![「Xperia 1」フォトレビュー](https://mobilelaby.com/wp/wp-content/uploads/33967382638_4e784d7abe_h.jpg)
ソニーモバイルから2019年夏モデルとしてauとソフトバンクから発売される「Xperia 1」(エクスペリアワン)が6月中旬以降に発売される。1枚のガラスで形成されるフラットデザインのバックパネルを採用したデザイン、世界初の4K HDR有機ELディスプレイ、シリーズ初のトリプルカメラを搭載したフラグシップスマートフォンのフォトレビューをお届けする。
映画スクリーンが片手に収まる6.5インチ「シネマワイドスクリーン」
![片手でラクに持てる6.5インチの「シネマワイドスクリーン」](https://live.staticflickr.com/65535/47055163394_453128e663_h.jpg)
「Xperia 1」最大の特徴は超縦長のシネマワイドスクリーンだ。各メーカーはスマホで迫力のある映像が堪能できるように画面サイズを大きくしたいが、片手での持ちやすさや操作性が犠牲となってしまう。映像の迫力をアップさせながら操作性も損なわないために各メーカーが行ったのは画面の縦長化。最近のスマートフォンでは縦横比18:9のディスプレイを採用するものが多いが「Xperia 1」は縦横比21:9という超が付く縦長のディスプレイを採用した。
縦横比21:9は映画とほぼ同じ比率。画面いっぱいに映像を表示できるため迫力と共に没入感、臨場感も大きくアップしている。また、縦に長くなったことで横幅は「Xperia XZ3」よりも1mm小さい72mmに。実際に手に取ってみると片手に収まるサイズ感になっている。ただ、やはり超縦長ディスプレイのすべての範囲に指が届かないため、両手での操作を強制されることも少なくなさそうだ。
![片手でラクに持てる6.5インチの「シネマワイドスクリーン」](https://live.staticflickr.com/65535/40878008803_8c86ed83a0_h.jpg)
シネマワイドスクリーンがもたらす映画体験は画面の縦横比ではなく、世界初の4K HDR有機ELディスプレイによって“究極の映像美”を実現し、立体感のあるサウンド表現で映画館にいるような音を楽しめるなど映像やサウンドのクオリティも映画仕様になっている。また、新たに搭載された「クリエイターモード」によって深い黒と自然な色調の表現が可能。映像の製作者の意図を忠実に再現できる。「Netflix」においては自動でクリエイターモードで再生することが可能だ。
スポーツを見ながらTwitterで実況ができる「21:9マルチウィンドウ」
![スポーツを見ながらTwitterで実況ができる「21:9マルチウィンドウ」](https://live.staticflickr.com/65535/47792791992_5636461423_h.jpg)
2つまでのアプリを同時に表示できる新機能「21:9マルチウィンドウ」によって、シネマワイドスクリーンは映像体験だけではなくスマートフォンの操作体験も向上した。
アプリを同時に表示できる機能は2016年にリリースされたAndroid 7.0 Nougatに「マルチウィンドウ」として追加されているため、真新しい機能ではないが「Xperia 1」の超縦長ディスプレイならではの使い方が可能。使い勝手も大きく向上している。
使用するにはホーム画面から「21:9マルチウィンドウ」を選択。2つのアプリを同時起動したあと、境界線を上限にスライドすれば上下のウィンドウ比率を3段階で変えることができる。なお、画面が横になるように持てばウィンドウが左右に分割されるが、その場合は画面比率を変えることができない。
「Xperia 1」のシネマワイドスクリーンでは、例えば上のウィンドウは動画の再生に適した横長の16:9、下のウィンドウはSNSなどブラジングに適した9:16で表示できるため、YouTubeでライブ配信を見ながらTwitterでつぶやいたり、スポーツ中継を見ながら実況することも可能だ。お気に入りの組み合わせはショートカットで起動することもできる。
![スポーツを見ながらTwitterで実況ができる「21:9マルチウィンドウ」](https://live.staticflickr.com/65535/32900844507_3263b66fbe_h.jpg)
高評価のフラットデザインに回帰した「Xperia 1」
