、(PRODUCT)RED・スターライト・ミッドナイト・ブルー・ピンク・新色グリーンの6色。おすすめはスターライトです。以前はホワイトとして販売されていましたが、フレームの色合いが星の光のような、ほんのり黄色に輝くシャンパンゴールドカラーに変更されています。
ProモデルのiPhone 13 Pro|iPhone 13 Pro Maxは、Proにふさわしい高級感のある光沢の強いステンレスフレームを採用しています。ギラギラの光沢は指紋が非常に目立つ仕上げで、PVD処理によるメッキ加工によるものなので、強いダメージが加わると塗装が剥げる恐れがあります。
なお、背面にはガラス加工のテクスチャードマットガラスを採用しているため、指紋の目立ちにくいサラサラな手触りの良い質感です。
カラーは、グラファイト・ゴールド・シルバー・シエラブルー・新色アルパイングリーンの5色。筆者が選んだのはシエラブルーです。深みのあるブルーではなく、春夏にぴったりな爽やかなブルーの色合いで性別や年齢を選ばない色合いです。
デザイン面では、画面上部にある凹の形をした“ノッチ”が20%も小型化されました。iPhone Xの発売以来ずっと見た目的に不評だったノッチがようやく改善されています。
また、4機種ともIP68等級の防水・防塵性能を備えています。防水性能は最高クラスで最大水深6メートルに最大30分間沈めた後でも致命的な損傷なく使用できます。
iPhone 13 mini | iPhone 13 | iPhone 13 Pro | iPhone 13 Pro Max | |
---|---|---|---|---|
ボディ | 前面: セラミックシールド フレーム: 航空宇宙産業で使われるレベルのアルミニウム 背面: ガラス | 前面: セラミックシールド フレーム: ステンレススチール 背面: テクスチャードマットガラス(すりガラス) | ||
デザイン | フラットエッジ | |||
防水・防じん | IP68 水深6メートルで最大30分間 | |||
カラー |
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ディスプレイ・画質を比較
iPhone 13シリーズ全4機種には、有機ELのSuper Retina XDRディスプレイが搭載されています。
iPhone 11やiPhone XRに採用されていた液晶のLiquid Retina HDディスプレイを比べると、映像の表現力に大きな違いがあります。
Appleが“完全無欠のディスプレイ”と説明するiPhone 13シリーズのディスプレイは、iPhone XSシリーズのディスプレイに比べてコントラスト比が2倍に向上しており、濃淡のくっきりした美しい映像が楽しめます。
画面の明るさもiPhone 13|13 miniは、前モデルに比べて28%も向上。iPhone 13 Pro|13 Pro Maxも最大25%向上したことで、日差しの強い屋外でも画面が見やすくなっています。
画質を比較してみましょう。以下の写真は、Super Retina XDRディスプレイとLiquid Retina HDディスプレイで同じ画像を表示したもの。見てのとおり色のメリハリ、精細さなどで有機ELが大きく上回っています。液晶ディスプレイのiPhoneからiPhone 13シリーズに買い換える場合は画質の向上に驚くはずです。
iPhone 13シリーズ4機種の画質はほとんど同じですが、画面の明るさに関してはProモデルが優れています。日差しの強い屋外でも画面が見づらいのは嫌だな、という人はiPhone 13 Pro|Pro Maxを選びましょう。
“Pro”の映像のなめらかさは2倍に
iPhone 13 Pro|13 Pro Maxのみなめらかな映像が楽しめる最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応しています。
リフレッシュレートは、1秒間に画面が書き換わる回数を指しています。“120Hz”であれば1秒間に120回も画面が書き換わるということです。画面の書き換わる回数が増えることで、スクロール時やゲームの映像がなめらかに表示されるため、ゲームでは動く敵をしっかり視認できたり、目が疲れにくいといったメリットがあります。
iPhone 13のリフレッシュレートは60Hzなので、最大120HzのiPhone 13 Pro|13 Pro Maxで表示される映像のなめらかさは2倍ということです。
