AirPods Pro 3とAirPods Pro 2の違いを比較
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Appleが最新のワイヤレスイヤホン「AirPods Pro 3」を発表しました。すでにApple公式サイトから予約注文が可能です。
約3年ぶりのビッグアップデートとなったモデルは、初代AirPods Proと比べて4倍の雑音を除去するアクティブノイズキャンセリングに対応。驚くような音質を実現するなど、音楽体験が大きく進化しています。
ここではAirPods Pro 3とAirPods Pro 2の違いを徹底比較し、買い替えるべきかどうかを整理します。
AirPods Pro 3とPro 2の違いを比較
AirPods Pro 3 | AirPods Pro (第2世代) | |
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デザイン | ||
サイズ |
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重さ |
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チップセット |
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スピーカー |
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マイク |
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バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
防水・防じん | IP57 | IP54 |
センサー |
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同梱品 |
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最高のフィット感
AirPods Pro 3は、従来と同じように耳に挿し込むカナル型を採用。スピーカーから下に伸びるステムも同じです。


こうして並べてもよくわからないほど似ていますが、Appleは10万時間以上のユーザー調査と1万以上の耳のスキャンデータを活用してフィット感を改良。
また、多くの人の耳に合うようAirPodsを小さくし、安定するように耳の穴の形状に合うようにデザインが工夫されています。
イヤーチップには新たにXXSサイズを追加。これまでで最も安定感があり、最高にフィットする史上最高のモデルに仕上がっています。
世界最高のアクティブノイズキャンセリング
音質も強化されています。
耳に音を運ぶ空気の流れを正確にコントロールする新しい音響アーキテクチャによって低音の響きが一変。音楽、テレビ番組、通話といった状況において、より高い周波数の声まであざやかでクリアに届きます。
目玉機能のアクティブノイズキャンセリング(ANC)は、初代AirPods Proに比べて4倍に、AirPods Pro 2と比べても2倍の雑音を抑制します。

これは超低ノイズのマイクとコンピュテーショナルオーディオ、さらにフォーム材を注入した新しいイヤーチップによって強化されたノイズアイソレーションによるもの。
ポケットサイズながらオーバーイヤーヘッドフォン並みの性能に進化したANCについてAppleは“世界最高”と表現しています。
また、周囲の音を取り入れることで危険を察知できる外部音取り込みモードは、自分の声や話し相手の声がこれまで以上に自然と聞こえるように進化しています。
電池持ちはANCオン時で最大8時間に到達しました。これはAirPods Pro 2から2時間の延長です。
また、外部音取り込みモードでヒアリング補助機能を使用する場合、67%増加の最大10時間利用できます。
ライブ翻訳
イヤホンを使ったコミュニケーション機能も強化されています。
Apple Intelligenceとの連携によってAirPods Pro 3を対面でのライブ翻訳機として利用できます。
耳に着けて会話すると、相手の話した言葉が音声翻訳されて耳元から流れます。逆に自分の話した言葉は、iPhoneのディスプレイに表示されるリアルタイム文字起こしで伝えることが可能。



双方がAirPodsを装着している場合は、自分の話した内容が翻訳されて相手の耳元に、相手の話した内容が翻訳されて自分の耳元から聞こえます。
ライブ翻訳は英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語に対応。2025年末までに日本語、イタリア語、韓国語、中国語(簡体字)にも対応する予定です。
心拍数センサー
さらに心拍数センサーが追加されたAirPods Pro 3とiPhoneだけで、ワークアウト中に心拍数や消費カロリーを記録できるようになりました。
目に見えない光を毎秒256回放つLEDと加速度センサー、ジャイロスコープ、GPSからの情報を統合。iPhoneのオンデバイスAIの組み合わせることで、フィットネスアプリ上の50種類のワークアウトを正確に測定できます。
また、耐水性能がIP54からIP57にアップグレードされたことで、汗をたくさんかくワークアウトだけでなく、ランニング中に大雨に降られても安心とAppleは説明しています。
まとめ
AirPods Pro 3では、音質やアクティブノイズキャンセリング、電池持ちといった基本的なイヤホンとしての性能が引き上げられただけでなく、通訳機能とワークアウトの測定機能が追加されました。
- アクティブノイズキャンセリングが2倍に強化
- 電池持ちが向上。ANCでは最大2時間
- 対面でのライブ翻訳に対応。日本語対応は2025年末までに
- 心拍数センサーが追加。最大50のワークアウト測定が可能
- 充電ケースにU2チップ搭載。「正確な場所を見つける」機能を使える距離がPro 2に比べて1.5倍に
AirPods Pro 2のノイキャンでは物足りないけど、オーバーイヤーヘッドフォンのAirPods Maxは用途に合わない人には最適なモデルです。
3年前の発売日に購入した人はバッテリーの劣化によって電池持ちに不満がある人もいるかもしれません。
そうした場合は買い替えを検討してもいいでしょう。3年前のモデルはLightning端子でしたが、AirPods Pro 3はiPhone、iPad、MacBookと同じUSB-Cで充電できます。
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