
Googleが4月10日より順次発売する「Google Pixel 9a」に、新機能「バッテリーの健全性アシスタント」を追加します。
この機能はスマートフォンのバッテリー寿命を延ばすことを目的としており、劣化を緩やかに抑える代わりに、バッテリー容量や充電スピードが低下することになります。
スマホのバッテリーは消耗品
スマートフォンに搭載されるリチウムイオンバッテリーは消耗品であり、いずれ交換が必要になります。
Googleはバッテリー交換の目安として、電池残量が80%を下回る、または充電サイクルが800回または1,000回に到達したころと案内しています。
- Google Pixel 3~8 Pro、Fold:電池残量が80%を下回る、または充電サイクルが800回に達している
- Google Pixel 8a 以降:電池残量が80%を下回る、または充電サイクルが約1,000回に達している
ここでいう「充電サイクル」とは、1回の充電で1カウントされるわけではなく、バッテリーを100%分消費するごとに1回とカウントされます。
例えば、1日1サイクルで使用した場合、3年足らずでバッテリー交換が必要になる計算です。Pixel 8 / 9シリーズはソフトウェアアップデートを7年間保証していますが、保証が切れるまでに2回以上のバッテリー交換が必要になるはずです。
バッテリー交換には手間と費用がかかり、実際には交換目安に到達するまでに「最近バッテリーの持ちが悪くなった」と感じることもあり、劣化を少しでも遅らせたいという人は多いでしょう。
新機能「バッテリーの健全性アシスタント」とは?
Google Pixelには、バッテリーの劣化を抑える機能として、充電習慣を学習してスマホを使っていない間は充電量を制限する「アダプティブ充電」や、最大充電量を常に最大80%に制限する機能が導入されています。
そして今回、新たに「バッテリーの健全性アシスタント」が追加されます。
Googleはヘルプページで、この機能が段階的にバッテリーの最大電圧を調整することで、バッテリー性能と劣化を安定させると説明しています。

劣化を防ぐために最大電圧を調整するということは、バッテリーに負荷をかけないために電圧を下げることと、バッテリー容量が低下することを意味します。
「それって結局、劣化と同じでは?」と思いましたが、後述するように発熱対策の意味合いもあるのかもしれません。
さらに、この機能ではバッテリーの実容量に応じて、充電速度も自動的に調整されます。そのため、充電にかかる時間が長くなるはずです。
なお、9to5Googleによると、この機能は旧機種にも提供されますが、Pixel 9aはオフにできない仕様になります。
発売延期はやはり発熱問題だった?
今年初め、Pixel 4aにはバッテリーパフォーマンスの安定性向上を目的としたアップデートが提供されました。
そのアップデートの内容は、バッテリーの健全性アシスタントと似ています。
ところが、オーストラリアで実施されたリコールにより、このアップデートが実際には過熱リスクに対処するためだったことが明らかになりました。
一方、Pixel 9aは当初3月に発売予定でしたが、部品の品質問題に発売が4月へ延期。ただし、発熱問題も一部で指摘されていたことを踏まえると、Pixel 4aと同様にPixel 9aでも過熱リスクが確認され、対策として発売延期とバッテリーの健全性アシスタントの導入が行われた可能性も考えられます。

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