Pixel 9のGoogle Tensor G4は9コア→8コアに。AnTuTuベンチマークは100万前半か
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
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Googleが今年秋に発売するPixel 9シリーズには、次世代チップのGoogle Tensor G4が搭載される見込みです。
Tensor G4はマイナーアップデートが噂されていますが、コア構成が変更されるほか、ベンチマークスコアが大幅に向上していることが判明しました。
Snapdragon 8 Gen 3には遠く及ばず
実機写真を大量にリークしていたRozetkedによると、Google Tensor G4はパフォーマンスコアx1、パフォーマンスコアx3、高効率コアx4の構成になるとのこと。
前世代のTensor G3は1+4+4、Tensor G2は2+2+4の組み合わせでしたが、再びコア構成が変更されます。
Tensor G4 | Tensor G3 | Tensor G2 | |
---|---|---|---|
CPU |
|
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AnTuTu |
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各コアはSnapdragon 8 Gen 3にも採用されていますが、Snapdragon 8 Gen 3が1+5+2の構成に対して、Google Tensorシリーズは高効率コアを厚めにするこれまでの方針を継続しています。
プライムコアのCortex-X4は前世代と比較してピーク性能が15%向上、電力効率が40%改善されています。
パフォーマンスコアのCortex-A720は電力効率が20%向上、高効率コアのCortex-A520はA510と比較して最大8%の性能向上と電力効率が最大22%改善されています。

性能を数値化するAnTuTuベンチマーク(V10)は、Rozetkedの計測でPixel 8が877,443、筆者計測でPixel 8 Proが745,220を記録したのに対して、Google Tensor G4を搭載したPixel 9シリーズはいずれも100万超えを記録しています。
それでも100万台後半を記録するGalaxy S24シリーズなどSnapdragon 8 Gen 3搭載機種には遠く及ばないものの、発売までにまだ3ヶ月以上もあることからチップを制御するソフトウェア次第でスコアが引き上げられる可能性はあります。
なお、来年発売のPixel 10シリーズに搭載されるGoogle Tensor G5はチップの製造メーカーがSamsungから評価の高いTSMCに変更されると報じられており、大幅な性能アップと放熱性能の改善が期待されています。
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