当然、画面の書き換え回数が増えると、多くの電力を消費することで電池持ちが悪くなります。そこで、iPhone 13 Pro|13 Pro MaxのProMotionディスプレイは、画面の静止状態やスクロールなどの動きが遅い場合は、書き換え回数を1秒間に120回→10回まで落とすことで、少ない消費電力でディスプレイが動作します。
この機能の効果もあって電池持ちはiPhone 13よりもiPhone 13 Proの方が長く使えます。
なお、iOS 15.3までは不具合によってApple標準アプリ以外はなめらかに表示されるアニメーションやエフェクトが限定的でしたが、iOS 15.4では不具合の解消によってApple以外が提供するサードパーティのアプリでも映像がなめらかに表示されます。
iPhone 13 mini | iPhone 13 | iPhone 13 Pro | iPhone 13 Pro Max | |
---|---|---|---|---|
画面サイズ | 5.4インチ | 6.1インチ | 6.1インチ | 6.7インチ |
方式 | Super Retina XDRディスプレイ (有機EL) | |||
解像度 | 2,340 x 1,080ピクセル 476ppi | 2,532 x 1,170ピクセル 460ppi | 2,778 x 1,284ピクセル 458ppi | |
コントラスト比 | 2,000,000:1 | |||
画面の明るさ |
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HDR | ○ | |||
耐傷性 | セラミックシールド | |||
ProMotionディスプレイ | リフレッシュレート60Hz | リフレッシュレート10-120Hz |
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カメラを比較
iPhone 13|13 miniの通常モデルとiPhone 13 Pro|13 Pro MaxのProモデルの最大の違いはカメラです。
広角レンズ+超広角レンズで構成されるデュアルカメラの通常モデルに対して、Proモデルは広角レンズ+超広角レンズ+望遠レンズで構成されるトリプルカメラを搭載。
iPhone 13と13 miniのカメラは同じ性能で、iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxのカメラにも違いはありません。
超広角レンズ | 広角レンズ | 望遠レンズ |
---|---|---|
1枚により多くの被写体を収めて広範囲を写せるレンズ。景色をダイナミックに撮影できるため旅行で活躍する | 被写体や撮影シーンなど選ばずオールマイティに使えるレンズ | 木の枝に咲いている花など遠くの被写体を撮影できるレンズ。ポートレート撮影でも活躍する |
以下はiPhone 13の広角レンズおよび超広角レンズで撮影した写真ですが、夜景でもノイズがなくクリアな写真が撮れます。
Proはマクロ撮影対応の超広角レンズ
景色をダイナミックに撮影できるなど旅行で活躍する超広角レンズ。4機種すべてに搭載されていますが、明るさや背景のぼけに関わる絞り値に大きな違いがあります。
iPhone 13 Pro|13 Pro Maxの超広角レンズは、暗い環境で92%も多くの光を取り込めるため、iPhone 13|13 miniに比べてより明るくシャープな写真撮影が可能。
さらに、最短撮影距離2cmのマクロ撮影(動画・静止画)にも初めて対応。これまでのiPhoneでは表現できなかった近くの写真や映像を印象的に記録できます。
iPhone 13 mini | iPhone 13 | iPhone 13 Pro | iPhone 13 Pro Max | |
---|---|---|---|---|
超広角レンズ | 絞り値 ƒ/2.4 視野角120° 5枚構成のレンズ レンズ補正 ナイトモード |
絞り値 ƒ/1.8 視野角120° 6枚構成のレンズ レンズ補正 ナイトモード オートフォーカス マクロ撮影 |
Proは“最強の広角レンズ”を搭載
最も利用する機会の多い広角レンズは、高性能な一眼レフカメラが採用するセンサーシフト式の光学手ブレ補正に対応。通常の手ブレ補正と違ってセンサーそのものが動いて手ブレ・車や自転車の振動を相殺することで、ブレのないシャープな映像を記録できます。
