Pixel 10のスペック判明か。5倍ズームの望遠レンズ搭載も、カメラ性能は低下?
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Android Headlinesが8月28日に発売が噂されている「Google Pixel 10」の詳細なスペックを報じました。
ディスプレイの輝度向上や、Qi2対応によるワイヤレス充電の高速化、さらにバッテリー容量の増加など、着実な進化が見られます。
カメラについては、Proモデル以外で初となる望遠レンズの搭載が特徴ですが、一部では性能のダウングレードが指摘されています。
Android Headlinesが伝えたPixel 10の主な仕様は次のとおりです。
Pixel 9aに搭載されていたベイパーチャンバーの非搭載や、Pixel 9が対応していたWi-Fi 7の非対応といったスペックダウンも報じられています。
- 6.3インチ、フルHD+、リフレッシュレート120Hzのディスプレイを搭載
- 画面の明るさ
- 高輝度モード:2,000ニト
- ピーク輝度:3,000ニト
- ディスプレイを保護する強化ガラスに「Gorilla Glass Victus 2」を採用
- Google Tensor G5 (3nmプロセス)
- 29W有線充電
- Qi2対応による15Wのワイヤレス充電
- バッテリー容量:4,970mAh
- メモリ:12GB
- ストレージ:128GB / 256GB
中でも注目すべきではカメラの仕様です。
Pixel 10では、Proモデルの登場以降、スタンダードモデルとして初めて望遠レンズが搭載される見込み。
望遠カメラのズーム倍率は5倍でPixel 9 Proと同等ですが、画質に大きな影響のあるイメージセンサーは、Pixel 9 Pro Foldと同じ控えめな仕様になる可能性があります。
Pixel 10 | Pixel 9 | Pixel 9a | |
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広角カメラ |
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超広角カメラ |
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望遠カメラ |
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ー | ー |
メインカメラの画素数は48メガピクセルに減少し、センサーサイズも1/2.0インチまで小型化。画素数とセンサーサイズはPixel 9aと同じであることから同じセンサーを採用する可能性があります。
筆者がPixel 9aのレビューでPixel 9と撮り比べた際、等倍では明るさやノイズに大きな違いは見られなかったものの、2倍ズームではPixel 9aの方が明らかにノイズが多く、ザラザラになりました。


超広角カメラも12メガピクセルまでダウングレードすると報じられています。48メガピクセルに強化されたばかりですが、わずか1年で後退する形になります。
Pixle 9では、ピクセルビニングによって光の取り込み量を増やすことで、暗所でもノイズの少ない明るい写真が撮影でき、広いダイナミックレンジも実現されていました。画素数の低いPixel 10の超広角カメラでは、ピクセルビニングも効かなくなるため、センサーの性能低下によって画質に影響が出るかもしれません。
一方、新しいTensor G5チップには、独自設計のISPが搭載されると報じられています。
ISPは撮影時の画像処理をリアルタイムで行う専用のハードウェアで、ノイズ除去やHDR合成、色補正などの品質に直結する重要な役割を担います。
Googleはこれまでも、ソフトウェア処理に強みを持つPixelシリーズでセンサーの性能差を補う高度な画像処理技術を実現してきた実績があります。今回もハードウェアのスペックが控えめでも、Tensor G5と新ISPによる補正処理で画質を保つ可能性があります。
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