11月27日、LINEがフィンテック事業領域における事業戦略発表会「LINE Financial Conference」を開催し、WeChat Payを提供するテンセントとNaver Payを提供するNAVERの提携を発表した。
これにより、それぞれのユーザーが訪日した際にLINE Pay加盟店舗でWeChat PayやNaver Payを使ってキャッシュレス決済が可能になる。
LINEが発表した「LINE Pay Global Alliance」は、国内のLINE Pay加盟店が訪日インバウンド需要を取り込める取り組み。LINE Payはこのアライアンスを元に国内最大のインバウンド対応決済サービスを目指す。
LINE Pay Global Allianceによって、まずは2019年早期にWeChatPayユーザーが訪日した際に、「LINE Pay」のQRコード決済に対応する加盟店および決済対応箇所で支払いが可能になる。開始当初はLINE Pay据え置き端末またはプリントQRで対応する。
2019年中にはNAVERと提携し、同社が提供するNaver Payを利用するユーザーも同様にLINE Pay加盟店および決済対応箇所で支払いが可能になる。
さらに、日本以外の台湾・タイ・インドネシアのLINE Payネットワークとも連携することで、それぞれのユーザーが日本でもLINE Payを使って支払いが可能になる。LINEによれば、台湾の訪日観光客数は中国、韓国に次ぐ多さで、台湾ではLINE Payがナンバーワンのモバイルペイメントになっているとのこと。
国内での普及を目的に12月4日から100億円の還元キャンペーンをスタートさせるソフトバンクとヤフーのコード決済サービス「PayPay」はアリペイとの提携を発表しており、訪日客はPayPay加盟店で決済できる。
キャッシュレス化は支払いを便利にするだけでなく、店舗側はインバウンド需要の取り込みも可能になる。2019年にラグビーワールドカップ、2020年に東京オリンピック、2025年に大阪万博を控える日本。店舗側にとっても非常に重要な位置づけとなりそうだ。
なお、まずは訪日客向けとのことで日本のユーザーが中国や韓国に訪れた際にWeChatPayやNave Pay、LINE Payの加盟店で決済することはできない。
・質疑応答
— Yusuke Sakakura🍎携帯総合研究所 (@xeno_twit) 2018年11月27日
LINE PayとWeChatPayの提携について。日本から中国に行った時には使えない。理由はLINEのサービスを中国で提供していないこと。LINEのプラットフォーム上で動いているため中国では使えない#LINEPay #WeChatPay
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