レンズの性能には差があります。ピクセルセンサー1.7μmの広角レンズを搭載するiPhone 13|13 miniに対して、iPhone 13 Pro|13 Pro Maxは、大型のピクセルセンサー1.9μmの広角レンズを搭載しているため、店内や夜景をより明るく、ノイズの少ないクリアな写真が撮影できます。
iPhone 13 mini | iPhone 13 | iPhone 13 Pro | iPhone 13 Pro Max | |
---|---|---|---|---|
広角レンズ | 絞り値 ƒ/1.6 7枚構成のレンズ センサーシフト式の光学手ブレ補正 ピクセルセンサー1.7μm ナイトモード |
絞り値 ƒ/1.5 7枚構成のレンズ センサーシフト式の光学手ブレ補正 ピクセルセンサー1.9μm ナイトモード |
広角レンズの作例比較
Proだけに搭載された望遠レンズ
望遠レンズはズーム撮影に特化したカメラです。
望遠レンズのないiPhone 13|13 miniで遠くのものを撮影すると、写真の一部を切り取って拡大するデジタルズームになるため画質が劣化します。これがスマートフォンのカメラの最大の弱点。一方、光学3倍ズームの望遠レンズを搭載するiPhone 13 Pro|13 Pro Maxでは、劣化なしで遠くのものをキレイに撮影できます。
遠くのものをキレイに撮影できるだけでなく、一眼レフカメラのように背景をぼかして写真を撮影できる「ポートレートモード」では、離れた被写体に近づいて撮影できるため、人物の撮影がしやすく料理を撮影するときも影が入らないように撮影できます。
iPhone 13 Pro|13 Pro Maxの望遠レンズは、夜景を明るくキレイに撮影できる「ナイトモード」や動画でも背景をぼかせる「シネマティックビデオ」にも対応。写真や動画にこだわるなら望遠レンズは必須です。
iPhone 13 mini | iPhone 13 | iPhone 13 Pro | iPhone 13 Pro Max | |
---|---|---|---|---|
望遠レンズ | X | 12MP 絞り値 ƒ/2.8 6枚構成のレンズ 光学式手ぶれ補正 ナイトモード | ||
ズーム倍率 |
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望遠レンズの作例比較
高速オートフォーカスを実現するLiDARスキャナ
iPhone 13 Pro|13 Pro Maxには、カメラとAR体験を向上させる「LiDARスキャナ」が搭載されています。
LiDARスキャナは、最大5メートル先の対象物との距離をナノ秒の超高速で測定できるセンサーで、高速かつ正確に空間を認識してリアルなARが楽しめます。また、LiDARスキャナによる優れた空間意識(どこに何があるのかを把握する能力)をカメラのオートフォーカスに活かすことで、店内など暗い場所でも高速かつ正確なオートフォーカスが可能です。
LiDARスキャナによって高速化されたオートフォーカスは写真だけでなく動画でも有効。玉ボケを生み出すナイトモードでのポートレート撮影にも対応しています。
誰でも映画のテクニックで撮れる「シネマティックモード」
4機種すべてで利用できる「シネマティックモード」は、名前のとおり映画のような映像をiPhone 13で撮影できる新機能で、超広角レンズを除いたすべてのレンズに対応しています。
映画のような映像を実現するために、背景をぼかしながら動画の撮影が可能。動画撮影後にフォーカスを変えたり、ボケ効果のレベルを調整できます。
さらに、1つの被写体から別の被写体にフォーカスを切り替えて、見る側の視線を誘導する映画でよく使われるテクニック「フォーカス送り」にも対応しています。
フォーカス送りは、iPhoneが目立つ被写体が画角に入りそうなタイミングを予測して、フレームに入った瞬間にフォーカスを自動で送ってくれるので、ユーザーは何もしなくても映画レベルのテクニックで動画を撮影できます。
シネマティックビデオは、広い範囲の色を表現できるドルビービジョンHDRにも対応。記録できる解像度は1080p/30fpsで、4Kや24fpsでは撮影できません。
適切なエリアだけを賢く調整する「フォトグラフスタイル」
iPhone 13のカメラの新機能として「フォトグラフスタイル」が追加されました。
標準のほかに、鮮やか・リッチなコントラスト・暖かい・冷たいの4スタイルが用意されていて、画面をスワイプするだけで切り替えが可能。肌のトーンをキープしながら、色を強めたり抑えたり、リアルタイムでiPhoneが適切なエリアだけを賢く調整してくれます。
