Appleの「iPhone X」に初めて搭載された顔認証「Face ID」は机に置いた時でも使えるが認証精度は良くない。iPhoneを手に取らずに使う機会が多いのであればスマホスタンドがオススメ。今回は小物を置けるマットとしてもスタンドとしても使えるNuANS「MAGFIT」をレビューする。
机に置いた時の顔認証「Face ID」の精度を改善
iPhone Xに初めて搭載された顔認証「Face ID」の認証精度は満足だが、机に置いた時に利用すると精度がガクッと落ちてしまう。これはTrueDepthカメラの画角が狭いためにiPhoneが顔を識別できないことに加えて顔に照射した赤外線を読み取れないことが原因かもしれない。対処方法として身を乗り出して画面をのぞき込む方法もあるが、あまり他人から見られたくない格好で何と言ってもストレスが貯まる。
6.5インチの「iPhone X Plus」も含めた次期iPhoneは3機種存在すると言われているが、机に置いた時の認証精度はぜひ改善して欲しい。ただ、来年まで待つわけにもいかないし、今すぐにでも改善したいという人も多いはずだ。そんな人にオススメなのがスマートフォンスタンド。スマートフォンスタンドに「iPhone X」を置くことで角度が付いてTrueDepthカメラが顔を捉えやすくなる。
ネットでスマートフォンのスタンドを探してみたが、どれも同じデザインであまりかっこよくない。そんな時に見つけたのがNuANS「MAGFIT」だ。
1台2役のマット「MAGFIT」、精度アップの効果は?
NuANS「MAGFIT」は厳密に言えばスマートフォンスタンドではなく、iPhoneやApple Watch、AirPods、自宅やクルマのキーなど小物も置ける長方形サイズ(縦157mm、横100mm)のマットで真ん中を折りたたむことでスタンドとしても利用できる1台2役の製品。マットは肌触りが良い優しいフェルト素材でガラスのバックパネルをキズから守ってくれる。さらに、磁力で吸着するケーブルホルダーがマットの隅に配置されていてLightningケーブルを置けば机からの落下を防止することができる。
早速、iPhone XをMAGFITに乗せて顔認証で画面ロックを解除してみると、顔認証の対応レンジが広がったことでいつもは身を乗り出して画面をのぞき込まなければロックが解除されない机の上でもスムーズに解除できた。ただ、MAGFITの配置場所や机と椅子の組み合わせによってiPhone Xから顔までの距離が長くなるとスムーズに解除できないこともある。解消するにはできるだけ顔や体に近づける必要があるが設置場所が限定されてしまう。
顔認証「Face ID」に最適化された新モデルの登場に期待
MAGFITに「iPhone X」を置けば確実に顔認証の精度はアップするが、あくまでもタッチ操作を快適にするためのスタンドであり、小物が置けるマットとして作られている製品なので劇的な精度アップを望むことはできない。今後、iPhoneの標準機能になるであろう顔認証「Face ID」に最適化された新しいモデルの登場に期待したい。
実際に使って感じたのは優しいフェルト素材は好印象だが、iPhone Xのバックパネルはガラスのため滑りやすく机から落下して高額な修理費用が発生する可能性があるのですべり止めがあると嬉しい。また、認証精度をさらにアップするために現在の傾斜(約15°)を少し上げて欲しい。さらに、ワイヤレス充電に対応するのであれば最高だ。
NuANS「MAGFIT」はオープン価格。Amazon.co.jpでは1,620円で販売されている。カラーはカーキ、サフラン、ブラック、ホワイトの4色。今スグ、少しでも顔認証の精度を上げたいのであればオススメする。