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無料で読める「産経新聞」が12月に有料化〜8年の無料閲覧終了

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Yusuke Sakakura公開日:2016/11/24 22:28
無料で読める「産経新聞」が12月に有料化〜8年の無料閲覧終了

日本で初めてiPhoneが発売された2008年に登場した老舗アプリ「産経新聞」の無料閲覧が12月で終了し、新サービスとして有料化されます。

同アプリはiPhoneや国内3キャリアから販売されている7インチ未満のスマートフォンで利用する場合は当日の紙面をすべて無料で読めるという太っ腹なアプリでしたが、ついに終了となります。

8年間の無料期間が終了、12月に有料の新サービス登場

産経新聞によると、12月に配信するマルチデバイス(パソコン/スマートフォン/タブレット)対応の新サービス「産経電子版」の提供にともない、現在提供されている「産経新聞」アプリの無料閲覧が終了するとのこと。

具体的にはiPhone版の産経新聞が速報を中心にした新アプリ「産経プラス」としてリニューアルされ、Androidで利用できる産経新聞はスマートフォンでの無料閲覧が終了になるとしています。

産経電子版のリリースにともない、無料で閲覧できる産経新聞iPhone版は、産経ニュースやSANSPO.COM、SankeiBizなど5サイトに掲載される記事を集めた速報中心の新アプリ「産経プラス」に生まれ変わります。また、産経新聞Android版はスマートフォンでの産経新聞の無料閲覧を終了します。

新サービスは月額1,800円からの有料に

12月開始の新サービス「産経電子版」では、産経新聞とサンケイスポーツの紙面を有料で購読できます。

月額1,800円で提供される産経新聞では、東京朝刊、大阪夕刊、号外、各地の地域ページ、電子版だけの特別ページが配信され、月額2,000円のサンケイスポーツでは、東京版、大阪版、電子版だけの特別ページが配信されるとのこと。

配信された紙面はiOSとAndroid向けに配信される「産経電子版閲覧専用アプリ」で購読が可能。原則、カラー紙面で配信され従来のアプリよりもいっそう使いやすく色鮮やかになるとしています。

新サービス「産経電子版」の概要

産経新聞サンケイスポーツ
料金1,800円2,000円
配信内容東京朝刊、大阪夕刊、号外、各地の地域ページ、電子版だけの特別ページ(エース記者による特別コラム、プレミアム記事)東京版、大阪版、電子版だけの特別ページ
カラー紙面
専用アプリ

産経新聞アプリが無料で配信された理由とは?

産経新聞の朝刊は月3,034円で提供されています。「産経新聞」アプリで読めるのは当日の新聞のみという制限があるものの、朝刊と号外を紙の新聞そのままのレイアウトで無料で読めることが好評を得ていました。

無料で読める「産経新聞」が12月に有料化〜8年の無料期間終了 無料で読める「産経新聞」が12月に有料化〜8年の無料期間終了

そもそも、なぜ産経新聞が無料で提供されたたのか気になるところ。産経新聞アプリが配信された当時の記事を探してみたところ、当時から有料化を目指していたものの、ビジネスモデルを探っている段階であったため、無料で提供されたようです。

失敗の連続でも、電子新聞をやめないのはなぜなのか。「次の時代の新聞のあり方に挑戦しなければいけない。電子新聞が赤字だったとしても、やり足りない時点でやめてはいけない」という、産経新聞社社長の考えからだという。

アプリの無料配信は「新聞の無料試読制度のようなもの」と位置付けており、いつまで無料で提供するかは未定だ。「なんとか軌道に乗せるため、ビジネスモデルを検討中」で、有料化や新たな広告モデルを探っていく。アプリを使って「来年春までいろんな実験をしたい」という。

産経新聞
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