- 鮮やか: 明るくいきいきした写真に
- リッチなコントラスト: 影と色が一段と深く
- 暖かい: ゴールドのアンダートーンがアップ
- 冷たい: ブルーのアンダートーンがアップ
いずれもコントラストの“トーン”とホワイトバランスの“暖かみ”を-100〜+100の範囲で調整したもので、設定値を自分好みにアレンジすることもできます。アレンジした設定はiPhone内に保存されるので、次回から同じスタイルで写真を撮影できます。
ProならRAW撮影が可能
iPhone 13 Pro|iPhone 13 Pro Maxは、Apple ProRAW撮影に対応しているため、Adobe Lightroom等を利用して編集すると、JPEGやHEIC形式で保存した写真よりもキレイに色を再現して現像できます。
以下の写真は、ProRAWに対応したiPhone 13 Proにて撮影し、Lightroomにて編集した写真です。
iPhoneでProRes撮影
iPhone 13 Pro|13 Pro Maxは、限りなく忠実に再現される色と低い圧縮率が特長のProRes撮影に対応します。
専用の機材ではなくiPhone 13 Pro|13 Pro Maxのカメラで、CMや長編映画、放送フォーマットとして広く使用されているビデオコーデックのProResで撮影し、編集と共有も可能。
128GBモデルはフルHD(1080p)の画質でProRes撮影できますが、残念ながら4KでのProRes撮影には対応していません。
「iPhone 13」と「iPhone 13 Pro」のカメラ比較まとめ
iPhone 13|13 mini|iPhone 13 Pro|13 Pro Maxのカメラの違いを以下の表にまとめました。結論として写真や動画にこだわるのであればProモデルをおすすめします。
iPhone 13 mini | iPhone 13 | iPhone 13 Pro | iPhone 13 Pro Max | |
---|---|---|---|---|
メインカメラ | デュアル12MPカメラ | Pro 12MPカメラ | ||
広角レンズ | 絞り値 ƒ/1.6 7枚構成のレンズ センサーシフト式の光学手ブレ補正 ピクセルセンサー1.7μm |
絞り値 ƒ/1.5 7枚構成のレンズ センサーシフト式の光学手ブレ補正 ピクセルセンサー1.9μm | ||
超広角レンズ | 絞り値 ƒ/2.4 視野角120° 5枚構成のレンズ レンズ補正 |
絞り値 ƒ/1.8 視野角120° 6枚構成のレンズ レンズ補正 オートフォーカス マクロ撮影 |
||
望遠レンズ | X | 12MP 絞り値 ƒ/2.8 6枚構成のレンズ 光学式手ぶれ補正 | ||
ズーム |
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Apple ProRAW | X | ○ | ||
ProRes | X | 最大40K/30fps 128GBモデルは1080p/30fps | ||
スマートHDR 4 | ○ | |||
Deep Fusion | ○ | |||
シネマティックモード | ○ | |||
フォトグラフスタイル | ○ | |||
ナイトモードポートレート | X | ○ | ||
ビデオ撮影 | Dolby Vision対応HDR:最大4K/60fps 4K:最大60fps 1080p HD:最大60fps 720p HD:30fps ー ー 2倍の光学ズームアウト 最大3倍のデジタルズーム ナイトモードのタイムラプス |
Dolby Vision対応HDR:最大4K/60fps 4K:最大60fps 1080p HD:最大60fps 720p HD:30fps ProRes:最大4K/30fps 3倍の光学ズームイン 2倍の光学ズームアウト 最大9倍のデジタルズーム ナイトモードのタイムラプス | ||
フロントカメラ | TrueDepthカメラ 12MP 絞り値 ƒ/2.2 ー ー |
TrueDepthカメラ 12MP 絞り値 ƒ/2.2 Apple ProRAW ProRes:最大4K/30fps |
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電池持ちとバッテリーを比較
iPhone 13シリーズを電池持ち順に並べると、iPhone 13 mini < iPhone 13 < iPhone 13 Pro < iPhone 13 Pro Maxになります。
