昨年、ようやく日本でも提供されたスターバックスの公式アプリ。待望のアプリの登場は大きな話題になりました。
公式アプリの主要機能は決済で財布を持たなくても店員にスマートフォンの画面を見せるだけで支払いが完了します。
ただし、長い行列に並ぶのは現金払いと同じ。行列や人件費を減らすために海外では「モバイルオーダー&ペイ」が導入され、日本でも2016年内に開始予定と報じられていましたが、知ってのとおり現時点で利用することはできません。
行列を解消すると見られていた「モバイルオーダー&ペイ」ですが、海外では混雑の原因になっているようです。
事前注文、事前決済で行列をスルーできる「モバイルオーダー&ペイ」
日本未提供の「モバイルオーダー&ペイ」とは?
スターバックスが2015年に提供を開始した「モバイルオーダー&ペイ」は、事前注文・事前決済の新しいオーダーシステムです。
使い方はカンタンで、スタバの公式アプリからメニューを選択して受け取り店舗を指定、支払い方法をスターバックスカードやApple Pay、PayPalなどから選択して注文ボタンをタップすると注文と支払いが完了。
あとは受け取り時間になったらスターバックスに行って行列を作ってるレジを横目に受け取りカウンターに直行して名前を呼ばれたら商品を受け取るだけです。
アプリから注文殺到で対応できず混雑の原因に
「モバイルオーダー&ペイ」はサービス開始から1年で600店舗でピークタイム時の利用率が20%超えるなど、1年間で3倍の伸びを記録。数年以内に注文の過半数が同機能を利用したものになる見通しを示していました。
現在、同機能はアメリカ、カナダ、イギリスで利用できますが、いずれも発表当初に計画されていたもので対応地域を拡大していません。ブルームバーグの報道では2016年内に日本と中国でサービス開始予定とされていましたが現時点で利用できません。
米スターバックスが本日発表した第1四半期の業績では売上高が予想を下回りましたが、その原因のひとつとして「モバイルオーダー&ペイ」の利用率が増加したことあげています。
なんでも「モバイルオーダー&ペイ」のピークタイム時における利用率が20%を超えた店舗が倍増し、商品の受け取り時に混雑が生じているとのこと。
日本提供時期は運用システム改善後?
都内のスターバックスでは土日はもちろん平日でもピークタイムに席に座ることが難しく、レジには列ができていることがほとんどです。現在の状況に加えて「モバイルオーダー&ペイ」による注文が増えればいつまで経ってもレジ待ちの列は減らず、それを見た客は他の店舗に流れるでしょう。
ロイターによればスターバックスは「モバイルオーダー&ペイ」の改善に乗り出しているとのこと。日本や中国など他国展開は運用システムが改善された後になるのかもしれません。
同社の広報担当者はロイターに対し、今週前半、繁忙店の一部でモバイル注文の対応に特化したスタッフをピーク時に1人か2人増員する対策を開始したと説明した。経営陣によると作業手順の見直しも行っており、飲食物の準備ができたタイミングで顧客にテキストで知らせるシステムをテスト中だとしている。
- 引用元
- ロイター
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