Pixel 10のGPU性能が低いのは古いドライバが原因か。アップデートで改善に期待
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
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Pixel 10シリーズには、TSMCの最新プロセスで製造されたGoogle Tensor G5チップが搭載されています。
GPUに関してはTensro G4のベンチマークを下回り、ハイエンドゲーム「原神」が対応可能デバイスから外しているPowerVRを採用したこともあって評価は厳しくなっています。
ただ少なくとも性能に関しては、解決不可能な問題ではないのかもしれません。最新情報によると、Tensor G5のGPU性能が低く出ているのは、古いドライバが原因である可能性が高いとされています。
NotebookCheckは、Tensor G5のGPUについて「比較的強力である」と評価する一方で、その潜在能力を発揮できていないと指摘しています。
- PowerVR DXT-48-1536 GPU
- Vulkan 1.3をサポート
- 理論値1.5 TFLOPS FP32の性能
- 1,100MHzのブーストクロック
さらにRedditでは、高負荷時にもかかわらずクロック周波数がアイドル時の396MHzに固定されたままになる現象が報告されています。
これは最大1.1GHzを大きく下回る挙動であり、旧バージョンのドライバーが原因である可能性が高いとみられています。
すでにAndroid 16をサポートする最新のドライバがリリースされているため、今後のソフトウェアアップデートで本来の性能が解放される可能性があります。
Googleは過去にもGPUドライバの更新でベンチマーク性能を大幅に改善した実績があり、今回も改善アップデートが期待されます。Googleの対応次第で真の実力を発揮するPixel 10シリーズに生まれ変わるかもしれません。
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