iPhone 13の発売からじっくり4ヶ月使っていますが、A15 Bionicチップの優れた電力効率とバッテリーの容量増加によって、電池持ちは明らかに改善しています。朝フル充電にしておけば、50本以上の動画と160枚以上の写真を撮影しても7時間は電池が持ちました。日常使いだけでなく旅行でも安心の電池持ちです
パッケージに付属されているLightning – USB-Cケーブルと、別売りの20W以上の電源アダプタを利用すれば30分で最大50%までハイスピードで充電することも可能です。
ワイヤレス充電は、マグネットを活用することで位置ズレを防止して効率よく充電できる新しい充電方法「MagSafe」にも対応しています。
MagSafeの充電出力は最大15W(iPhone 13 miniは最大12W)ですが、MagSafe充電器は4,950円で別売り。なお、iPhoneにケースを付ける場合はMagSafe対応のケースが必要です。
iPhone 13 mini | iPhone 13 | iPhone 13 Pro | iPhone 13 Pro Max | |||
---|---|---|---|---|---|---|
バッテリー容量 | 2,406mAh | 3,095mAh | 3,095mAh | 4,352mAh | ||
ビデオ再生 | 最大17時間 | 最大19時間 | 最大22時間 | 最大28時間 | ||
ストリーミング | 最大13時間 | 最大15時間 | 最大20時間 | 最大25時間 | ||
オーディオ再生 | 最大55時間 | 最大75時間 | 最大75時間 | 最大95時間 | ||
高速充電 | 30分で最大50%の充電が可能 | 35分で最大50%の充電が可能 | ||||
同梱物 | USB-C – Lightningケーブル イヤホン、電源アダプタなし | |||||
Qiワイヤレス充電 | 7.5W | |||||
MagSafe充電 | 12W | 15W |
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パフォーマンス・性能・5Gを比較
iPhone 13シリーズは、4機種すべてに“どのスマートフォンよりも高速な”「A15 Bionic」が搭載されています。
Appleによれば、競合機種に比べて処理性能(CPU)が50%高速で、グラフィック性能(GPU)も30%高速。毎秒15兆8,000億回の演算が可能なニューラルエンジンを搭載しているとのこと。
性能を数値化するベンチマークスコアをGeekbench 5で計測したところ、シングルコアは1749点、マルチコアは4670点を記録しました。4機種の基本性能に違いはありません。
一方で、ゲームやARといったグラフィック性能を3D Markで計測したところ、iPhone 13 Proが2813点、平均フレームレート16.8fpsを記録。iPhone 13が2371点、平均フレームレート14.2fpsとスコアに差が付いています。
この大きな性能差は、iPhone 13|13 miniが4コアで構成されるGPUを搭載しているのに対して、iPhone 13 Pro|13 Pro Maxが5コアのGPUを搭載してることが原因。派手なグラフィック処理の多いゲームやAR、動画編集をする場合は、Proモデルの2機種がおすすめです。
Appleが公表していないメモリ/RAMの容量は、通常モデルのiPhone 13|13 miniが4GB、ProモデルのiPhone 13 Pro|iPhone 13 Pro Maxが6GBです。メモリの容量が多いほど、多くのアプリを起動した時のパフォーマンスに優れ、アプリを切り替えたときに画面がリフレッシュ(初期化)される現象を抑えることができます。
日本で販売されるモデルはすべて5G(Sub6)に対応。残念ながらiPhone 13 Pro|iPhone 13 Pro Maxもより高速なミリ波には対応していません。
iPhone 13 mini | iPhone 13 | iPhone 13 Pro | iPhone 13 Pro Max | |
---|---|---|---|---|
チップセット | A15 Bionic | |||
メモリ(RAM) | 4GB | 6GB | ||
5G | Sub6のみ |
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Face IDがついにマスク対応!!
