超薄型の犠牲は何?iPhone AirとiPhone 17を比較
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

超薄型の新ラインナップ「iPhone Air」が登場しました。厚さわずか約5.64mmという史上最薄デザインで、大きな注目が集まっています。
もちろん、その驚異的な薄さと引き換えに犠牲になった機能もあります。最新のスタンダードモデルである「iPhone 17」と比べると、カメラやバッテリー、充電性能など犠牲になった部分もあります。
そこで本記事では、iPhone AirとiPhone 17を徹底比較し、それぞれの特徴や違いを整理します。
「軽さ・薄さを最優先するのか」「カメラやバッテリーを重視するのか」──どちらを選ぶべきか悩んでいる人に向けて、判断のヒントとなる情報をまとめました。
iPhone AirとiPhone 17を比較
iPhone 17 Air | iPhone 17 | |
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デザイン | ||
素材 |
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サイズ |
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重さ | 165 g | 177 g |
ディスプレイ |
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カメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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チップセット |
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バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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大きさと重さ

iPhone Airの最大の特長は、やはりその薄さと軽さです。
厚さはわずか約5.64mm、重さ165gの超薄型ボディは、iPhone 17の7.95mmに比べて2mm以上もスリム。重さも11g軽く、長時間手に持ってゲームしたり、動画や読書しても疲れにくい設計です。
iPhone 17は厚さと重みがある分、大容量のバッテリーと優れたカメラ性能を搭載しているのが強み。
これまでにない薄さを取るならiPhone Air、電池持ちやカメラも含めたバランスを重視するならiPhone 17という選び方になります。
ディスプレイ

どちらもProMotionディスプレイを採用し、最大120Hzのリフレッシュレートに対応しています。画面のスクロールやアニメーションがなめらかに表示され、ゲームや動画視聴でも自然な動きを楽しめます。
画面サイズはiPhone 17が6.3インチ、iPhone Airがやや大きめの6.6インチです。
iPhone Airは薄型・軽量ながら広い画面を備えているのが魅力で、動画を大画面で楽しみたい人やゲームを長時間プレイしたい人に向いています。
一方で、薄型化を優先しているぶんバッテリー容量には限界があり、長時間の高負荷利用ではiPhone 17の方が安心感があります。
カメラ:シングル vs デュアル

iPhone 17には、広角と超広角のデュアルカメラが搭載されています。
高画素の48MP Fusionカメラで日常の撮影から旅行先の風景まで幅広く対応できるほか、超広角カメラではダイナミックな景色の撮影や被写体に数センチまで近づけるマクロ撮影も可能です。

対するiPhone Airは、薄型化を実現するために シングルカメラです。
広角カメラでの日常的な撮影であれば十分ですが、超広角やマクロ撮影といった画角のバリエーションは楽しめません。
さらに、背景をぼかして動画を撮れるシネマティックモードや空間ビデオにも非対応となっています。ポートレート撮影では、iPhone 16eのように人物以外は認識されず、撮れないものが多くなる可能性があります。
多彩な撮影体験を重視するならiPhone 17、シンプルで割り切った構成で十分という人にはiPhone Air が向いています。
性能・電池持ち・バッテリー
スマートフォンの電池持ちは、バッテリー容量とチップなどの消費電力、電力効率によって決まります。
バッテリー容量
AppleがEU向けに公開したバッテリー容量によると、iPhone Airは3,149 mAh、iPhone 17は3,692 mAhを搭載しています。
搭載スペースに余裕のあるiPhone 17のほうが、Airより500mAh以上も大きいバッテリーを備えています。
消費電力
ディスプレイはどちらもProMotion対応ですが、画面サイズが大きい分、iPhone Airの方が多くの電力を消費します。
一方で、チップはiPhone 17がA19、iPhone Airは上位のA19 Proを搭載。通常なら高性能な分だけ電力消費も増えるところですが、A19 Proは効率を重視した設計で、CPU・GPUともに高速かつ省電力を実現しています。
さらに、省電力性能に優れるAppleシリコンや、新しいN1チップ・モデムC1Xの採用によって、ネットワーク接続や通信機能でも効率化が図られています。
- A19 Pro
- 高効率コアのラストレベルキャッシュを50%増やして高効率化
- GPUはA18 Proのピーク演算能力の最大3倍
- 電力効率に優れるAppleシリコン
- Wi-Fi 7、Bluetooth 6、Threadに対応する「N1」チップ。インターネット共有やAirDropのパフォーマンスも向上(iPhone 17にも搭載)
- iPhone 16eのC1よりも最大2倍速く、消費電力は30%も少ない効率的な新しいモデム「C1X」を搭載(iPhone Airのみ)
電池持ち
ビデオ再生時間はiPhone Airが最大27時間、iPhone 17が最大30時間と案内されています。
効率的な設計によってAirも健闘していますが、やはり大容量バッテリーを搭載するiPhone 17の方が一歩優れた電池持ちを実現しています。
とはいえ、重要なのは「自分の使い方に十分かどうか」という点です。
iPhone 16eが最大26時間、iPhone 16が最大22時間と案内されており、iPhone Airの数値は決して悪いものではありません。
EUが公開しているエネルギーラベルにおいても、iPhone 17の41時間に対して、iPhone Airは40時間となっています。
その他
充電性能にも違いがあります。
- 有線充電:約30分で最大50%の高速充電
- ワイヤレス充電:最大20WのMagSafeとQi2
- 有線充電:約20分で最大50%の高速充電
- ワイヤレス充電:最大25WのMagSafeとQi2
両モデルともUSB-C端子を備えていますが、対応機能には差があります。
iPhone 17はUSB 2(最大480Mbps)対応に加え、DisplayPortもサポートしています。USB-Cケーブルを使って外部ディスプレイに映像を出力可能。プレゼンや大画面での動画視聴に活用できます。
iPhone AirもUSB 2(最大480Mbps)対応ですが、DisplayPortには対応していません。
日常的な充電やデータ転送には問題ありませんが、外部ディスプレイを使いたい人は注意が必要です。
まとめ:先進的な薄さか、安心感か
iPhone AirとiPhone 17は、最新のチップやProMotionディスプレイなど多くの共通点を持ちながらも。方向性は大きく異なるモデルです。
iPhone Airは、史上最薄・最軽量のデザインを実現。
持ちやすさやスタイリッシュさを重視する人に魅力的な1台です。ただし、その代償としてシングルカメラやバッテリー容量の縮小、DisplayPort非対応、モノラルスピーカーなど、犠牲になった部分があります。
iPhone 17は、厚みや重さがあるぶん、バッテリー容量やデュアルカメラ、DisplayPortに対応するなど、日常使いから旅行や動画撮影まで安心してこなせる万能型です。
薄さと軽さを最優先するならiPhone Air、犠牲を払わず安心感を求めるならiPhone 17がベストな選択肢と言えます。
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