Appleユーザーが次のiPhoneに最も期待することは、Lightningの廃止と指紋認証 Touch IDの復活です。
Lightningの廃止については、EUがUSB-C標準化を決めたことで早ければ来年にも実現が噂される一方で、Touch IDの復活は非現実的のようです。
完璧なマスク対応のFace IDよりも人間がマスクを手放す方が先だった
BloombergのMark Gurmanの最新レポートによると、Appleはディスプレイ指紋認証の新しいTouch IDや電源ボタン内蔵のTouch IDをテストしているものの、来年発売されるiPhone 15や、その他フラグシップモデルでTouch IDが復活することは当面ないとのこと。
また、iPhone SEにおいてホームボタンに搭載されているTouch IDが側面の電源ボタンに移動する可能性はあるものの、Appleが実際に準備しているという話は聞いていないとしています。
マスクが手放せなくなったコロナ禍以降は、特に顔認証 Face IDへの風当たりが強く、Appleは何度もソフトウェアアップデートを提供して、マスクを付けたままでもFace IDを使えるようになるなど改善を行ってきました。
それでもTouch IDが復活する様子はなく、今年もAppleはiPhone 14にFace IDを搭載し、iOS 16で横向きの顔認証にも対応するなど改善を続けています。
屋内で距離を取ることなく大声をあげてスポーツ観戦する場合でも、ほとんどの人がマスクをしていない海外の様子を見ると、Face IDが完璧にマスク対応するよりも、人間がマスクを手放す方が先だったように感じます。
一方、日本ではマスクを外せるような雰囲気はまだなく、距離を取って会話をしない屋外ではマスク不要と厚労省がテレビCMで連日呼びかけたところで、灼熱の屋外を一人で歩いていても熱中症覚悟でマスクをしている人がほとんどでした。日本人はマスクで顔を人に見られないことを優先するのかもしれません。
そういうこともあって日本では指紋認証を求める声が大きい一方で、マスクを外せるようになった海外では今後、声が小さくなっていくことが予想されます。それに応じてAppleもFace IDのマスク対応に注ぐ力を他の分野に投入し、Touch IDの復活も遠のいていくと思いますがどうでしょうか。