2022年3月に配信されたiOS 15.4にて、新機能「マスク着用時にFace IDを使用」が追加されたことで、ついに顔認証Face IDがマスクに対応しました。これからはマスクを着けて顔の大部分を覆ったままでもFace IDでiPhoneの画面ロックを解除やアプリのロックを解除、Apple Payを使ったタッチ決済が利用できます。マスクだけではなくメガネとの同時着用にも対応するため、普段メガネをかけている人や花粉症対策でメガネをかけている人にとっても非常に嬉しい機能です。
新機能「マスク着用時にFace IDを使用」が対応するのはiPhone 13シリーズとiPhone 12シリーズのみ。iPhone X|XS|11シリーズでは動作しないので、これを機に買い替えを検討するのもおすすめです。
ちなみに、2021年春にリリースされたiOS 14.5では、パスコードの入力によってロックを解除したApple Watchを身に着けていれば、マスクをしたままでもiPhoneの画面ロックを解除できる機能が追加されましたが、マスク対応の顔認証Face IDと違ってアプリロックの解除やApple Payの利用には対応していません。
販売価格と容量を比較
容量・ストレージは、通常モデルのiPhone 13|13 miniが128GB/256GB/512GBの3種類。iPhone 13 Pro|13 Pro Maxが128GB/256GB/512GB/1TBの4種類です。
512GBよりも多くの写真と動画を撮影したり、アプリを保存したい場合は、1TBをラインナップするiPhone 13 Pro|13 Pro Maxを選ぶ必要があります。
iPhone 13シリーズの販売価格は以下のとおりです。ドコモオンラインショップ、auオンラインショップ、ソフトバンクオンラインショップでは、回線契約がなくても端末購入サポートを利用して端末のみ購入(白ロム)が可能です。
なお、日本時間2022年7月1日にApple公式サイトおよびApple Storeにて、iPhoneなどの販売価格が大幅に値上げされました。急速に進む円安の影響がついにiPhoneにもやってきた形です。
これを受けてドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの携帯4社も値上げを実施しました。
値上げ後、楽天モバイルは終了期間未定のキャンペーンを実施することで、4キャリア最安値を維持。全機種・全容量をApple公式サイトと同額で購入可能です。最大2.4万円の楽天ポイントが還元されることを考えると楽天で購入するのが最もおトクです。
iPhone 13 mini
docomo | |||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB |
---|---|---|---|
機種代金 | 116,710円 | 140,800円 | 176,660円 |
負担金 | ▼23ヶ月目に返却58,630円毎月の支払額2,549円/月 | ▼23ヶ月目に返却72,160円毎月の支払額3,137円/月 | ▼23ヶ月目に返却89,540円毎月の支払額3,893円/月 |
SoftBank | |||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB |
機種代金 | 99,360円 | 120,240円 | 160,560円 |
負担金 | 端末返却で26,784円毎月の支払額1,116円/月 | 端末返却で32,280円毎月の支払額1,345円/月 | 端末返却で48,600円毎月の支払額2,025円/月 |
Rakuten | |||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB |
機種代金 | 104,800円 | 120,800円 | 153,800円 |
負担金 | 端末返却で104,800円毎月の支払額4,366円/月 | 端末返却で120,800円毎月の支払額5,033円/月 | 端末返却で153,800円毎月の支払額6,408円/月 |
Apple | |||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB |
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
iPhone 13
docomo | |||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB |
---|---|---|---|
機種代金 | 127,710円 | 158,180円 | 199,430円 |
負担金 | ▼23ヶ月目に返却61,710円毎月の支払額2,683円/月 | ▼23ヶ月目に返却82,940円毎月の支払額3,606円/月 | ▼23ヶ月目に返却103,070円毎月の支払額4,481円/月 |
au | |||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB |
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
SoftBank | |||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB |
機種代金 | 115,200円 | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 端末返却で115,200円毎月の支払額4,800円/月 | 販売なし | 販売なし |
Rakuten | |||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB |
機種代金 | 123,800円 | 123,800円 | 171,800円 |
負担金 | 端末返却で69,332円毎月の支払額2,888円/月 | 端末返却で61,844円毎月の支払額2,576円/月 | 端末返却で94,834円毎月の支払額3,951円/月 |
UQ mobile | |||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB |
機種代金 | 114,720円 | ||
新規契約 | |||
負担金 | 端末返却で20,890円毎月の支払額908円/月 | ||
