Apple税回避、外部決済でアイテム購入できる「Pokémon GO Web Store」オープン。ポリシー違反を心配する声も
5月25日、Pokémon GO Web Storeがオープンしました。
同ウェブストアでは、アプリ内で利用できる「ポケコイン」をおトクに購入することが可能。購入したポケコインはPokémon GOアプリ内でモンスターボールやおこう、ほしのかけらなどのアイテムと交換することができます。
コンビニ・PayPal・口座振替・ペイジーなど利用可能に
Pokémon GO Web Storeでは、Pokémon GOで使用しているログイン方法および同じアカウントでログインしてポケコイン等を購入すると、Pokémon GO側に自動で反映されます。
ウェブストアで購入する場合はボーナスポケコインが付与されるため、アプリ内で購入するよりもおトク。例えば、1,400円でポケコインを購入する場合、アプリ内では1,200ポケコインですが、ウェブストアで購入する場合は1,260ポケコインを受け取れます。
また、期間限定セールやウェブストア限定のボックス、その他限定のオファーが用意されるとのこと。現在はすごいわざマシン スペシャル2個、すごいわざマシン ノーマル2個、スーパーふかそうち10個、プレミアムバトルパス5個がセットになった3,260円の「ハイパーレジェンドボックス」が販売されています。
ただし、100ポケコインや550ポケコインといった少額アイテムの購入はできないようです。
最大の特徴は豊富な支払い方法が選べること。Apple Pay、Google Payの他に、Visa/MasterCard/AMEX/Discover/JCBブランドのクレジットカード、コンビニ支払い、PayPal、口座振替、Amazon Pay(現在は利用できなくなっています)、ペイジーが利用できます。
ウェブストアとアプリ内課金を比較
ポケコイン | ウェブ | アプリ |
---|---|---|
100ポケコイン | ー | 140円 |
550ポケコイン | ー | 700円 |
1,200ポケコイン | ー | 1,400円 |
1,260ポケコイン | 1,400円 | ー |
2,500ポケコイン | ー | 2,800円 |
2,650ポケコイン | 2,800円 | ー |
5,200ポケコイン | ー | 5,600円 |
5,600ポケコイン | 5,600円 | ー |
14,500ポケコイン | ー | 14,000円 |
15,500ポケコイン | 14,000円 | ー |
ポリシー違反は大丈夫?
これまでPokémon GOでは、アプリ内でしかポケコインやアイテムを購入できませんでした。
開発者がアプリ内でアイテムを販売する場合、Apple税またはGoogle税と呼ばれている最大3割の手数料を納めなければいけないルールがあり、結果的にユーザーは割高でアイテムを購入することになっています。
これに反発したEpic Gamesはフォートナイトのアプリ内でゲーム内通貨の販売を行ったことでポリシー違反としてApp StoreおよびGoogle Playストアといったアプリストアから削除されました。
こういった経緯があったことからPokémon GOユーザーからは同様にポリシー違反では?と心配する声がありますが、Pokémon GO Web Storeはアプリ外で提供されているため、フォートナイトとはまた異なるケースです。
なお、フォートナイト事件のあと、Appleは電子書籍や動画などのコンテンツを再生または確認するといったリーダーアプリ限定で自社ウェブサイトへのリンクを1つ設置できるよう容認し、Googleも外部決済の利用を認めていますが、いずれもゲームアプリは対象外。
ただし、Pokémon GOからPokémon GO Web Storeへの誘導リンクは現時点では確認できていません。
Appleは2021年にメールなどを使用して外部決済に関する情報を共有することを容認しており、その場合はApple税を回避できるとしています。おそらくPokémon GO Web Storeもこれに該当するのではないでしょうか。