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2.5GHz帯の免許を獲得した2社の今後。

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Yusuke Sakakura更新日:2014/10/11 23:23
2.5GHz帯の免許を獲得した2社の今後。

昨日、お伝えした通りKDDIとウィルコムが2.5GHz帯を獲得したわけですがこれからどういったサービスが行われるのでしょうか?各社のコメントを元にまとめてみました。

また、免許を取得する事のできなかったNTTドコモとアッカ・ネットワークス、ソフトバンクモバイルとイー・アクセスを中心とするオープンワイヤレスネットワークの今後もお伝えします。

今後はMVNOが活発に?

公平に行われた選考。

まずは選考方法なんですが実は免許申請をしていた4社の社名は明かさずA社B社C社D社というように選考を行い、結果優れていると判断されたのはA社とC社であり、その2社がウィルコムとワイヤレスブロードバンド企画だったそうです。

各社の評価内容は、ウィルコムが「基地局開設計画や財務的基盤、技術開発と導入計画、そしてMVNO促進といった点で審査基準に適合する度合いが高い。一方で事業参入の新規性については適合の度合いが低い。」、オープンワイヤレスネットワークは「ネットワーク提供のみ行なう体制で、MVNO促進については他社よりも優れているが、他の審査項目では特に優位とは認められなかった」、ワイヤレスブロードバンド企画は「基地局開設計画や基地局整備計画、財務的基盤、技術開発と導入計画、技術導入に向けた過去の積極的な貢献が評価され、いずれも審査基準に適合する度合いが高い。」アッカ・ワイヤレスは「ドコモのノウハウを活用しつつ、アッカ主体となったことで新規性は他社よりも評価できたが、基地局配置計画は他社におとり、他の項目も特に優位とは認められない」というもので結果的にウィルコムとワイヤレスブロードバンド企画以外はどちらかと言えばマイナス評価だったようです。

オープンワイヤレスネットワークの今後。

まずは、オープンワイヤレスネットワークが提出していた要望書についても会見にて答えられていました。

免許の割り当てられる2社が決まる前日に提出した要望書に盛り込まれていた「電波監理審議会における諮問内容の関係者への公開と、意見聴取の機会」については、「申請各社の権利や利益、あるいは公共の利益を害する可能性があるとして審議会そのものは非公開」とコメント。

また、「競争力という点でWiMAX2社を選ぶべき」という項目については、2.5GHz帯の割当方針が定まった時点で、WiMAXや次世代PHSなど4つの方式の計画を受け付けることになっていたこと、またサービス競争はどのような技術でも可能であると判断されたことから、審査する上で考慮しなくて良いと判断された。」と返答。

そして、オープンワイヤレスネットワークは、「この評価については、まったく納得できないし、受け入れられない。我々の要望が反映されていないことは、誠に遺憾である。」とコメントされ、今後の事業内容については何も明かされていないそうです。

アッカ・ワイヤレスの今後。

アッカワイヤレスについては、「新規事業者である当社が評価されなかったことや最もオープンなMVNOを提唱してきたことなどにおいても当社が評価を受けなかったことは誠に遺憾」とコメント。

今後については「WiMAXネットワークに関しては、この度認定された事業者により提供されるオープンなMVNOを活用します。」「これにより、大規模な投資をともなうインフラ事業モデルから小規模な投資による付加価値をベースとしたサービス事業モデルに転換します。」としています。

また、NTTドコモがアッカ・ワイヤレスとの提携を解消するようです。「今後もWiMAX事業への参入を検討する」としていますが、モバイルWiMAXへの参入は現時点では行わないようです。今後NTTドコモが取る行動としてはMVNOで参入するかSuper 3Gや4Gに資金を投入転換してさらなる開発を行うかのどちらかでしょう。

ワイヤレスブロードバンド企画の今後

ワイヤレスブロードバンド企画は、「認定をいただいたからには、モバイルWiMAXが日本の新たな社会インフラになるように、誠心誠意頑張っていく」とコメント。

サービスの提供価格は月額3200円程度、対応エリアの展開は、2012年度に人口カバー率を90%超まで広げ、基地局は2012年度までに1万9000局程度設置し、トンネルや地下なども含め、屋内も幅広くエリア化していくとのこと。

対応端末に関しては、最初はPCカードやPCへの組み込みなどが先行し、その後ISP(インターネットサービスプロバイダー)などによるMVNO事業の展開。将来的には、新たなビジネスの創造にまでつなげていく考え。また、携帯電話との連携に関してはそれほど深く連携しないとのこと。

選考から漏れたオープンワイヤレスネットワークからは「モバイルWiMAX事業者が1社しかないため独占事業者になるのでは?」との声に対して「MVNOのオープン化が義務付けられてるからそれはない」と反論しました。

ウィルコムの今後。

ウィルコムは、「今日をスタートに、一日も早い『次世代PHS』のサービス開始に向けて全身全霊を傾けて取り組む」「現行世代の PHSの拡充にも積極的に取り組む。」と発表しています。

WiMAXとは。
http://mobilelaby.com/blog-entry-979.html
次世代PHSとは。
http://mobilelaby.com/blog-entry-987.html
総務省、ワイヤレスブロードバンド企画とウィルコムに認定書
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/37787.html?ref=rss
アッカ・ワイヤレス、2.5GHz帯の認定漏れでコメント発表
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/37783.html?ref=rss
OpenWin、2.5GHz帯認定漏れは「納得できない」
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/37785.html?ref=rss
「WiMAXが日本の社会インフラになるよう頑張る」──ワイヤレスブロードバンド企画 田中社長 – ITmedia +D モバイル
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0712/21/news159.html
“次世代PHS”にゴーサイン――ウィルコム「1日も早いサービス開始を」 – ITmedia +D モバイル
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0712/21/news136.html
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