今なら4万円台「POCO F7」が正式発表。価格・発売日・新機能・スペックまとめ
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

「POCO F7」の日本発売が正式発表されました。
海外で先行発表されていたPOCO F7はフラグシップFシリーズのベースモデル。フラグシップクラスのチップセット「Snapdragon 8s Gen4」を搭載しながら価格は驚きの5万円台。
本日7月8日からXiaomi公式ストアをはじめ、AmazonやIIJmioでも購入できます。さらに発売記念の早割によって今なら6000円引きの4万円台から購入できます。
エッジの効いたデザイン
POCO F7の特徴は「デザイン」「超大容量バッテリー」「フラグシップクラスのチップセット」の3点です。
POCOといえば、POCO X7 Proで採用されたイエロー×ブラックのツートンカラーなど、個性的でエッジの効いたデザインが魅力です。
POCO F7のフラグシップカラー「サイバーシルバーエディション」は、ブラックとシルバーのツートンな背面にQualcommのロゴを据えるなど、“さらにエッジの効いた”デザインに仕上がっています。

背面にはガラスを使用することで5万円台とは思えない高級感を演出。カメラユニットがほのかに緑色に光る「ネオンフレアデコ」が、サイバーチックな雰囲気を演出します。
ガラスは高級感を演出する一方で、特にブラックは指紋や写り込みが目立ちました。指紋が気になる場合はマット仕上げのホワイトを選ぶと良いでしょう。



アルミニウムフレームに加え、最上位モデルのPOCO F7 Ultraと同じくベゼル幅わずか1.9mmの狭額縁ディスプレイを採用。洗練されたスタイリッシュな外観に仕上がっています。
画面サイズはPOCO Fシリーズ史上最大となる6.83インチ。ピーク輝度は最大3,200ニトで、高い没入感で屋外でも快適に動画やゲームを楽しめます。
さらに、最新のウェットタッチディスプレイによって、油で汚れた手や水で濡れた手、石鹸で濡れた手でもストレスゼロでスクロールやタッチ操作が可能です。

頭2つ、3つ抜けた超大容量バッテリー
最近ではどの価格帯でも5,000mAhバッテリーが標準となるなか、POCO F7はそれを大きく上回る6,500mAhの超大容量バッテリーを搭載しています。
30分で80%まで充電可能な90Wのハイパーチャージに対応するほか、25Wの高出力・有線リバースチャージによって、充電を忘れたサブスマホやモバイルWi-Fiも短時間で充電できます。
POCOいわく、iPhone 16なら28分で47%まで充電可能。Xiaomi Buds Proも25分で63%まで充電できます。

AnTuTuスコアが200万点超。POCO Fのベースモデルとして初
チップセットには「Snapdragon 8s Gen4」を採用。
このチップは日本発売が予想されるNothing Phone (3)にも採用予定ですが、POCO F7が国内最速での搭載となります。
前作のPOCO F6との比較では、CPUが31%、GPUが49%、AIが44%もパフォーマンスが向上しました。
性能を数値化するAnTuTuベンチマークでは、POCO Fシリーズのベースモデルとして過去最高となる2,084,535点を記録しました。前作は約150万点だったので約40%の向上です。
また、1.5K超解像度や120fpsスマートフレームレートといったゲーミング体験を一段上に引き上げる機能に対応(現時点ではいずれも原神のみ対応)。さらに、タッチコントロールの感度を高めたり、FPSでは忍び寄る敵の足音をいち早く察知できるオーディオ強化をサポート。
気になる発熱性能は、POCO史上最大となる6000mm2の「3Dデュアルチャンネルアイスループシステム」によって、前作のPOCO F6と同じ高いフレームレートを維持しながら、より低い温度・より高い電力効率で長時間快適にプレイできます。