機種変更au/povoからのりかえ | |||
負担金 | 端末返却で31,890円毎月の支払額1,386円/月 | ||
のりかえ | |||
負担金 | 端末返却で9,890円毎月の支払額430円/月 | ||
Apple | |||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB |
機種代金 | 95,800円 | 110,800円 | 140,800円 |
iPhone 13 Pro
docomo | ||||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
---|---|---|---|---|
機種代金 | 172,810円 | 195,030円 | 232,650円 | 267,410円 |
負担金 | ▼23ヶ月目に返却89,650円毎月の支払額3,897円/月 | ▼23ヶ月目に返却101,310円毎月の支払額4,404円/月 | ▼23ヶ月目に返却120,450円毎月の支払額5,236円/月 | ▼23ヶ月目に返却139,370円毎月の支払額6,059円/月 |
SoftBank | ||||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
Rakuten | ||||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
機種代金 | 153,800円 | 167,800円 | 199,800円 | 230,800円 |
負担金 | 端末返却で153,800円毎月の支払額6,408円/月 | 端末返却で167,800円毎月の支払額6,991円/月 | 端末返却で199,800円毎月の支払額8,325円/月 | 端末返却で230,800円毎月の支払額9,616円/月 |
Apple | ||||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
iPhone 13 Pro Max
docomo | ||||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
---|---|---|---|---|
機種代金 | 197,230円 | 214,610円 | 248,160円 | 275,550円 |
負担金 | ▼23ヶ月目に返却102,190円毎月の支払額4,443円/月 | ▼23ヶ月目に返却110,330円毎月の支払額4,796円/月 | ▼23ヶ月目に返却129,360円毎月の支払額5,624円/月 | ▼23ヶ月目に返却142,230円毎月の支払額6,183円/月 |
SoftBank | ||||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
Rakuten | ||||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
機種代金 | 167,800円 | 183,800円 | 215,800円 | 246,800円 |
負担金 | 端末返却で167,800円毎月の支払額6,991円/月 | 端末返却で183,800円毎月の支払額7,658円/月 | 端末返却で215,800円毎月の支払額8,991円/月 | 端末返却で246,800円毎月の支払額10,283円/月 |
Apple | ||||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
Apple公式サイトでの購入は楽天ポイントが還元されるAppleギフトカードの利用がおすすめです。
まとめ:iPhone 13シリーズの選び方
以上がiPhone 13シリーズの違いでした。最後まで読んでも購入する機種が決まらず、どのiPhone 13を購入しようか迷っている人のために選び方をまとめておきます。
ほとんどの人が「iPhone 13」で満足するはずです。
10万円前後の価格ながら上位モデルのProと同じA15 Bionicチップを搭載。バッテリーの容量も変わらず長時間の使用が可能で電池持ちに不満を持つ人はほとんどいないはず。カメラは自分好みの色合いを作って撮影できる新機能「フォトグラフスタイル」や動画でも背景をぼかせる「シネマティックビデオ」にも対応しています。
4インチの初代iPhone SEや、4.7インチのiPhone 8といったコンパクトモデルから、iPhone 13に買い換えを検討している人には、iPhone 13 miniをオススメします。
バッテリーの大容量化と優れた低消費電力によって、前モデルで不満の多かった電池持ちが改善されています。miniシリーズは今年で廃止という噂もあるので、買い替えのタイミングです。
軽量なボディはスターライト、ミッドナイト、ブルー、ピンク、(PRODUCT) REDの5色から選べます。今年はiPhone 13|13 miniの方が魅力的なカラーを揃えています。特にスターライトはオススメです。
切望されていたProMotionディスプレイを搭載し、なめらかなスクロールやアニメーション、対応するゲームアプリで流れるような映像を楽しみたい人にはiPhone 13 Proをオススメします。
背面に搭載されたトリプルカメラには、3倍ズームでも画質が劣化しない望遠レンズが含まれているため、よりキレイに背景がボケるポートレート写真や、より魅力的なシネマティックビデオが撮影できます。プロ向けのProResも後日配信されるアップデートで追加される予定です。
6.1インチのディスプレイでは物足りず、iPhone史上も最も巨大な6.7インチの画面でYouTubeやNetflixを思う存分、電池持ちを気にせず楽しみたい人はiPhone 13 Pro Maxを選びましょう。
- いつでもカエドキプログラムの負担金は、24回払いで購入後、23ヶ月目までの特典利用の申し込みと機種返却が条件です。
- 新トクするサポート(スタンダード)の負担金は、48回払いで購入後、25ヶ月目に特典利用を申し込みと機種返却が条件です。
- UQ mobile:機種購入と同時にトクトクプラン/コミコミプランと増量オプションIIに加入した場合の価格です
- スマホトクするプログラムの負担金は、24回払いで購入後、13カ月目~25カ月目までの特典利用の申し込みと機種返却が条件です。