Pixel 10搭載のGoogle Tensor G5、フルカスタムISPでカメラ性能が飛躍的に向上か

Googleが今年夏に発売見込みのGoogle Pixel 10シリーズでは、次世代のチップセットGoogle Tensor G5が搭載される見込みです。
大きな変更点は2つあります。
1つは、製造がSamsungから業界トップのTSMCに変更されること。これにより、Google Tensorの課題として指摘されていた電池持ちと発熱の改善が期待されています。
もう1つの大きな変化は、Googleのフルカスタム設計になることです。
これまでのTensorチップは、Samsung Exynosのカスタム版でしたが、Tensor G5はGoogleが用途に合わせてより柔軟な設計が可能になります。
カメラの画質に直結するISPもその1つ。Android Authorityの最新レポートによれば、これまでSamsungベースでGoogleが一部をカスタムしていたISPを、Tensor G5ではGoogle独自のISPに置き換えるそうです。
Google独自ISPでカメラが大幅進化へ
ISPは、カメラのレンズやイメージセンサーが捉えた画像データを処理するプロセッサで、カメラの画質や撮影性能に直結する重要なコンポーネントです。
ソフトウェア補正(コンピュテーショナルフォトグラフィ)で高く評価されてきたGoogle Pixelにとって、ISPの進化は特に大きな意味を持ちます。
これまでGoogleは、Pixel 2ではISPを「Pixel Visual Core」としてブランド化し、Pixel 4で「Pixel Neural Core」にアップグレードしました。
Pixel Neural Coreはカメラだけでなく、Pixel 4シリーズの3D顔認証にも使用されましたが、3D顔認証と共にわずか1年で廃止に。それ以降、Googleがブランド化したISPは搭載されていません。
しかし、生成AIの登場により、コンピュテーショナルフォトグラフィが飛躍的に進化している今、GoogleはISPを完全カスタム設計で刷新し、再びブランド化を進めている可能性があります。
これまでGoogleは、ズーム撮影に特化した望遠カメラをProモデルにのみ搭載していました。しかし、Pixel 10シリーズではスタンダードモデルにも望遠カメラが追加されると報じられています。
今年の秋はチップセットの進化と共に、カメラの大幅なアップグレードにも期待できそうです。
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