Pixel 10搭載のGoogle Tensor G5、フルカスタムISPでカメラ性能が飛躍的に向上か

Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura

ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2025/03/19 8:00
Pixel 10搭載のGoogle Tensor G5、フルカスタムISPでカメラ性能が飛躍的に向上か

Googleが今年夏に発売見込みのGoogle Pixel 10シリーズでは、次世代のチップセットGoogle Tensor G5が搭載される見込みです。

大きな変更点は2つあります。

1つは、製造がSamsungから業界トップのTSMCに変更されること。これにより、Google Tensorの課題として指摘されていた電池持ちと発熱の改善が期待されています。

もう1つの大きな変化は、Googleのフルカスタム設計になることです。

これまでのTensorチップは、Samsung Exynosのカスタム版でしたが、Tensor G5はGoogleが用途に合わせてより柔軟な設計が可能になります。

カメラの画質に直結するISPもその1つ。Android Authorityの最新レポートによれば、これまでSamsungベースでGoogleが一部をカスタムしていたISPを、Tensor G5ではGoogle独自のISPに置き換えるそうです。

Google独自ISPでカメラが大幅進化へ

ISPは、カメラのレンズやイメージセンサーが捉えた画像データを処理するプロセッサで、カメラの画質や撮影性能に直結する重要なコンポーネントです。

ソフトウェア補正(コンピュテーショナルフォトグラフィ)で高く評価されてきたGoogle Pixelにとって、ISPの進化は特に大きな意味を持ちます。

これまでGoogleは、Pixel 2ではISPを「Pixel Visual Core」としてブランド化し、Pixel 4で「Pixel Neural Core」にアップグレードしました。

Pixel Neural Coreはカメラだけでなく、Pixel 4シリーズの3D顔認証にも使用されましたが、3D顔認証と共にわずか1年で廃止に。それ以降、Googleがブランド化したISPは搭載されていません。

しかし、生成AIの登場により、コンピュテーショナルフォトグラフィが飛躍的に進化している今、GoogleはISPを完全カスタム設計で刷新し、再びブランド化を進めている可能性があります。

これまでGoogleは、ズーム撮影に特化した望遠カメラをProモデルにのみ搭載していました。しかし、Pixel 10シリーズではスタンダードモデルにも望遠カメラが追加されると報じられています。

今年の秋はチップセットの進化と共に、カメラの大幅なアップグレードにも期待できそうです。

投稿規約
  • チャットサポートではないので質問は必ず記事を読んでから投稿してください。
  • 迅速な回答のために、質問する際は状況を細かく書いてください。最低限、画面にどういったメッセージが表示されているのかは必要です。
  • コメントに誹謗中傷を含む場合は、発信者情報開示請求を行います。
  • 攻撃的・侮辱的・過激・不快な表現を含む場合はIPアドレスを公開します。
  • VPNを使った書き込みおよび連投は承認されません。

コメントを残す

(任意)

あなたにおすすめ

Pixel 10 Pro Foldの画像が初公開。価格は値下げか

Pixel 10 Pro Foldの画像が初公開。価格は値下げか

Google Pixelの噂・最新情報1か月前
Google Pixel 9aが米認証取得。発売間近に

Google Pixel 9aが米認証取得。発売間近に

Google Pixelの噂・最新情報2か月前
発表間近。Pixel 9aのハンズオン動画が登場

発表間近。Pixel 9aのハンズオン動画が登場

Google Pixelの噂・最新情報2か月前
Pixel 9aの公式ケースが流出。発表日は3月19日か

Pixel 9aの公式ケースが流出。発表日は3月19日か

Google Pixelの噂・最新情報3か月前