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KDDI社長、auとドコモ回線のデュアルSIM運用を明かす。大規模障害がきっかけに

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Yusuke Sakakura公開日:2022/11/02 18:10
KDDI社長、auとドコモ回線のデュアルSIM運用を明かす。大規模障害がきっかけに

11月2日、KDDIが2023年3月期 第2四半期の決算説明会を開催し、今年7月に発生した大規模障害以降、高橋社長はauとドコモ回線によるデュアルSIM運用を行い、どちらかで障害があった時にも対応できるようにしていると明かしました。

また、社長だけでなく幹部以上はデュアルSIM運用に切り替えたようです。

合意できれば早期実現が可能なデュアルSIM

2022年の携帯電話業界における最も大きな出来事の1つが、7月に発生したKDDI史上最大の通信障害です。

au・UQ mobile・povo、MVNOや楽天モバイルなどau回線利用事業者の通信サービス等が利用できない、または利用しづらい状況が61時間継続し、271万人を対象に「約款返金」と、3,589万人を対象に「お詫び返金」が行われていました。

大規模障害によって一般利用だけでなく、緊急通報サービスも長時間利用できなくなったことから、非常時でも緊急通報が行えるように他社の回線を利用する事業者間ローミングの議論が本格的に始まっています。

事業者間ローミングの障壁の1つが緊急通報を受ける側からのコールバック(救急車が到着するまでの容態の変化を確認するなどの呼び返し)です。

この機能を落とすことも考えられましたが、高橋社長によれば事業者間ローミングの実現に向けたワークグループのなかで、総務省が警察や消防と議論する中でも対応が必須となったとのこと。

また、ユーザからは緊急通報だけでなく一般利用(一般呼)についても要望があることから対応が必要とし、コアネットワークに障害が発生して緊急時だけでなく一般利用も含めた膨大なトラフィックが他社に移動した場合に耐えられないことを想定した運用の整理と議論も必要になるため、実現するまでに一定の時間がかかるとのこと。

早期に実現ができるような代替の仕組みの検討が必要とした上で、ユーザー向けに1台で複数事業者の回線を利用できるデュアルSIMの対応ができないか事業者に声がけをしていることを明かし、デュアルSIMを利用する場合は合意さえできれば、早期に実現が可能なことから積極的に対応していきたいとコメントしました。

デュアルSIMの運用については高橋社長もauとドコモ回線を利用しているとのこと。なぜソフトバンク回線ではなく、ドコモ回線を選んだのかは質問がなかったようです。

個人的にバックアップ回線として最も優れていると考えているのが基本料0円で必要な時にトッピングを購入すれば高速通信も可能になるpovo2.0です。

高橋社長はpovo2.0のバックアップ利用について「他者のユーザーが2枚目のSIMとしてpovoを活用することは非常に良いことに思う。ぜひご愛顧いただきたい」とコメントし、povoの契約者数については20GBを月額2,728円で使える1.0(新規受付停止済み)と、基本料0円+トッピングの2.0全体で150万ぐらいと明かしました。

なお、バックアップ回線としての需要については「特にそこまでは」とし、楽天モバイルからpovoに移行するユーザーが「凄く多い」とのこと。

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