7日後の10月27日(金)に予約受付がスタートする「iPhone X」はやはり深刻な在庫不足になるかもしれない。
最新のレポートによれば発売日に出荷できる台数はわずか200〜300万台となるようだ。
「iPhone X」、3つの問題から大量生産できず
KGI証券のアナリスト、Ming-Chi Kuoによると、iPhone Xの販売開始前に用意される台数はわずか200万〜300万台になるようだ。MacRumorsが伝えた。
iPhoneは発売から3日で数千万台を売り上げる。3日間で過去最高の売り上げを記録したiPhone 6sシリーズの1300万台と比較するとわずか6分の一となる。やはり、発売直後は深刻な在庫不足になる可能性が高い。
Kuoによれば「iPhone X」は、生産上と設計上の3つの問題から充分な台数を用意できなかったようだ。1つはアンテナ用のフレキシブルプリント基板で初期のパートナーだった村田製作所が仕様を満たせず、第2のパートナーCareerが全量を請け負うことになった。2つ目はカメラのフレキシブルプリント基板に品質上の問題があったとのこと。3つ目は顔認証を実現するTrueDepthカメラの赤外線ドットプロジェクタの問題で設計上の問題があったとされている。
これらの問題が発生していた最悪の状況は徐々に改善され、最新の予想では2017年10月〜12月に生産される「iPhone X」の台数は2500万〜3000万台とし、2018年1月〜3月には出荷台数が大幅に増加するとしている。ただ、11月3日の発売日に用意できる台数はわずか200万〜300万台となり、これまでの噂どおり発売日など初期段階で入手することは非常に厳しいものになるようだ。
9月に発売されたiPhone 8/iPhone 8 Plusは、「iPhone X」の買い控えから過去5年で販売台数が最低(BCN調査)になっていることを考えると、「iPhone X」に大きな需要があることは間違いない。ただし、200〜300万台ではその大きな需要に応えられないのは明らかだ。
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