マンガ無双やLivreなどアプリケーションの開発・運営を行う株式会社NagisaがiOSアプリケーションのサービス運営を終了することを発表しました。
同社は今年10月に米Appleからデベロッパーアカウントが停止措置を受け、AppStoreから同社が開発・運営を手がける全アプリが削除されていました。
性的描写でアカウント停止、全アプリの公開停止
ことの発端は約2ヶ月前の2015年10月7日、米Appleにより株式会社Nagisaのデベロッパーアカウントが停止されます。
9日には全アプリがAppStoreから削除され、同社は企画・開発していたアプリケーションの新規ユーザー受付、アップデートを停止すると発表。
デベロッパーアカウントが停止された原因について「コンテンツの一部にガイドライン違反があったためだと推測」とし、その後、Appleから「一般漫画作品の一部にある性的描写等」との指摘があったと報告。
同社は全作品をチェックし、該当作品の削除・修正を行うなど、対応を進めていたもののアカウントが復旧することはなかったようです。
Appleによるデベロッパーアカウントの停止、ストアからの全アプリ削除などが実施されてから2ヶ月以上が経過しても復旧できないことから、同社は「ユーザーの皆様へ最良のサービスを届けることが難しい」と判断し、「GOODTIME」「Slide Movies」「Livre」「マンガ無双」などのiOSアプリケーションのサービス運営を2016年1月20日をもって終了すると発表。
今後は、受託制作や事業提携、協業等でiOSアプリケーションの企画・開発、プロモーション、運営を行うことで事業を継続し、一部のサービスについては事業譲渡を行うことでサービスの継続を模索するとしています。
なお、同社が開発・運営を手がけるAndroidアプリは継続して提供されています。
最近では、ミクシィの人気アプリ「モンスターストライク」が規約違反でAppStoreから削除され、様々なデバイスの分解レポートを提供する「iFixit」は開発者向けのAppleTVを分解したとしてアプリが削除されるなど、Appleは規約違反に対して厳しく取り締まっていますが、アカウントごと停止、全アプリが削除され、復旧できなかったというのはあまり聞いたことがありません。
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