Xperiaのデザインは、極厚のラウンドフォルムが採用されたXperia XZ2シリーズで大きく迷走したかのように思えたが、「Xperia 1」は高評価だった初期のXperia Zシリーズを感じるフラットデザインに回帰してスタイリッシュな印象になった。スタイリッシュさは見た目だけでなく15gの軽量化と1.7mmの薄型化によって手からも伝わる。
ただ、薄型化の犠牲か「Xperia XZ3」でサポートしていたワイヤレス充電には非対応に。当然、イヤホン端子は復活していません。
1枚ガラスのバックパネルの背面ロゴはソフトバンク版はグローバル版と同じ仕様で中央に“SONY”と下部に“XPERIA”がプリントされている。au版は型番の“SOV40″が非常に小さい文字でプリントされているほぼグローバル仕様だ。16日に新製品発表会を開催するドコモにも期待がかかる。
![Xperia 1 - デザイン](https://live.staticflickr.com/65535/46928466495_e1210e1153_h.jpg)
バックパネルの上部中央には、Xperiaシリーズ初となるトリプルカメラが配置されている。ƒ/1.6で最も明るく撮影できる“標準レンズ”に加えてズーム撮影でも画質が劣化しない光学2倍ズームの“望遠レンズ”、焦点距離16mm・画角135°で撮影できる“超広角レンズ”を搭載し、スマートフォンとして初めて人の瞳を検出してオートフォーカスする「瞳AF」に対応した。三眼カメラはボディから0.8mm突起しているが、机に置いて操作してもガタつきが気になることはなかった。
![Xperia 1 - カメラ](https://live.staticflickr.com/65535/47844748201_bbce5cf71b_h.jpg)
Xperia XZ2~XZ3シリーズでは背面に配置されていた指紋認証センサーは「Xperia 1」では右側面に戻っている。フラットデザインを実現するためには仕方のないことだが、自分のような左手でスマホを操作する人にとっては再びセンサーに指が届きにくくなってしまった。指が正しくセンサーに乗らないため認証率も悪くなるだろう。
また、Xperiaの指紋認証センサーは電源ボタンと一体型になっていたが「Xperia 1」では電源ボタンと指紋認証センサーが分離されてしまった。これはアメリカなどで電源ボタンと指紋認証センサーを組み合わせた特許をAppleが所有していることと、同社に支払う特許使用料などのコストを削減するためとされている。個人的にはGalaxy S10/S10+、HUAWEI P30 Proと同じように画面内蔵式の指紋認証センサーを採用して欲しかった。
![Xperia 1 - 指紋認証](https://live.staticflickr.com/65535/40877978563_181a30ce24_h.jpg)
カラーはパープル、グレー、ホワイト、ブラックの4種類。数カ所にアンテナラインが入ったメタル素材のフレームは、パープル・ホワイト・ブラックの場合は本体カラーに合わせているため一体感があり、グレーは他の3色とは違うツヤありのシルバーでほどよいアクセントになっている。男性はパープル、女性はホワイトが選びやすいかもしれない。
![Xperia 1 - カラー](https://live.staticflickr.com/65535/32900816817_99d3b1180f_h.jpg)
「Xperia 1」の価格・発売日
「Xperia 1」は、auとソフトバンクから6月中旬以降に発売される予定。auはすでに予約受付を開始している。ドコモは後日開催するイベントで発表することが予想される。
販売価格はau版が112,320円。月額390円の「アップグレードプログラムEX」に加入し、25ヶ月目で機種変更して端末をauに返却すると、実質支払額は半額の56,160円になる。記事投稿時点でソフトバンクは販売価格を発表していない。
端末価格 | 初月: 円 2ヶ月目〜: 4,480円 (103,032円) | 初月: 円 2ヶ月目〜: 4,883円 (112,320円) | 初月: 円 2ヶ月目〜: 5,927円 (136,320円) |
割引サポート | -0円 (-okaeshi円) | -0円 (-hangaku円) | -0円 (-hangaku円) |
実質支払額 | 初月: 0円 2ヶ月目〜: 4,480円 (103,032円) | 初月: 0円 2ヶ月目〜: 4,883円 (112,320円) | 初月: 0円 2ヶ月目〜: 5,927円 (136,320円) |
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