マウスコンピューターがOSにWindows Phoneを採用したスマートフォンの開発に着手中であることを発表しました。日本でWindows Phone搭載スマホが投入されることになれば、2011年8月に発売された東芝製の「IS12T」以来、約3〜4年ぶりとなります。
マウスコンピューター、LTE対応のSIMフリースマホを開発。発売時期は2015年後半に?
開発中のWindows Phone搭載スマホに関して詳細は発表されていないものの、外観のデザイン(当記事トップ画像)やLTE対応であることやSIMフリーであることが明らかにされています。
株式会社マウスコンピューター(代表取締役社長:小松永門、本社:東京都、以下「マウスコンピューター」)は、Windows Phone ベースのデバイス開発契約を締結し、Windows Phone ベースのデバイスの開発に着手していることをお知らせいたします。
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なお、現時点では LTE 対応 SIM フリーを予定しております。詳細な製品構成や販売時期につきましては、改めて後日発表させていただきます。
引用元:2015.02.23 ニュースリリース|マウスコンピューター、Windows Phone ベースのデバイス開発契約を締結し、開発着手のお知らせ|マウスコンピューター
気になるのは搭載されるOSのバージョンですが、マイクロソフトが1月に「Windows 10 for Phones」を発表していることから、おそらくは最新版のOSが搭載されるものと思われます。
また、Windows 10は2015年後半にリリース予定となっており、ノキアの携帯電話事業を買収したマイクロソフト自らも2015年後半にスマートフォンを発売すると発表していることから、マウスコンピューターが開発するWindows Phone搭載スマホは2015年後半以降に発売になると予想されます。
約4年も発売されていないWindows Phone。なぜ発売できるようになったのか
冒頭でも述べたとおり、Windows Phoneが日本市場で発売されるとなれば約3〜4年ぶりとなります。ドコモやauといったキャリアはWindows Phoneの投入について「検討している」とコメントし続け、長い期間が経過しましたが、結果は見ての通りとなっています。
マウスコンピューターが開発するWindows Phoneは、キャリアを通さないSIMフリー端末ということで、キャリアとのしがらみを考えずに開発することができ、日本のスマホ市場では格安SIMまたは格安スマホに注目が集まっているということもあって、SIMフリーのスマホを発売しやすい状況にもあります。
また、Windows PhoneはAndroidに比べてアプリの数が少ないことも開発しにくい理由としてあるかと思いますが、Windows 10ではアプリケーションのユニーバサル化が進められ、1本のアプリケーションでPC、タブレット、スマートフォンといった複数のデバイスをサポートできるようになり、アプリの数が少ないという懸念も徐々に解消されていくはずです。
さらに、Androidでは、メーカーが独自の機能を追加したり、インターフェースをカスタマイズするのが一般的となっていますが、Windows Phoneではメーカーがカスタマイズできなくなっていることで逆にリソースをかけずに提供できるというのもメーカーとしては好都合だったのかもしれません。
ちなみに、VAIO株式会社は日本通信と協力して開発したVAIOスマホを2月中に発売するとを発表しています。ASUSやファーウェイといった海外メーカーもMVNOを展開する事業者にSIMフリーのスマートフォンを供給しており、格安SIMまたは格安スマホの普及にともなって、キャリアと協力しない形でスマートフォンを発売するメーカーは今後も増えていくことになるかと思います。
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