Androidファンに衝撃。「Nova Launcher」が事実上の終了、創設者が退社
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

長らくAndroidファンに愛されてきたランチャーアプリ 「Nova Launcher」 の開発が終了し、事実上の幕引きとなりました。10年以上にわたり支持されてきた歴史に終止符が打たれます。
これは創設者であり、開発者でもあるKevin Barry氏が発表したものです。
2022年に本アプリを買収したBranch社を去り、Kevin氏は「今後関わらないことをお伝えしなければなりません」としています。
Androidを代表するランチャー
Nova Launcherは登場以来、最も人気のあるサードパーティ製のランチャーとして、多くのAndroidファンに長く愛用されてきました。
まだチップの性能も機能も限られていた時代に、ホーム画面のレイアウト変更やジェスチャー操作、アプリドロワーのカスタマイズなど、純正ランチャーでは実現できなかった数々の機能を提供していたからです。
買収と約束されたオープンソース化も中止
雲行きが怪しくなったのは、2022年のBranchによる買収でした。
当時、同社は開発に干渉せず、Kevin氏らにフルコントロールさせることを約束。さらに、Kevin氏が退社する際はコードをオープンソース化し、コミュニティに公開することを明言していました。
しかし、わずか2年後の2024年、Branchは100人以上を解雇。開発チームは12人からKevin氏ひとりだけになっていました。
Barry氏はその後、オープンソース化に向けた準備を数ヶ月かけて進めていたものの、最終的には中止を求められたことを明かしています。
現在のNova Launcher
現状を整理すると、アプリ自体はまだGoogle Playストアからダウンロード可能です。
ただし、最後の開発者であるKevin氏が去ったことで、2024年5月の最終アップデートを最後に開発は完全に止まっています。
Branchが新たにリソースを割り当てて開発を継続する見込みは低く、オープンソース化も断念されたため、Nova Launcherは事実上の終了を迎えたといえるでしょう。
Nova Launcherは、Androidのカスタマイズ文化を牽引してきた象徴的なアプリでした。現在はまだ利用可能ですが、今後アップデートされる可能性は低いことから代替となるランチャーアプリを探す必要があります。
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