メインカメラには、光学手ぶれ補正付きの50メガピクセル・ソニーセンサー(IMX882)を採用。高画素センサーによって暗所でも明るく撮れるピクセルビニングや、画質を保ったまま寄れる光学相当の2倍クロップズームにも対応しています。
そのほか、景色をダイナミックに撮影できる8メガピクセルの超広角カメラや、シャッターボタンを押した前後数秒を動画として残してGIFやMP4として共有できる「ダイナミックショット」をサポート。
AI消しゴムや反射除去など、生成AIを活用して写真の質を撮影後にさらに引き上げるAI編集にも対応しています。
「Xiaomi HyperConnect」を利用すれば、撮影した写真などをサクッと転送することも可能。同じWi-Fiに接続することと、同じXiaomiアカウントにログインすることが条件となるため、他のユーザーとシェアすることはできないものの、スマホからPCへのデータ転送も簡単にできます。WindowsにリンクによってPCでスマホの画面をスクロールすることも可能です。
アップデート保証は、OSアップデートが4回、セキュリティアップデートが6年間。購入から6ヶ月以内なら割れやヒビが入った画面を1回無料で交換できるアフターサービス付きで安心して利用できます。
販売価格は54,980円から。早割で48,980円に
販売価格(市場想定)は12GB+256GBが54,980円。12GB+512GBが64,980円です。さらに、7月14日までの購入で6,000円引きの早割が適用され、12GB+256GBモデルは48,980円、12GB+512GBモデルは58,980円で購入可能です。
早割キャンペーンは7月14日までの短期間なので忘れないように注意しましょう。
POCO F7は公式ストアのほか、Amazonや楽天市場、IIJmioでも購入できます。
なお、7月11日から13日にはXiaomi Storeのあるイオンモール浦和美園でオフラインイベントが開催されます。イベントに来場するだけでXiaomi 15周年限定のトートバッグやTシャツがもらえるほか、POCO F7を購入するとモバイルバッテリーがプレゼントされます。
さらに対象の投稿を引用リポストして来店するとXiaomiパンダキーホルダーがプレゼントされます。
POCO F7のスペック
POCO F7 | |
---|---|
素材 |
|
サイズ |
|
重さ | 215.7 g |
ディスプレイ |
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カメラ |
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フロントカメラ |
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チップセット |
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メモリ | 12GB |
バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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SIM |
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Wi-Fi |
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Bluetooth | 6.0 |
FeliCa | なし |
防水・防じん | IP68 |
USB | Type-C |
セキュリティ |
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センサー |
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位置情報 |
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質疑応答
メディア向けに実施された発表会では、以下のような質疑応答がありました。
価格の棲み分けは?
POCO X7 Proはコストパフォーマンスに優れたバランスの良い万能型のモデルで日常使いをターゲットにしている。F7シリーズはフラグシップシリーズ。Ultraはフラグシップ、値段を下げたのがPro、今回発表したPOCO F7は日常だけではなく、仕事や画像、AIなど、もう少しパフォーマンスの高い端末が欲しいものの、7〜10万円は出したくないミドルレンジを使い慣れている人がターゲットになる。
Redmiとの棲み分けは?
付加機能よりも高い基本性能を究極のコストパフォーマンスで届けるPOCOのブランドコンセプトがXiaomi/Redmiとの棲み分けになる。余分な機能を削ったり、販路をオンライン専売にしてコストを削減するというところ
ターゲットにしているユーザー層は?
POCO F7はミドルレンジのユーザー、つまり日常使いだけではなく、仕事やAIなどもう少し高い処理能力を必要とする人をターゲットにしている
日本市場の手応えについて
日本のスマホ市場はここ数年で多様化している。POCOは昨年までF6しか出していなかったこともあるが、昨年と比べて今年は10倍ぐらい販売が跳ね上がったこともあってPOCOがターゲットする市場は確実に存在していて手応えがあった
今後の展開について
POCO F7シリーズの発売によって5モデルラインナップになった。いずれも販売目標は達成しており、日本発売を選んだモデルは日本に合っていると評価できる。これから市場のニーズ、ユーザーの声を注視してラインナップを来年以降もキープしていきたいが調整する可能性もある。
価格の棲み分けについて2
1つのブランドで複数のモデルを展開しているメーカーは多いと思うが、ストレージによる価格差を考慮しなかった場合、POCOのように1万円くらいの刻みで展開しているブランドは他にあまりないと思う。テクノロジーを愛する若い利用者に愛されるブランドになりたいというPOCOのアイデンティがある。今は多くのことが多様化し、お金のかかることが増えていることもあって、1つ1つのものを買うことに対する目がシビアになってきている。それにより、スマホに限らず目標の予算は細分化されていて5万円、10万円という刻みではなくなってきている。POCOはさまざまなニーズに応えるためにラインナップを細分化することで、少しでも高い性能のスマートフォンを手に取ってもらえる。
POCOはオンライン専売でコストを下げて安価に提供するというコンセプトがあるが、日本では店舗でも展開している。この方針は今後も続けるのか
しばらくは継続する。海外と比べると、日本の消費者の買い物の習慣やオンライン経済の規模など環境が異なる。日本ではグローバルとは違ったやり方をしている。10万円、7万円、5万円かかるスマートフォンを試してみたいという要望が多い。日本のローカライゼーションで考えていきたい
そうしたコスト削減はどういう形で消化されているのか
直営店に絞って展示・販売することもコスト削減の理由の1つ。そうしたコスト削減は事業全体で吸収している
POCOブランドは今年が最後とのこと。ほかのモデル展開は?
グローバルバージョンをすべて出しているわけではないが、日本向けにフラグシップからエントリーまですべて揃えた形にした。
フラグシップのPOCO Fシリーズに起点を置いた意図は?
日本のPOCOファンにはゲームユーザーが多く、ある程度のチップセットを搭載したモデルが必要。POCOのアイデンティティを体現するために最適なPOCO Fシリーズを中心にラインナップしている。ただ、より多くの人にPOCOを知ってもらうためにXシリーズやMシリーズを展開して価格帯を広げている。日本市場を調査したところ、POCOのユーザー層においては、スマホに詳しくて価格や基本性能について知識の多いユーザーが多い。そう考えたときに、このラインナップであれば、ニーズに答えられると考えている。Fシリーズを優先して持ってきたのではなく、ユーザーの声を考慮した結果、こうなったということ
POCOの体験価値を広げていくために、ストア以外にも必要ではないか?
今後もイベントやライブ配信、ストアの展示はさらに強化していく。これ以上、販路を拡大するとPOCOのコンセプトが崩れてしまう。プロモーションで言えば、POCOは今年から本格展開。シャオミもこれから、POCOはますますこれから。より多くの人に知ってもらうのことは課題。POCO X7 Pro発売時には、有名なゲーム配信者とコラボしたり、新宿でオフラインイベントなども実行してきた。具体的なプランがあるわけではないが、できれば全国をまわってPOCOを体感してもらうイベントをやっていきたいとは思っているが、シャオミストアとのコラボやブランド単独イベントをなるべく作っていくようにしていきたい
POCOだけで5機種、Xiaomiでも数機種。おそらく今年に入って投入した端末の数、バリエーションは日本ナンバーワンだと思うが、サポートや社内体制は追いついているのか
すでに今年は合計8機種出してるがそれに合わせて体制も強化している。品質面やアフターサービスも。詳細な数字は言えないが人は倍ぐらい増やしている。
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