格安スマホを提供する「IIJmio」が本日、都内でトークイベント「IIJmio meeting 9」を開催。今年4月に行った料金プランの改定以降、低下していた通信速度が概ね改善されたことを明らかにしました。
通信速度の低下は落ち込み前まで改善
ドコモやau、ソフトバンクといったキャリアサービスと格安スマホと言われるMVNO事業者が提供するサービスの大きな違いの一つに通信速度があります。
インターネットの利用者が増えて通信が混雑する時間帯において、通信速度が大幅に低下するサービスが多くみられますが、IIJmioは混雑する時間帯でも通信速度の落ち込みは小さく、通信速度が低下する時間帯が短いことから不満の声はあまり聞かれず、オリコンやMMD研究所などの満足度調査でも他社を抑えて満足度No1になっていました。
ところが、今年4月に実施したデータ通信量の大幅増量以降は「通信速度が遅い」との声がSNSなどで目立つようになり、今年4月末に開催したトークイベントでも不満の声が寄せられていました。
具体的には、昼間など一部の時間帯で見られていたトラフィックが集中し、混雑する時間帯が朝方や夕方〜夜間などに広がり、昼間の時間帯では通信速度の低下幅もより顕著に。
同社によれば、2015年7月の状況は朝8:00、昼12:00〜13:00、夕方〜夜18:00〜22:00の3つの時間帯で1Mbps〜5Mbpsまで通信速度が低下していたとのこと。
月2〜3回で実施している定期的な帯域増強に加えて、緊急の増強などを実施することで、2015年10月には通信速度の落ち込みが軽減されたとのこと。特に朝と夕方〜夜では5Mbpsを切る時間帯が大幅に減っているように以下の表から見て取れます。
4月以降、混雑時を中心に低下していた通信速度は半年がかりの回線設備の増強によって、現在は3月時点まで(体感的には)戻っているそうです。
サービス開始当初は快適に利用できたものの、時間が経過し、ユーザーが増えてくると通信速度が低下してしまうのは格安SIM(格安スマホ)の世界ではよく見かけることです。逆に落ち込んだ通信速度を元の状況まで改善する事例はあまり見られません。
ユーザーとしては、格安SIMを快適に使うため、快適な格安SIMを選ぶ材料としてこういった取り組みにもしっかりと目を向けたいところです。
なお、IIJは不満の声は減っているがまだ完全ではないとし、今後も状況観察と回線増強を続けると説明しました。
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