「Windows 10」が正式発表――Windows 7以降とWindows Phone 8.1からのアップデートが無料に
マイクロソフトが1月22日にイベントを開催し、Windowsの次期バージョンであるPC向けの「Windows 10」とスマートフォン、小型タブレット向けの「Windows 10 for Phones and tablets」を正式に発表しました!
PCとタブレットとスマートフォンがシームレスに動作する「Windows 10」
マイクロソフトは、昨年開催したイベントにて「Windows 10」のコンセプトを発表しており、デスクトップPCやノートPC、タブレット、さらにはスマートフォンといった多くのデバイス上で柔軟に動作するとアナウンスされていました。
本日、開催されたイベントでは、そのコンセプトが明確に現れた新機能がいくつも発表されました。
まずは、キーボードを脱着することでPCとしてもタブレットとしても利用できる「Surface」のようなデバイスでは、「Continuum」という新機能が提供されます。
具体的には、キーボードを外してタブレットとして利用する場合に画面の端に小さなポップアップが表示され、それをタップすることで、PC用のインタフェースからタブレット用のインターフェースに切り替わるというもの。
これがPC用のインターフェース。複数のウィンドウが画面上に表示されるのが特徴です。
そして、これがタブレット用のインターフェース。タッチしやすいようにウィンドウが最大化されます。
また、ホーム画面もタブレットに最適化され、アプリケーションが一覧表示されます。
8インチ未満のタブレットでは、異なるアプリケーションを同時起動することが可能。アプリケーションの表示領域はタッチ操作で自由に変更することもできます。
タブレットながらPCのような、インターフェースにも対応します。
スマートフォンでは、メッセージを受信すると通知バーに内容が表示され、そのまま返信することができます。まるでiOSのようです。
文字入力は、片手操作でも快適に行えるようにキーボードのサイズを自由にリサイズすることができ、配置も自由に変更することができます。
また、通知センターにはPCで受信したものも表示されるなど、デバイス間の連携機能も備えたものになっています。
既にAndroidとiOSに提供されていたOfficeアプリがようやくモバイル向けのWindowsにもやってきます。
Wordで作成した文書の確認はもちろん、編集にも対応。
パワーポイントでは、確認・編集機能に加えてプレゼンテーションも利用することが可能です。
メールクライアントのOutlookはWindows 10で刷新され、PCとタブレット、スマートフォンのユニバーサルアプリとなるようです。
左フリックでメールを削除したり、右フリックでフラグを立てるなど操作性はまるでiOSのようです。
Windows 10は、モバイルとPCとの同期機能にも力を入れており、写真や音楽はOneDriveを通じてデバイス間での同期機能を利用することができます。OneDriveは重いという話しもよく聞くのですが・・・
そして、インターネットブラウザはInternet Explorerから新しい「Spartan(スパルタン)」へと変更になります。
アクセスしたページに直接メモを書き込む機能を搭載。スクリーンショットでシェアすることももちろん可能です。
リーディングモードを備えており、ウェブページを読みやすくカスタマイズして他のデバイスと連携させることができます。これもiOSのリーディングリストと同じような機能ですね
スパルタンもOutlook同様にPCやタブレット、スマートフォンで利用できるユニバーサルアプリとなっており、デバイスごとに最適化されたブラウザとなります。また、レンダリングエンジンはウェブの標準規格をサポートする新たなものに。コーダーやデザイナーはIEによるバグからは解放されることになるのでしょうか。
Windows 7 / 8とWindows Phone 8.1からWindows 10へのアップデートが無料に
Windows 10の発表前にマイクロソフトがアップデートは無償提供することはないだろうとされていましたが、サプライズがありました。
なんと、Windows 7とWindows 8からWindows 10へアップデートする場合は、Windows 10の発売から1年内に限り無料でアップデート可能なことが発表されました。もちろん、Windows Phone 8.1からWindows 10へのアップデートも無料で提供されます。
「Windows 10 for Phones」のテクニカルプレビュー版は2月にも公開予定!
開発段階から未完成のバージョンを公開し、多くのユーザーからフィードバックを得る「テクニカルプレビュー版」の計画についても明らかにされました。SurfaceなどのPC向けには来週にも最新版が公開され、初めて提供されるWindows 10 for Phones and tabletsは2月にも公開される予定と発表されました!
イベントで発表された上記のスライドを見ると、いずれも25の言語に対応していると思ったのですが、マイクロソフトの公式ブログでは、PC向けのテクニカルプレビュー版については25以上の言語をサポートして提供されるとアナウンスされているものの、Windows 10 for Phonesには言及がありません。
A special thank-you to our Windows Insiders – we couldn’t build Windows 10 without you. In the next week, we will release the latest build for Windows Insiders running the Windows 10 Technical Preview on PCs and expand availability to 25 more languages. And later in February, we’ll release our first technical preview for phones.
引用元:The next generation of Windows: Windows 10
Windows 10 for Phonesについては対応言語が絞られるということなのでしょうか。日本ではWindows 10 for Phonesへのアップデートが可能なWindows Phone 8.1を搭載した端末が発売されていないため、もしかすると日本語には対応しないのかもしれません。
逆に日本語への対応があるとすれば、ようやく日本でもWindows 10へのアップデート可能なデバイスが発売されるということなのでしょうか・・・?
コメントを残す