Pixel 8、ベータ版のAndroid 14で外部ディスプレイ出力に対応
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

昨年発売されたPixel 8シリーズは、正式発表前に外部ディスプレイ機能に対応する可能性があると報じられていました。
発売から2回の機能追加アップデートが配信された現在も外部ディスプレイに映像を出力することはできませんが、最新のベータ版Android 14で、USB-Cケーブルを使ったディスプレイ出力に対応したことが明らかになっています。
スマホをPCのように使えるデスクトップモードはまだ利用できず
Pixel 8シリーズは、外部ディスプレイ出力を実現するために必要なハードウェアを搭載しているものの、Googleが何らかの理由でソフトウェアによって無効化していことから、外部ディスプレイに接続しても何も起きません。
ところが最新のベータ版Android 14にアップデートしたPixel 8、Pixel 8 Proでは、USB-CケーブルまたはUSB-C – HDMIケーブルを使って外部ディスプレイに接続するだけで、スマホの画面を外部ディスプレイに出力できるミラーリング機能が利用できることが確認されています。
Android Authorityは、最新のベータ版でこれまで無効化されていたDisplayPortオルタネートモードがデフォルトで有効になったと報告しています。
これによってPixel 8シリーズが外部ディスプレイを認識すると、ミラーリングするかどうかを利用者に確認するポップアップと共に「ミラーディスプレイ」ボタンが表示されます。
利用者がミラーディスプレイボタンをタップすると、外部ディスプレイの画面中央にPixelの画面が表示され、左右の余白にはPixelに設定されている壁紙が表示されます。
ただし、スマホの画面を外部ディスプレイに表示するミラーリング機能はChromecastを利用するだけで今も使えるため特別な価値はありません。
多くの人が求めている機能はミラーリングではなく、スマートフォンにマウスやキーボード、そして外部ディスプレイを接続することでPCとしても使えるSamsung Dexのような最適化されたデスクトップモードでしょう。
Googleは新しいデスクトップモードも用意しているようですが、現在はロックされているため利用できないと報告されています。
もしかするとミラーリング機能は近いうちに解放されるかもしれませんが、デスクトップモードについてはまだ時間がかかりそうです。5月開催が噂されるGoogle I/O 2024での発表に期待しましょう。
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