秋の正式配信を前に本日、先行発表された「iOS 11」の対応機種が発表された。毎年、旧機種のiPhoneやiPadがアップデート対象から外れるが、今年は3機種が対象外となった。
「iOS 11」では32bitアプリのサポートを終了?
「iOS 11」のアップデート対象外となったのは2012年に発売された「iPhone 5」と2013年に発売された「iPhone 5c」、そして2012年に発売された「iPad 4」の3機種だ。
これまで対象外とされてきたデバイスは性能的にアップデートが難しいものだ。今年、対象外になった3機種にある共通点がある。それは32bitのプロセッサを搭載していることだ。2013年に発売されたiPhoneは5sと5cの2機種だが、アップデートの対象から外されたiPhone 5cには前年に発売されたiPhone 5と同じA6チップが搭載され、iPhone 5sには64bitのA7チップが搭載された。iPad 4も同じく32bitのA6Xプロセッサを搭載している。
つまり、Appleは「iOS 11」で32bitデバイスのサポートを打ち切ったことになる。WWDCでの発表はなかったが、iOS 11で64bit非対応のアプリケーションを打ち切るという噂もある。実際にiOS 10.3のベータ版で64bit非対応のアプリを起動すると、“(アプリ名)はアップデートの必要があります”“このAppは将来のiOSのバージョンでは動かない可能性があります。Appの開発元は、互換性の向上のためにこのAppをアップデートする必要があります。”とのメッセージが表示されていた。「iOS 11」の配信直後にアプリが起動できなくなることはないだろうが、段階的に32bitアプリのサポートも終了するかもしれない。
コメントを残す